【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
失恋ふっきるの、お前が手伝って
kanipan先生作品初読みです。行方不明。とこちらを購入しました。
テーマというか描かれたいことがよくわかる印象です。
特に前半はぎこちない描写で進むな~と感じましたが、最後まで読むと前半の2人のとってつけたような表面上のやりとりは自然なのかと納得しました。
盤内が人の心がわからないとは言え、汐海に性的暴力をふるい、汐海がありがちなエロ表情だったのがドン引きしてしまいました。
それに対し汐海は言葉では怒りますが態度では全然で恋が発展していく。BLで何度見た展開でしょう。
そんな2人のエロ、デレ、いちゃ…を描かれたかったんだろうなぁとすごく感じました。
仕事について詳しく描かれる場合、個人的には、キャラがなぜその仕事をしているのか、仕事を通して人間性や生き方が表現されていたり、仕事をするうちに2人の関係性が変わっていくのが好みなのですが、本作はリンクしないパターンでした。
ロボットみたいに【好き】という感情が分からない男と人に嫌われたくなくて【八方美人】で作り物の笑顔を張り付ける男。
正直、前半はかなり強引に二人の関係が始まって攻めの盤内のあまりの無機質ぶりに驚きましたし。若干汐海が不憫に思う場面もあります。
しかし、お試し交際を始めてから盤内がロボットなりに少しづつ汐海との関係から生まれる感情を学習していく様子が、まるで赤ちゃんが寝返り、ハイハイし、つかまり立ちをする過程を見守るかのようになんだか微笑ましいんです。
汐海もそんな盤内を「きゅん」と愛おしいものでも見るかのように見る目が変わっていって、『この人なら心から好きになっても大丈夫、本心を見せてもいい』と思えるように変化していくところが描かれています。
お互いに変化していく毎にどんどん感情が生まれて、盤内にも【好き】という感情を理解できて…タイトルの意味があぁ、と分かります。
汐海がどんどん可愛くなりますし、えちシーンが擬音が多く、セリフに♡付きでとってもえっちに描かれています。
じわじわと好きな気持ちが分かるように、読者も気づいたら捲るページが止まらなくなる本だと思いました!
紙本、修正白短冊
KindleUnlimitedでなんとなく表紙に惹かれDLし、
読んでみたらこれが…めちゃくちゃ面白くて。
はあ?なにこれ面白いんですけど?読み放題?
普通に買って一生読むわい!!!
と、キレぎみになってしまったのですが笑
全体を通して、心地よいほどよさに包まれているお話です。
付き合うまでは、かなり強引な展開ではあるのですが、
まあ、このヒト(攻めの盤内くん)が
人間としてぎこちないキテレツキャラすぎて
これが精いっぱいだろうなとか
いや、つか、頑張ったほうじゃない?ってなるこの塩梅…。
その様子のおかしい盤内くんを
おっかなびっくりながらも
受け入れてしまう汐見くん(受け)よ…。
無理やりイロイロされた後、口から精液零しながら
汐見「おまえなんか大っ嫌いだ」
盤内「小学生の告白だな」
センスある台詞~笑やられました笑
これフェの後言います?笑
でも奇をてらったやりとりばかりじゃなくて、
しっかり心がつながるきっかけも描かれています。
汐見くんはいつも笑顔を貼り付けて(トラウマあり)
表面的にいい人を演じ続けています。
その愛想笑いを気持ち悪いと感じる盤内くんと出会い、
ノンデリ感満載にズバズバ指摘されていくことで
素の自分を大切にできるようになっていきます。
ッカーーーーー!!!イイ話じゃないですか…ッ!!!
見どころは、同じ人物とは思えないくらい
どんどん素直に可愛らしく、魅力ある人間になっていく汐見くんと
欠けまくっていた情緒を取り戻し、
人間らしくなったら愛がダダ洩れ始めちゃう盤内くんのやりとり…。
なんならずっとニヤニヤしながら見ていられます笑
エロはかなりガッツリだと思います。
2人とも華奢に見えますが、
脱ぐとしっかり筋肉ついててかなりエロい。
盤内くんが我慢できないところがまた良。萌。
全部が痛すぎず、無駄に甘すぎず
(甘いけど、ただ甘いわけじゃない!)
ほどよくて、読んでてとにかく疲れない!
ちょっと変わった不器用なリーマン2人の恋に
めちゃくちゃ癒やされました。
kanipan先生ありがとうございます。ついていきます…。
作家さん買い。表紙の感じからしてケンカップルがわちゃわちゃする系かと思ったら全然違った!
いや甘い。
実験的お付き合いという甘さのない関係から始まって、お互い気持ち確認したあとの攻めの不器用な甘々溺愛っぷりと健気な受けの可愛さにやられました…いやこんなギャップずるいやん。
手の描写だけで相手への気持ちを表現するの良い。キュンキュンする。
kanipan先生の描く黒髪攻めと美人受け、相変わらずブッ刺さります。
えっちはモロ描写じゃないのにエロいです。受けの気持ち良さそうな表情がえちぃ(感謝)あわよくばもっと二人のえちシーン見たかった…いやでも盤内からいろんな体位でねっちり攻められる汐海が見れたので眼福です。
描き下ろしがこっそり社内×××なのもとても良かったです…読者の求めてるもの分かってらっしゃる(奥歯噛み締め)
シーモア白抜き
キャントヘルプフォーリンラブを読んでkanipan先生を漁りたくなり有言実行。
キャントヘルプに比べてリーマンという設定と作り笑いが得意のリーマンと恋愛も感情もあまり理解できないリーマンというわりとBLによくある設定だったのもあり、序盤はそこまで刺さらず、あの1冊だけだったか〜と思いきや!!!
両想いになって気持ちも身体も伴ってからの2人の激変っぷりがもう最高だった…とくに汐海くんのふにゃふにゃっぷりというか甘えた上手な感じが普段とギャップありすぎて、本当に可愛い以外の言葉が出てこなかった。ずっと可愛い、可愛い、と悶えながらようやく読み切れた感じがする、本当にそのくらい私の好きな可愛いにドンピシャでした。
あっちのシーンでもモノを直接描く描写とか液の描写は少なめなのになんか知らんがめちゃめちゃえっちい…いやもう最高です!!