彼は恋を止められない

kare wa koi wo tomerarenai

彼は恋を止められない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×216
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

34

レビュー数
8
得点
130
評価数
33
平均
4 / 5
神率
30.3%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525360

あらすじ

一番つらいときに寄り添ってくれた、劇伴作家の年下彼氏・雪郷と同棲を始めた蒼。けれど二人の恋は、まだどうにもぎこちなくて……? やきもちやきとさみしがりやの、やさしい恋の物語。

表題作彼は恋を止められない

堤雪郷,26歳,音楽クリエイター
三原蒼,攻めの4歳年上,大手資材メーカー総務部勤務の会社員

その他の収録作品

  • STOP!(書き下ろし)
  • あとがき
  • キスマーク(書き下ろし)

レビュー投稿数8

元カレ問題

復縁も好きなんですけど、復縁しない人たちのモダモダも好きなので、
楽しめました。一般人のモダモダが好きな方にはお勧めしたいです。

書き下ろしで、攻の元カレも登場し、「元カレ問題、攻のケース、受のケース」という感じですね。雪郷(攻)の毅然とした態度に比べて、蒼(受)は…、ちょっとイラっとしましたww。
今カレが心配しているのを知りながら、なんで何回も元カレに会っちゃう?
しかも、これからも何度も元カレと会う機会多いパターンだよね?
”何を言われても今カレが大事だから!”と何度も繰り返すのが、余計に自己暗示に見えて一抹の不安をおぼえてしまうのでした。
が、このもどかしさに萌えました。

正直、雪郷よりも荻野に魅力を感じてしまいました。
メンタルは弱いけど性欲は強い蒼には、倫理観おかしいけれど、このくらいの強引さ、俺様感あるパートナーのほうが、本来は合っているから腐れ縁だったんだろうなと。(”女は別腹”は失礼がすぎる…)一周回ってちょっとお疲れ気味の今はポテンシャル高くて優しい年下の恋人(癒し)がよくても、何年か後に荻野(刺激)の倫理観が落ち着いたら復縁しそう…とか3人の感情の生々しさに妄想が捗りました。

描き下ろし、”キスマーク”で、荻野のセクハラをあしらい今カレを惚気る蒼の大人な駆け引き、このいやらしい感じ、嫌いじゃないので困ります…。

2

好きだからこそ素直になれない

今回は音楽クリエイターと大手資材メーカーの会社員のお話です。 

受視点で元カレの帰国で攻様との恋人関係が波立つ顛末と
攻視点で攻様の元カレが絡む続編とさらなる後日談短編を収録。

受様は新卒で大手資材メーカーで入社、
最初の配属の営業部で同期中で一番の成績を出し
花形部署の営業企画部に配属されます。

しかし営業企画部は自己主張の強い社員ばかりで
受様はリーダーと合わず孤立し、
仕事をさせてもらえない状況に追い込まれます。

受様はせめてプライベートで癒されたいと思いますが
楽しい事が大好きなラテン気質の恋人は
受様の愚痴を聞く事さえ厭って突き放すのです。

受様は様々な事が重なってぷっと切れてしまい、
新宿のゲイバーで受様に心配そうに声を掛けてきた
攻様と関係を持ってしまいます。

攻様は受様より年下の音楽クリエイターで
件のゲイバーで攻様に目を止めた受様の恋人の方から
声を掛けて受様も知り合いになった相手でしたが

1度寝たからと急に彼氏ぶる事もなく
自分の気持ちを込めた楽曲動画を送ってきて
恋人と別れた受様にお付き合いを申し込むのです。

そして「そのうち一緒に暮らしたいね」という
受様の言葉を幸いとマンションを購入して
お付き合い半年で同棲をすることになるのです。

音楽関係に興味のない受様は攻様の仕事を詳しく知らず
節税対策も兼ねての購入と言われた受様には
いろいろとびっくりする展開でしたが

受様を大切にしてくれて、よそ見はせず、
いつでも受様を最優先してくれる攻様との安定した関係は
受様に心穏やかな日々を与えてくれます。

そんな中、
自らフィットネスやサプリメント事業を起こし、
その関係で渡米していた受様の元カレが帰国、
「ヨリを戻そう」と連絡してきて!?

雑誌掲載作のタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
同棲までしていながらどちらも遠慮が先立つ
恋人達のお話になります♪

攻様は知り合った当初こそ受様を誤解していましたが
誰にでも分け隔てない穏やかで優しい性格に惹かれて
恋するようになり

受様の心の隙をついて関係を持った事、
受様の元カレと比較して何もかも地味すぎる自分を
引け目に思っている事もあり

受様が心地よくいられる事を最優先として
受様はほぼお姫様扱い(笑)な
エッチもとっても控えめなのです。

受様は大切にされている事は嬉しいのですが
もっと攻様といちゃいちゃしたいと思っているのです♪

そんな恋人たちのお互いを思うが故(!?)のすれ違いで
受様がぐるぐるして、攻様がハラハラする様子を
楽しく読ませて頂きました (^-^)v

雑誌で本編は既読でしたが
今回文庫化で攻視点の続編が憑いた事で
本編では受視点で分かり難かった攻様の嫉妬や焦りが
リアルに感じられてより面白くなったと思います。

0

とにかく可愛い✧*。

蒼と雪郷、2人がとにかく可愛いお互い好きすぎて、遠慮しすぎて本音を伝えられないのがもどかしい。そこに荻野登場。2人が意識するのは当然でだし、荻野が強引な策士なのもあってどうなるかハラハラしました。 翻弄されてもブレずに相手を信じて、やっとで想いを伝え合えた2人に一安心。想い合って付き合ってるのにすれ違う2人が切なくて、そこも最高でした。 あと「STOP!」が秀逸。喧嘩からの流れも良いし、2人の好きって気持ちが溢れててHシーンで感涙でした。 街子マドカ先生のイラストも甘くて可愛くて素敵。心が潤う作品

1

こういう話好き!

表題作の「彼は恋を止められない」は受けの蒼視点、書き下ろしの「STOP!」は攻めの雪郷視点で進みます。

こちらのお話はそれぞれの話にそれぞれの元彼が登場するんですが、そいつらがどちらも身勝手で厚かましいんです。なので読んでて殴りたくなるんですが、結局は見向きもされないのでザマァみろって思えるので読後感がスッキリしてます。

それぞれの視点で元彼と今彼を比べてるんですが、それは決して元彼はこうだったのになぁとかという未練じゃ無くて、あくまでも今彼の良さを引き立てる事だったのが良かったです。

蒼にしても雪郷にしても、お互いがとても大切で大好きなんですよね。大事過ぎて臆病になってしまうんです。それ故に喧嘩にもならない。お互いしか入り込む余地がないんです。

こういうお話大好きです。もっともっと続きが読みたいと思ってしまうカップルでした。

1

後半が特に好き

先生買い。前半はちょっと辛かったけど後半が好きだったので、萌2よりの萌にしました。音楽関係者とリーマンのぐるぐる話、雑誌掲載分130Pほど+その続き70Pほど+あとがき+おまけ9P。1名しつこくカプに絡まってくる野郎がいやがるので、邪魔者がいるなんて絶対いや!って方にはおススメしにくいです。

「蒼ちゃんとくらしたい」と提示された物件は100㎡を超える都心の駅近物件。ぎりキャッシュで買えるという年下ワンコと一緒に暮らし始めてはみたものの、まだまだ色々お試し中。そんな中、長らく腐れ縁だった元カレがランチ時に会社に押し掛けてきて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
荻野(受けの元カレ)、嶋田(荻野と共通の友人)、奥村(攻めのマネジメント担当♀、クールでグッジョブ!)、中塚(後半登場、攻めの元カレ)ぐらいかな。奥村さん、いいんですよ。めっちゃクール。

++良かったところ

前半は受けの仕事上手くいかなかったという記述に凹み、くず野郎とすったもんだしていたというところにも超ブルーになってしまって、なんだか盛り上がれなかったんですけど。

後半、それまでなんとなくギクシャクしていて上手くいってんだかいってないんだか、なんだかしっくりこないなああと感じていた二人が、タクシーの中で言い合いするんです!そこが良かった!!!

他愛もない痴話げんかといえばそうかもしれない。でも「馬鹿」って言って。タクシー降りて。「ねえ、今の口喧嘩だよね?」って嬉しそうに受けが尋ねるのです。ああああ可愛い・・・良い!良いよ、君たち!とめっちゃ嬉しかったでした。

その後、元カレと自分を比べて、しょんもりしがちな年下ヘタレわんこを「ほら、雪郷かっこいい!」とウキウキ言う受けがめちゃ可愛く、愛おしい。「世界で一番大事な人が「気にするな」って言ってくれた。それなら万事解決だ」という一文が本当に嬉しく、ほんわか温まる心地でした。

くず野郎と和解?するあとがき後のお話は、うーん・・・もやもやするからちょっと横に置いておいて。
お互いを大切にできるから大丈夫よね、と嬉しい一冊でした。

3

攻め様がいじらしいんだよなぁ(*´ω`*)

作家買いさせて頂いてます。
相手が好きすぎて臆病になってる、付き合いたての2人のお話(*´ω`*)


受け様は、ごく普通のサラリーマンの蒼。
学生時代から付き合ってきた元カレの荻野ってのが、魅力的なのかもしれないけど、恋人としては最低のヤローで。
女の子は別腹って公然と浮気を繰り返し、ちっとも誠実じゃない。
ただ楽しく過ごしたいだけって、あんた気づけば周りはそんな人しか残ってないからね(# ゜Д゜)
とまぁ、私からしたらそんな感想の最低ヤローと、別れてはヨリを戻し、を繰り返してきた蒼だけど、今度こそ別れて、今は年下の攻め様、雪郷と穏やかに付き合い始め同棲することに。


そもそも、傷付いて淋しい蒼の気持ちに寄り添うよう労るような雪郷のアプローチが、とっても優しくてじんわり。
そりゃストンとくるよなぁ。
恋人になっても、大事にしてくれて、蒼を何より最優先。
誰にも取られないよう独占欲も露で、その必死さと好きの態度ににやにやです。


荻野が蒼に復縁を迫りに来た時。
蒼にはそんな気持ち全く残ってないし、迎えに来た雪郷が、煽られることなく蒼を連れ出したのがかっこよくてすきっきりでした。


雑誌掲載分が受け様視点で、書き下ろしは攻め様視点。
安西先生は、この形式が多めなので嬉しい(*^^*)

書き下ろしで、雪郷が思っていた以上に荻野を気にしまくっていて、絶対的にあなたの方が誠実でいい男よ、と言い聞かせたくなりましたよ。
ラストのえちシーンは、けっこうエロチック( ☆∀☆)

ただ、あとがき後の掌握にまで荻野がでばっていて、ここでもかい!!と思ってしまいました。


好きすぎて、嫌われたくなくて、本音をさらけ出せない。
でも、遠慮っていうか、気遣いじゃないかしらね。
相手を大事に思いながら付き合う内に、ちょうどいい在り方に落ち着いていくんだろうな、と思える2人でした(⌒‐⌒)

2

昔の男の存在感がエグい・・・

酷い男と付き合っていた受け。
深く傷付いていたところを攻めの優しさに救われ、二人は付き合い始めた。
しかし、昔の男と切れる前に関係を持ってしまったが故に、恋人としての二人はぎこちなくてー・・・。
と言ったお話で、一途な年下攻めが可愛い落ち着いた雰囲気の日常系ラブストーリーになります。

私は元々安西先生の作品が大好きでして。
今回も、安西先生の持ち味がしっかり出た優しいお話なんですよ。
一途でいじらしい年下攻めとか、おっとり穏やかでありながら、意外と小悪魔な部分がある年上美人受けとか。
互いに好き同士でありながら、付き合い始めた経緯が経緯な故に、どうしても一歩踏み込む事が出来なくて遠慮しあったぎこちないやりとりになってしまう二人ー。
素の自分を見せて相手に嫌われるのが怖いし、やっと手に入れたのに、今度は他の人に奪われてしまうのではないかと不安で仕方ない。
自分自身が略奪したが故に。
そんな主役二人の複雑な心情描写なんかはとても巧みで、読んでてさすがだと唸らせられます。

ただ何だろう。
これは私の勝手な印象でしかないんですけど、こう、全体的に深みが足りないと言いますか。

恋人同士でありながら、何故かぎこちない二人。
そこに過去の男登場。
それをキッカケに、二人が触れないようにしていた問題点が浮かびあがる。
スレ違う。
本当の気持ちをぶつけ合った事により、心が通じ合う。的な。
すごくいいお話なんですけど、上っ面をなぞった感じでなんかサラッと読めちゃって心に残る部分が無いと言うか。

あと、これは完全に個人の好みの問題になってくるんですけど。
受けの昔の男、そう第三の男が好きじゃない。
ついでに、受けもなんかフラフラしてて頼りないから好きじゃない。

このな、第三の男ですが、華やかで自信に満ちていて博愛主義者で自分が大好き!ってタイプなんですよ。
浮気もし放題の自己中心的な彼に何回も別れを持ち出しては、結局元サヤに収まっていた蒼。
今度も蒼が自分の下に戻ってくるとみじんも疑わずに、かなり強引に迫って来るんですよね。
これがね、めちゃくちゃ出張ってくる上にやたら存在感があって、こうイライラすると言うか。
彼はただの当て馬では無く、ちゃんと魅力のある男性として書かれてるんですよ。
受けが惹かれても仕方ない風に。
ただ、私には酷いクズにしか見えない。
やたら強引で馴れ馴れしいのも気持ち悪い。
浮気して悪びれない所にも神経を疑う。
なのに主役級の存在感でもって更に魅力的な男で存在してるところに、もうイライラしてイライラして仕方ないと言うか。

あと、受けになるんですけど。
彼はおっとり穏やかで人当たりも良くてと、普段ならとても好きなタイプなんですよね。
実際に、彼のそういう部分はとてもいいと思う。
ただ、なんか頼りなくてフラフラしてるように見えちゃう部分が受け入れ難いと言うか。

えーと、何だろう。
これまで何度も昔の男と別れようとしては、強引に抱かれてなし崩しにされてきただの、雪郷(攻め)があれほど嫌がってるのに、(相手から強引に来られたとはいえ)元恋人と会うだの。
そして秘密にするだの。
ついでに、「やっぱり憎めない」とかやってるだの。
なんか、話してわざわざ心配させる事ないとか、しっかり一度(当て馬と)話をして決着をつけたほうがいいとかごちゃごちゃ言ってるけど、全部後付けの理由だよなぁと。
こう、もうちょっとしっかり出来んもんかと。
そもそも、抱かれると流されてしまうって、女子かよ!と。
特に、心の中で雪郷と昔の男といちいち比べてるのが、読んでて一番嫌な気持ちになって。

いや、これね、雪郷がめちゃくちゃ一途でいじらしいんですよ。
蒼を離すまいと必死。
なのに蒼はフラフラフラフラした挙げ句、「好きな人を怒れるわけないよ」と言う雪郷に対して「ちゃんと怒ってよ!」みたいな。
このな、「ちゃんと怒ってよ!」ってセリフ、めちゃくちゃ甘えてるしヒロイン気取りだしと個人的に大嫌いなんですよ。
こういう事言ってる女、本当にイライラする。
いや、私の勝手な好みだし、蒼は男だけど。

評価を迷ったんですけど、攻めのキャラはとても好みだった事から、「中立」で。
う~ん。
受けと当て馬の好き嫌いで評価が分かれる気がします。

19

いい意味で、平凡でごく普通の日常を描いたお話。

作家買い。
安西さんはシリアスなもの、ほのぼのなもの、ファンタジーもの、と様々なベースで作品を書かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はほのぼの系に分類されるかな?良い意味で、平凡な、というと語弊があるかな?穏やかでごく普通の日常を描いたお話でした。





主人公は蒼。
彼には優しく穏やかな雪郷という名の恋人がいる。雪郷は蒼が浮気性の元カレ・荻野に疲れ果てたときに声をかけてくれた友人だったが、恋人になって以降はトラブルもなく、雪郷が買ってくれたマンションに同棲することになったという順調なお付き合いをしている。

男女問わず浮気を繰り返し、さらに蒼を大切にしてくれることのなかった荻野とは異なり雪郷は蒼を大切にしてくれる。大切にし過ぎて、夜の営みもあっさりしたものではあったが蒼は毎日幸せを感じていた。

このまま上手くいく。
そう思っていた矢先に、荻野が蒼に連絡を取ってきて―?

というお話。

蒼自身には荻野に対する想いは全く残っていません。
いませんが、雪郷はヤキモキする。心配する。
荻野は荻野で、蒼にちょっかいを出してくるし。

蒼が、雪郷を取るのか荻野を取るのか、というお話なのかな?と思いつつ読み始めたのですが、ああ、なるほど、そういう展開かー、と。実は蒼が初めて雪郷と身体の関係を持った時、蒼はまだ荻野と別れていなかったんですね。いわば、雪郷は蒼の浮気相手だったわけです。荻野のクズエピソードがてんこ盛り過ぎるので忘れがちではあるのですが、その「序盤」が蒼と雪郷の溝になっていく。

が、ベースとしては甘々です。シリアス度は低めです。
蒼が雪郷を取るのか荻野を取るのか、ぜひとも手に取って確認してみてください。

前半は蒼視点で紡がれていますが、後半は雪郷視点のお話に切り替わります。
雪郷視点になることで、蒼視点で描かれていた前半を補足する感じ。

終盤にちょっぴり濃厚な濡れ場があります。
この閨シーンに、めっちゃ萌えました。一般的にはハードに分類されるとある行為が描かれていますが、「この人だから」という愛情が透けて見える行為がエッチで、綺麗で、温かかった。

雪郷×蒼を取り巻く人物の中で重要なキーパーソンが何人か登場しますが、中でも蒼の友人の嶋田がお気に入り。ぜひとも彼メインのスピンオフを書いていただきたいなと絶賛切望中であります。

11

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