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表題作年下Domの溺愛コマンド

朝比奈和臣
26歳,「エルアールライト」の社長令息
倉成初輝
29歳,「エルアールライト」の社員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

男女の性の他に、人を支配したい「Dom」、人に支配されたい「Sub」、そのどちらでもない「Neutral」という第二の性(ダイナミクス)が存在する社会。DomとSubは、その欲求を安定的に満たすため、パートナー関係を結んでSM的な”プレイ”を行うことが一般的とされている。Neutralの会社員・倉成は、ある日、自分がSubに突然変異したことを医者から告げられる。心身の健康のため一刻も早くDomのパートナーを探すことをすすめられるも、プレイに抵抗感のある倉成には恐怖でしかなかった。ところが、いち早く倉成の異変に気づいた部下の朝比奈は、自分がDomであることを打ち明け、倉成が本当に安心できる相手に出会うまで仮のパートナーになることを提案する。無愛想だが社内一の美形で、おまけに社長令息でもある朝比奈がなぜそこまでしてくれるのか分からず戸惑う倉成だが、強引なまでの朝比奈の申し出を受け入れてみることにして…!?

作品情報

作品名
年下Domの溺愛コマンド
著者
村崎樹 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849303
4.1

(60)

(25)

萌々

(24)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
241
評価数
60
平均
4.1 / 5
神率
41.7%

レビュー投稿数11

最初持った印象とガラリと変わる

タイトルの『溺愛』につられてホイホイ。

小説でDom/Subモノを読むのは初めてだったのですが
小説でもわかりやすく書いてくださっていたので
何の問題もなく読むことが出来ました。

エルアールライトの社員の初輝は、元々「Neutral」だったのですが
ある日「Sub」に突然変異してしまいます。
医者に、心身の健康のためにパートナーを探すことを勧められるのですが
身体だけの関係とか…とピュアハートな初輝はためらってしまいます。
突然変異でSubになったことを知っている、エルアールライトの時期社長の和臣は
自分がDomであることを告げ仮のパートナーになることを提案します。
そしてー…。


すっごく良いお話でした。
最初から初輝がピュアハートできゅんきゅんするのですが
全てを読んだ時に、初輝より和臣のほうがピュアなのでは…?と思いました。
初輝がNeutralならずっと抑制剤を飲んでもいいと思うぐらい、初輝のことが好きだった和臣。

最初、無愛想な印象がある和臣ですが
読めば読むほど初輝に執着していた部分が見えてきて
ほんとにすっごく良かったです。
執着してるけど強引じゃないんですよ。
初輝の気持ちを一番大事にしている素晴らしい攻めです。
大切にしすぎて初輝が不安になって空回るところもあるのですが
なんとなく安心して読むことが出来ました。

いやぁ…ほんとに和臣…いい男だよ!!!
ずっと幸せでいて欲しいと思うカップルです(*´▽`*)

2

私的満点!

大好きな亜樹良のりかず先生の絵に溺愛コマンドのタイトル。
初読み作家様だけど、好きな路線だろうなとは思っていたのですが。
…満点です!!!
初輝と和臣の、お互いの距離が縮まる歩みののろさがまぁじれったいのなんの。
コマンドに制限があるプレイが逆にエロい。
和臣の時折出す「あんた」呼びがたまらん。
はたから見たら相思相愛でしょ!ってわかるのに、それぞれ鈍くていやぁじれじれしました笑
相馬さんとの件では、はい待ってました!の展開。
和臣を絶対的王と認める初輝と初輝に溺れる和臣。
もう先には甘々ハッピーしかないよね♡

0

可愛い…!

村崎さんの商業2冊目にあたる今作品。
デビュー作でもある前作『清らかな雪は白金の狐の愛にとける』がとってもツボだったので、今作品の発売も心待ちにしていました。村崎さんの新刊はタイトルからも推測できるようにDom/Subユニバーサルものです。

ネタバレ含んでします。ご注意ください。





主人公はリーマンの初輝。
穏やかで綺麗なビジュアルを持ち、仕事仲間にも親切で有能なリーダーということもあって周囲の人たちからも愛される好青年。

そんな彼には気になる部下が一人いる。朝比奈だ。
イケメンだが愛想が悪い彼はちょっぴり威圧感がある。そして何より、彼らの会社の社長令息ということもあって周囲から若干浮いた存在。が、初輝はそんなことは気にせず彼に接し、そして朝比奈もまた、初輝に懐いている、ように見える。

最近初輝は体調がすぐれない。人の怒声やきつい言葉に反応してしまうのだ。
思春期の頃に受けた診断で彼はDomでもSubでもなくNeutralだと判断されていたが、実は―。

というお話。

ずっとNeutralだと思って生きてきた自分が、突然Subに変異してしまった初輝の戸惑いと、その彼を「サポートする」という名目で仮のパートナーに名乗りを挙げるDomである朝比奈との関わりを軸にストーリーは展開していきます。

朝比奈が初輝に恋心を寄せているというのは読者には早々に読み取れちゃうんですね。が、当の初輝はその朝比奈の想いは全く伝わっていない。天然ちゃんなんですよ、初輝という青年は。

が、その天然ぶりというか鈍感さな様が全然嫌じゃないっていうのかな。時に天然が過ぎてアホの子になってしまっているキャラも居たりしますが初輝の鈍感さはめちゃめちゃ程よいっていうのか。可愛いんですよ、とっても。

対して朝比奈くん。
社長の息子で、イケメンで、有能で。これぞスパダリ!っていう感じの男の子なんですが、この子のぐるぐる加減もナイス。初輝にいい意味で振り回されてしまいますが、それも可愛い。

王道って言うんですかね。ストーリーとしてはありきたりの流れではあります。でも、その王道さが生きてる感じ。それもこれも、登場人物くんたちが可愛いから。彼らの可愛さと、そしてDom/Subユニバーサルものでありながら終始ほのぼのなストーリー展開が非常に合っていて、読んでいてほっこりしちゃうんです。で、そこに甘さを足すのが二人の濡れ場。もう、朝比奈が初輝を大切にしているさまがきちんと描かれていて萌えがぎゅーっと高まりました。仕事の描写もありますが、がっつり、二人の恋の成就、に焦点を当てて描かれているお話なので、その分糖度も高い感じ。

が、彼らは「仮」のパートナーということで、性的な接触について二人で決めた事項がある。そのバックボーンも上手に生きていて、良いスパイスになってるんです。なので甘いだけではなくってエロいだけでもなくって、締めるべきところはきりっと締める。メリハリのある物語でした。

亜樹良さんの描かれた挿絵もめっちゃキュート。可愛かった!

Dom/Subユニバーサルものって、その設定ゆえに痛い展開になるものも多くあるんじゃないかと思いますが、今作品はとにかく可愛い。甘々。王道のストーリーにDom/Subユニバーサルものという因子が加わったことで萌えと甘さが加わった、そんなほのぼのな1冊でした。

9

年下溺愛攻め好きには堪りません

村崎先生の作品は「清らかな雪は白金の狐の愛にとける」に次いで2作目です。というか前作がデビュー作だから、こちらでまだ2冊目なんですよね。
個人的には前作より今作の方が断然好みでした。大好きな溺愛攻めだったのと、攻めの和臣の感情が分かり易かったので安心して読めました。

こちらはDom/Subユニバーサル初心者の私にもとても読み易く、和臣と初輝の関係も終盤まで仮のパートナーですのでとてもソフトなんです。

和臣はDomですが初輝を甘やかすようなプレイがとても良くて、何度もキュンと来ました。

ただNeutralからSubに突然変異した初輝が、和臣への気持ちがSub故なのか恋愛から来る物なのか分からずに迷走するところは、かなり焦ったかったです。

途中からこれってDom/Subユニバーサルでなくても良いのでは?なんて思ってしまいましたが、そもそも初輝がSubに変異しなければ和臣はアプローチ出来なかったし、Sub初心者の初輝がDomである和臣に絶対的な信頼を寄せる姿が、めちゃくちゃ可愛いんです。お気に入りは手を繋ぐシーンでした。

和臣の一途でひたすら初輝を甘やかしてるスパダリな面と、やはり年下で可愛らしい面が楽しめる作品でもありました。
それと脇役も良い人ばかりで、読後感がとても良いです。

5

Dom/Subも色々あるんですねー

デビュー作はあんなに成就するのが苦しい主従ものを書かれた村崎さんの二作目は、なんとコメディです。
うわー、これは予想しなかったなー。
ものすごく好みですわ、このお話。
それほど奇抜な話ではないのですけれどもね、読んでいて楽しかったし、何よりも『恋愛を盛り上げるためだけに嫌な奴を登場させる』っていうのがないのが好き。

『うんたらバース』の世界観って『抗えないものがある』ってことですよね。
だからちょっと恋愛にスパイスを効かせようとすると、モブやゲスに受け様を襲わせて「体はイヤって言ってない」なーんていかにも昭和っぽいシチュエーションにしちゃったりするようなお話もあったりする。
でも、そういうのは読みたくないのですよ。

主人公は恋に気づいたら、相手とどういうエロをするのかも自分で選んで欲しいんですよ。
で、このお話、Dom/Subなんていう支配関係の法則下にあるはずのお話なのに、これが出来ているの!
だけどね、いわゆる男男しいふたりではないの。しなやかって感じ。
それがとっても素敵でした。

亜樹良画伯のイラストが大層ムードを盛り上げてくれています。
目力と肌の質感が「エロい」というより「色っぽい」。
お話に大倫の花を添える様なアシストでした。

5

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