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「禁愛~獣人オメガバース~」がとても中途半端に終わってて、バルドとマヤの逃避行がどうなるのかとても不安でした。
こちらではバルドの過去とマヤの過去が明らかになっています。マヤの母親の辿った末路の残酷さと、マヤがバルドの子どもに固執する理由が分かってなんとも切なかったです。
基本的にバルドはマヤの願いを何でも叶えようと必死に行動するんです。ヒート時にオメガを捕食しようとする、己のアルファとしての性を何とか抑えようとするバルドが痛々しくも頼もしく感じました。
そして漸くマヤの妊娠が分かった時の残酷な現実に涙が出ました。お腹の子を守ろうとするマヤの攻撃性に母としての本能を見た思いでした。
無事にマヤは双子の獣人を出産するのですが、産後の肥立ちが悪いマヤの為にバルドはある決意をするんです。
マヤの出産に立ち会った医師の言葉に、バルドは自ら皆の意識を変えて行きたいと考えるんです。常にマヤの笑顔を守ろうとするバルドが良い男でした。
どうしてバルドの父親がマヤの事を頑なに反対していた理由も切なくて、父親が間違いなくバルドを愛していた事も分かりました。
描き下ろしでは双子の子ども達が、バルドの父親とバルドとマヤの仲を取り持つ存在になったことが伝わって来ました。
最後には皆の笑顔が見れて幸せな気持ちになるので安心して読んで欲しいです。