電子限定かきおろし付
俺はこの国の初代皇帝、ウトサだ
お~~
いつもと雰囲気が違って、すごく歴史的。中華風時代モノかつ攻めが人外ファンタジー。
不死身の怪物と化した初代皇帝×悩める43代皇帝の少年のお話しです。
しょっぱな親友が、家臣によって殺される…時代モノならではの、残酷さ。心を痛める主人公。そして怪物との出会い。策略、陰謀が立ち込める中、戦う…。
この1冊で終るのはもったいない!!と最初は思ったのですが、このスピード感がさっくり読めて良いのかもしれません。
合戦の描写も気合が入っており、素晴らしかった!!
主人公は少年ですが、エッチシーンのときは青年になっております^^
オチも良いです、ハピエン大好き。
駆け足気味に終わってしまいましたが、だらだらっとなるよりは良いのかもしれません。楽しく読めた本でした。
良いお話でした。が、ダイジェスト版?なかなりの駆け足というか、読ませたい所を描いて他ははしょる感じがしちゃって。
なんで?それで?どうして?が残ります。
それなら上下巻にするか3巻くらいにして説明してくれたほうが良かったかな?
タオの少年期の成長と、ウトサを救うため国を守るためな青年期。
ウトサもね、殺されたのに愛していたんだね皇后を(泣)
タオの皇帝として初代皇帝で怪物にされたウトサとの約束や絆の物語かと思いきや、あ、するんだ?なBL部分。
タオはどうするつもりだったの?ウトサを人間として殺すの?自分の寿命まで一緒にいるつもりだったの?
この後は不老不死になって一緒に生き続けるの?
うーん、題材や素材や設定はいいのになあ(何様?)中途半端感というか物足りない感が残ります。
皇帝のタオと、宮廷の地下に眠る怪物ウトサのお話。
幼帝で、実権は宰相に握られ、友人すら殺されてしまったタオ。憔悴し地下に眠る怪物を起こしてしまったタオは。。。
歴史ドラマを見ているような感じがしました。
初代皇帝だったウトサが、毒を盛られ長い眠りにつき怪物になってしまった経緯がもう少しあったらと思いましたが、タオが皇帝としての考え方になっていく過程は、とても良かったです。
最後にHがありますが、そこまでの話が壮大で、BLという感じがしなくなっていたので、突如?!と思ってしまいました。10年の月日がもう少し感じられる描き方だったら、良かったのかなぁと思ってしまいました。一冊でまとめるのは、勿体ない壮大な作品だと思います!!
私も先方のレビュアーさん達同様で、
もう少し長いお話で読んでみたいなぁと思いました。
国全体を動かす壮大なスケール、
その悪を討ち取る戦の燃え展開、
怪物と人間、交わり得ぬ二人の
別れの悲しみと孤独を乗り越えた愛、
面白いからこそもっとじっくり楽しみたかった。
逆に言えば無駄が無い、
様々な要素を一冊に上手く詰め込み、
スピーディーに展開させていると思います。
中盤までラブはほんのり、エロは後半までお預け、
国政と戦の硬派なストーリーに引き込まれました。
物足りない訳でも無くむしろ満足度の高い作品です。
国の現状を知る機会も実権を握る事も叶わないタオ、
それでも気は強く流されず
序盤から自分のしっかりした考えを持ち、
はっきり言うタイプで好感が持てました。
そんなタオを導く怪物ウトサ、
恐ろしい感じを想像していたのですが、
意外にも気さくで包容力がありこちらも良かった。
ダキの悪役ぶりが清々しくて面白くなってきます。
ウトサには国を、人を想う人間としての心がある。
怪物を悪や異形とするならば、人を人とも思わず
国を私物化し民を苦しめる、このダキこそが
国に禍をもたらす真の怪物では無いか?と思いました。
時を経て孤独に染まったウトサを
今度はタオが包み込む、成長が感じられる場面でした。
人としての眠りを選ぶか、不死身の時を共に過ごすか、
二人が選ぶ未来は二人だけの秘密のようで
余韻の残るラストでしたね。
一見BLとは解りづらい表紙も素敵でした。
結構シリアスな要素が盛りだくさんなはずなんですが、不思議とさらっと読み終えてしまう作品でした。akabeko先生の軽やかなタッチのせいなのか、笑えるようなシーンもちょくちょく挟まれているからなのか、台詞やモノローグに時代を感じさせるところがなく完全に現代風だからなのか…。個人的には、せっかく現代とは異なる世界観の物語なので、もう少し雰囲気があった方が好みでした。ただ、ポップな方が読みやすく、多くの読者に受け入れてもらいやすいと思うので、これはこれでありだと思います。皇帝の地位を譲って、孤独なウトサの元に帰ったタオの一途な気持ちには萌えました。