【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
BL小説界における、結婚相談所勤務・結婚アドバイザーの受け率の高さは一体なぜなのか。
結婚相談所の受け持ち客×相談員。
こう来ればやはり、よくある設定なだけにこれをどう展開させていくのかが難しいと思うのですけれど、ちょっぴりファンタジックで一風変わった設定が加えられていて面白いんです。
序盤からもう、これはなにかあるぞ…と思える要素がちらちらしているんですよね。
沢渡視点の合間に挟まれる、「しろさん」と加賀谷のやり取りから謎めいたものを感じ取りつつ、どう考えてもお互いに好きにならざるを得ないほど相性抜群な2人の、ほのぼのとした生活感が溢れるラブコメディお試し婚を楽しく追えました。
加賀谷がちらつかせる魅力的な誘惑全てにひょいっと簡単に飛びついてしまう沢渡の図がどえらいかわいらしかったです。
いかないぞと思っていても、ああぁだめだ〜!と猫じゃらしに飛びついてしまう猫のようで、読んでいて思わず笑いそうになってしまうテンポの良さ。
うーん、すごく雰囲気の良い2人だったなあ。
お試しデートの段階から好感度が高いんです。
ひだまり・ほのぼのなんて言葉がぴったりの柔らかい2人だと思います。かわいいです。
ただほのぼの一辺倒ではなく、仕事上どうしても譲れない部分がある沢渡がした選択が苦しかったりと、加賀谷の家での暮らしが多幸感に満ちたものだった分、やや切ない香りも漂います。
そして、この辺りの苦しくて焦れる展開の解決策がなんだかスカッと気持ちが良くて上手いんですよ…!気持ち良かった…!
百瀬、とっても良いキャラクターじゃないですか?
終始幸せに満ちた、和やかな空気が広がる1冊でした。
その後が描かれた後半も幸せいっぱいでものすごく良かったのだけれど、なぜか前半と比べて読みにくさを感じたのはなんでなんだろう。
独点が短い感覚で多かったのと、若干ポエムっぽさを感じるモノローグが気になってしまったのかも?
良かった〜。長くて読むのに何日もかかりました。
沢渡と加賀谷が二人でおでかけしたり、お試し婚で暮らすのすごく楽しそうで読んでて幸せでした。
沢渡が仕事柄自分を必死で止めるのが切なかったです。
どうしてこんなに相性がいいの?選ばれし二人なの?
しろさんが二人がいい雰囲気になると、中庭からぶも〜って抗議して止めようとするのが面白かったです。生殺しの生地獄!
短編を読んだら本編の切なさが吹っ飛びました。初めましての作者さんなのですが、こんなエッチの描写はとても新鮮でした。
幸せそうで満たされて本当に良かったですね!
不思議な存在のしろさんも家族ですね。
セレブな攻に一途に想われる、鈍感な受とのスレチガイのラブコメ
よくある王道ものだけど、書きなれている作家の作品は、何かが違う。
凄く読みやすかった。
加賀谷求馬:35歳,
資産家・加賀屋に養子に入った人。
金色の目の「しろ」と呼ぶペット?を庭の社に飼っている。
「若」と呼ばれて、不動産業を営んでいるが、裏稼業があるらしい、謎の人。
沢渡孝:28歳
隠れゲイ。
成婚率が高いマリッジアドバイザー。しかし、何故か加賀屋のマッチングにずっと失敗。
社の「しろさん」を、大型の猫と思い込んでいる。
加賀屋と御試しデートの日、突然借家の排水管が破裂。修繕工事をする間、加賀屋の家に世話になる。
宿泊三日だけのはずが、一か月の連泊になり「疑似結婚体験」の相手をすることになって・・加賀屋にとって都合いい展開に、流されていく孝。
百瀬:
沢渡孝の同僚。縁結び役。
結婚アドバイザーの沢渡さんと、沢渡さんの結婚相談所の顧客の加賀谷さんのお話です。
ほのぼのとしている中に切なさが織り交ぜられており
ずっとこんな日々が続けばいいのに。と思って読み進めていると
とてつもなく切ない展開を迎えることになります。
両思いなのに…と悲しくて涙が出ちゃう展開になるのですが
ここにきて百瀬くんが凄くいい働きをしてくれて
百瀬くんとガッツポーズをしたくなりました。
いい男だなぁ…百瀬くん。
無事結ばれた後の二人が可愛すぎてきゅんきゅんしました。
エッチ!エッチ!って思ってたらまさかのまさかで…!(*´▽`*)
でも、良かったね!って感じです♪
沢山きゅんきゅんして、幸せな気持ちにさせてくれた作品でした~♪
なかなか相手の決まらない富豪と結婚相談所の相談員
成婚率100%を誇っていた結婚相談所相談員の沢渡(受け)を悩ますのは、一年で50人のお見合い相手に断られ続ける超優良物件の加賀谷(攻め)。
条件的には全く問題がない上、絶対遊びなれていると思われる加賀谷がいつも女性側からお断りされることを不審に思った同僚の百瀬の意見もあり、お試しデートをして欠点がないかを確認することになり、不幸な事故(後で理由がわかる)によりお試し婚をしてさらに欠点を探すことになります。
お試し婚の話は結構ありますが、目新しいのはこういう話は大抵攻めの方が受けを好きでお試し婚に持っていくことが多いのに対し、この話では攻めは特に受けを好きなわけではなく一緒にいて楽しいという理由(無意識に好きになっていたと思われる)だというところです。
そして、神獣という存在、相性に良い相手がわかる特殊能力(沢渡)、男女に関することに関しては異様に勘の鋭い同僚(百瀬)というファンタジー要素。
ただ、沢渡の方はもともとゲイで加賀谷のことを好ましく思っており、加賀谷がヘテロで自分は対象外だからお試し婚に同意したという経緯があり、これ以上好きにならないようにと何度も自制しようとします。が、どんどん好きになってしまってしまいます。そして加賀谷からも想いを返してもらえてしまうのです。
昔、相談員が優良物件に粉をかけて成婚してしまったという不祥事があったことで、自分は絶対そういったことはしないと誓っていたのにと激しく後悔する沢渡。
結局、かなり裏技を使って成婚率100%を維持することに成功するわけですが、絶対に商品(登録者)に手を出さないという決意はどこいったんだと思ってしまってしまいました^^;
恋が実ったのは良かったんですが、そのやり方ってアリなの?と思ったので全面的におめでとーと思えなかったのがちょっと残念。
あと、結局自分に娘を加賀谷に嫁がせようと不法侵入した親戚はどうなったんでしょうね。
ちゃんと罰が与えられていると良いのですが。