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小説
初読み作家さん。朗読CD用シナリオのノベライズで短め。CD未聴。
最初のうちは受けと攻めで一章ごとに視点が切り替わっていたが、後半になるにつれスイッチ頻度が高くなり、細切れに視点が切り替わる。名前だけ出されて不自然にセリフも描写もないキャラが複数いて、二人用の劇シナリオそのままの仕上がり。
ノベライズといってもそんなに加筆修正してないのかな。CDを聴いた人の補足には良いかもしれない。
警視庁警護課員(SP)×代議士の秘書。短い作品ながらエロシーンが長めに描写されてるので、エロ特化としてストーリーには突っ込まないお約束なのかも。偶然の連続で進み、受けのキャラにやりすぎ感があって、読んでいて恥ずかしくなった。
小悪魔、最高の王子様、そそっかしいシンデレラ、などなどにときめく方にはおすすめ。攻めはクサイセリフを連発してくれる。
二人の出会いは偶然で、受けの靴を攻めが拾ったことから色々あって、都合よくお互いゲイでお互い好みだったのでホテルへ。後日偶然代議士のSPとして派遣された攻めと受けは再会し、事件を乗り越えて一旦離ればなれに。再度偶然受けの靴を攻めが拾って再会し、カップル成立という流れ。
巻末特典小説は久々に会う二人のらぶエロだった。
限られた尺の中でストーリーを動かそうとしているので、仕方ない面もあると思う。だがドラマチックに演出しようとするさまが過剰で、朗読では映えるかもしれないが、普通に読むとついていき辛い。
受けは仕事はできてもプライベートはポンコツという設定。仕事中にトイレで攻めを襲ったり、事件現場ではひどく冷静さを欠いているのに、これで仕事はできるなんて説得力がない。特に暴漢と戦う攻めを見守る受けのヒロインっぷりに冷めた。
初読み作家なので分からないが、朗読用だからこんなことになってるのかな。シナリオっていうならまだしもノベライズと謳ってこれはちょっと……。
安っぽいドラマのような作品だった。