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表題作至高の華

土佐嵐,研究中の新薬の代価に受様を要求する研究者
氷見佳哉,攻様の親友の異母弟で大手製薬会社跡取り

その他の収録作品

  • 孤高の盾

あらすじ

大学院の殺風景な研究室に咲いた一輪の花。
それは土佐嵐の共同研究者で親友の津島の異母弟で、大手製薬会社の跡取り氷見佳哉だった。
母違いの兄を慕う氷見を微笑ましく見守る土佐。
だが穏やかな日々は、津島が共同研究の全てを持って姿を消したことで終わりを迎える。
研究途上だった新薬も持ち去られ、次期社長として窮地に陥った氷見に、土佐は別の完成間近の研究と引き換えにその体を要求し、半ば強引に凌辱する。
美しく凛と咲く気高い花を躙り手折る雄としての悦びと、相反する痛み―その裏には、親友と交した一つの約束があった…。

作品情報

作品名
至高の華
著者
火崎勇 
イラスト
椎名咲月 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784778103569
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

契約と約束

中編2作品が収録されています。どちらも土佐(攻め)が主人公です。

秘密を抱いたまま、土佐の視点でストーリーは進みます。
氷見(受け)にも読者にもどんな秘密なのかを上手に隠していたのが良かったです。
「至高の華」では読者には提示しますが、氷見には隠したままで終えます。
「孤高の盾」ではそんな土佐を、事情を知った氷見がなじり、支えようとする話です。

良いストーリーだと思ったのですが、要となる氷見の兄との約束がいまひとつ納得できずでした。氷見のそばにいて、身体に触れても良いけど、愛していると言ったり優しくしてはいけない。
要は氷見の支えになっても良いけど、氷見から好きになるまでは告白するなというわけで。それなら、身体に触れるのもダメにしようよ!弟の身体と、土佐の恋心をダシにしているようで、現金な兄ちゃんだなぁと思いました。

カラダだけの関係の契約を結ぶための強引な設定に思えて、そこはちょっと気に入りませんでした。

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