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ブルーサウンドシリーズは1~3のCDを毎年1度は聴きなおし、小説も何度か読み直すくらい好きなシリーズですが、この作品だけはなぜか当分読み直すことなく置いてありました。
先日思うところがあって、真っ先に朝倉薙というキャラクターのことを思い出した自分が居て、読み返してみました。芋づる式に「ケネス!」と叫んでいる自分もいましたが・・・(笑)
自分を敢えて汚く見せて「誰も自分を見ないでくれ」という意思表示をする、人と距離を取る。
荒んでしまって、自分を本気で心配してくれるのは、彼らが満たされているからその余裕のおこぼれをわけてくださろうとしている、もののついでのように優しくしてくれるな、と考える。
このシリーズですでに4CPができあがっている状態で、読んでいるこっちも薙の感情に引きずられましたし、「人の優しさを素直に受け取れない」「そのために敢えて敵をつくるような言動をしてしまう」「結局自己嫌悪」な薙の気持ちが痛いほどわかって、もしかすると自分はこういうリアルな感情を見たくなくて読み返さなかったのかも・・・と思ったほどです。
過去の経験や最近の失恋、それからもうひとつ顕在化していなかった恋心と同時におとずれた失恋。その複雑な感情にも揺さぶられました。
決して魅力的なキャラクターではないんですが、この不器用なひねくれ者が心に引っかかって離れない。
ケネスは完璧な人なんですが、意地悪な刃も隠していて。甘さと優しさだけでなく、時に責め立てる様に薙を愛してくれる。彼の魅力を美しい日本語がより一層際立たせる。
薙をどうか幸せにしてやってください、と願わずにいられなかった。
このシリーズはそれぞれのCPの番外編がいくつか書かれているし、それぞれのCPが違う話にも登場するので、嘉悦×聖司が大好きな私としては長年連れ添った夫婦を眺めるようで嬉しかったし、すべてのCPがこれからずっと幸せに暮らして行ってくれるんだろうな、と思えて幸せになれます。
未読の方にはゆっくりじっくりこの世界を味わってほしいし(ちょっとゲイが多すぎてびっくりする世界ですが^^)、既読の方にもちょっと読み直してみませんか?とお伝えしたい作品です。
攻様が外国人ということで、敬遠していたのです。
でも、シリーズをずっと追っかけてきたので、
崎谷さんの作品だし、まぁ読んでみっか。
‥くらいの気持ちで読み始めたのですが。
号泣でした‥。
受様の性格がいろいろ痛くて。
かなり後ろ向きな上に、精神的な自虐趣味(?)というか、
精神的な破壊衝動があるというか。
自分のトラウマにわざわざ自分で塩塗りたくって、
挙句、自己嫌悪ってかんじで、
過去の自分の行いのせいで、自分が幸せになる資格がないとか、
自分に好意を持ってくれる人に対しても、
自分の過去を知ったら軽蔑されると思っている。
攻様はそんな受様をあまあまでかわいがるのですが、
これくらいでないと、受様の心の氷は溶けなかったんだろうな。
「波光より、はるか」に彼らの後日談が載っています。
本編とは違うちょっと黒い王子様(攻様)が楽しめますので、
こちらもおススメです。
丸ごと一冊がひとつのストーリー入り。
シリーズの5作目・・・という事ですが、
他シリーズを読んでいなくても読めます!!
もちろんシリーズ物なので、他も読んでいると
もっともっと楽しめる、というのは当然だと思いますが。
攻めのケネスが王子様でしたw
それに対して薙はちょっと暗めな感じかな。
仕事が出来て、エライ人で、容姿も素晴らしく・・・なぁんて
王道ですねw
そんなケネスに見初められたわけですから、
薙はスゴイ魅力があるって事ですね。
でもそこが、イマイチ・・・解り難かった気がします。
でも王道BL、普通に面白かったです。
シリーズ物ですが、1作目の「目を閉じればいつかの海」のCDしか聴いていなくて、いきなりこの5作目を読みました。(個人的にタイトルに「月」が入っている作品を選んで読んでみると言う試みの中の一冊。)
1作目は内容を知っていたので問題なく読めました。もちろん順番に読んでいたらもっと楽しめたとは思います。
日本の企業へ希望して出向してきたアメリカ人のケネスとひきこもり気味のシステムエンジニア朝倉の物語。
友人の山下から頼まれてフリーのシステムエンジニアの朝倉はある企業へ期間限定で仕事に就くがそこでアメリカ人のケネスと出会う。
仕事をする間住むことになったマンションではそのケネスが隣人。
引っ越しそばを持って行ったことから何かとケネスは朝倉を気にかけてくれるようになる。
朝倉はゲイで学生の時から相手には恵まれず愛人関係にあったり、初めての時は相手に騙されて乱交されたりと悲惨な目にあってきて、好きになった友人はノンケだとあきらめていたのに男の恋人を紹介されて打ちのめされる。
そんなろくでもない付き合いをしてきちんとした恋愛をしてこなかった傷心の朝倉をケネスがやさしく口説いてきて…
もう朝倉がとにかくかわいそうで…。そんな目に合ってきたからひねくれているし、ケネスにも素直にもなれない。
ケネスを好きだと気づいてもあきらめようとする。
朝倉の気持ちが痛くてこちらも一緒に悩み泣きました(T_T)
たくさん傷ついて傷つけて、そして、最後に全部受け入れてくれたケネスに飛び込むことが出来た朝倉に本当に良かったと心から思いました♪
『ブルーサウンド』関係者ゲイが多すぎて笑えるけど、いろんなパターンのCPが楽しめて良いですね。
いよいよブルーサウンドシリーズ5作目。
今回は、ブルーサウンズヘルプだったそして現在西麻布店の店長になった
山下の学生時代からの友人で、「友人宅に泊めてもらう」と何度となく出ていた、朝倉が主役です。
そして、その朝倉のお相手が青い眼の外人さん。
ブルーサウンズもとうとう国際的になってきた・・・と
1人にやついてしまいました。
今回、この朝倉という男が山下や大智とどういう関係で
どんな人生を歩んできたかが明らかになります。
読み進めていくと、この朝倉さんつくづく男運がないというか
ついてないというか・・・
かなり可哀そうな人だなぁ・・・と思えてしまいます。
そして、このブルーサウンドに勤める人やその人にかかわる人たちが
ことごとく同性愛に目覚めていくのが、最初はなんだか不自然とも思いましたが、もうここまで来るとかえって清々しいとさえ感じてしまう。
そんな風に思ってしまう自分もどうかと思いつつ
今回もまた、一組のCPの恋が成就したことにうるうるしてしまいました。
今回は、ブルーサウンズというより社内恋愛的な感じで
朝倉とお相手ケネスの勤める会社が主に出てきたので
どちらかというとサラリーマンの恋といった感じでした。
朝倉はいろいろと過去があり、性格もうーんという感じでしたが
そこはやっぱりケネスの愛で更生されていくのです。
そしてやっぱり外人さんのHは激しいのかしら・・・
崎谷先生の絡みのシーンはそれなりにいつも激しくいやらしいのですが
今回はいつもにも増して、なかなかでした。
やっぱり外人さんは違うの・・?と勝手に解釈。
ブルーサウンズ、これでもかのCP誕生に拍手です。