• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作透明な愛のうつわ

シロ
不幸を養分にして生きるあかしびと
堂上美記
25歳,不幸体質の青年

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

【人の不幸を食べる人外×孤独で不幸体質の青年】
命より重い愛を知ってしまった者たちの破滅再生BL

子供の頃から不幸体質で不運な人生をおくってきた堂上美記(どのうえみき)。
優しく臆病な彼は、他人を災難に巻き込まないよういつも独りだった。

ある夜「きみの不幸をぼくにくれない?」と妖しい男に声をかけられる。
男は人間の不幸を糧にして命を繋ぐ“あかしびと”というバケモノだと名乗り、栄養失調で今にも死にそうだと訴える。

お人好しなミキはバケモノに“シロ”と名付け、エネルギーを与える宿主となり一緒に暮らすことに。宿主である人間への純粋な献身――それを歓びとするシロだったが、いつしかミキへ惹かれていく。だが日々が幸福に満ちるほど、シロの肉体は異変を生じ…?

たとえこの身を滅ぼすことになろうとも――。
優艶ストーリーテラーhitomiが贈る
命を賭した愛の奇跡×人外BL

作品情報

作品名
透明な愛のうつわ
著者
hitomi 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784396785437
4.5

(355)

(255)

萌々

(60)

(20)

中立

(18)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
33
得点
1593
評価数
355
平均
4.5 / 5
神率
71.8%

レビュー投稿数33

無限に透明に近い…

シリアスは好きだけどメリバが苦手な人にもおすすめの一作。
美麗な表紙に惹かれて手に取ったけど、内容も大満足だった。
hitomi先生が描く男性の身体は、武骨さと繊細さが共存していて、まさに眼福!
シロの気持ちは、依存から「相手のためなら犠牲になってもいい」と思えるような愛へと変わっていく過程が見事で、心に深く刺さった。
愛によって“永遠の魂”を得るという展開は、人魚姫のようなロマンチシズムも感じさせつつ──
でも最後は、人魚姫のように美しく散るのではなく、“命の重さを背負いながら、それでも生きていく”という希望がある。

0

私自身BL歴浅いけど一番泣いたお話

皆さまのレビューを見て、ハッピーエンドだと知った上で読みました。じゃないと辛くなってしまうので。
本当に買ってよかった。
普段はストーリーとエロス両方満たされたいタイプなんですが、そんなこだわり吹っ飛ぶくらい温かくて切なくて泣けるお話でした。シロの立場になって読んだりミキの立場になって読んだりしたけど結局泣きました。
連載から読んでいた方たちはハラハラしながら読んでいたのかな…
本当に2人が幸せになって良かった。
電子で読んだので紙書籍も買おうかな。
作者様のあとがきを読んでまだまだ描きたいことがあったとか…!
いつまでもお待ちしてます!!

0

切ないとても綺麗なお話

絵がとてもお上手で、背景に何度も目を奪われました。そしてお話も綺麗。

おしゃれな人たちが多い仕事場なのに築年数結構いってるアパートに住んでるの、なんかいい。しかも初めて暮らしたガラス割れたアパートよりランク落ちてる気がします。不動産屋に押し切られちゃったのかなw
同僚の女の人がおしゃれ美人で好き。一緒に働いてたら毎日彼女のコーデ見るの楽しいだろうなとか思っちゃいました。

美記が心が綺麗過ぎて…両親の話が出てこなかったけど、親御さんの影響かな?自転車18回も買い替えてあげる優しさよ…。
犯罪などから自衛しないといけないって分かってるのに、不幸の出し惜しみとかいう謎思考でシロさんを連れて帰っちゃうお人好しw
シロさんも同じくらい透明で綺麗。
2人が一緒に決断した時、とても切なかったです。

書き下ろしの美記の寝癖の髪型が好きw

1

不思議さに惹かれる

ずっと気になっていた作品、読めて良かった…!
不穏な空気と幸せな日々が背中合わせな感じが最高に好みです。
hitomi先生の絵のタッチとめちゃくちゃ合ってるなーと思いました。

シロは「あかしびと」という人間の不幸を食糧にしている不思議な存在で、不幸を摂取できなければ消滅してしまうらしいのだけど。
そのわりにミキが不幸になるのを望むことはせず、むしろ彼が健やかに生きていけるように生活を整えてあげたりするんですよね。
シロ自身の穏やかさと彼の命を繋ぐモノがすごくアンバランスなので、その後どうなっていくのか目が離せませんでした。

ミキとの生活の中でいつもフラットなシロの感情が少しずつ動いていくわけですが、幸福を感じるほどに命が削られていくというなんとも切ない展開にものすごく胸が苦しくなりました…。
先生があとがきで書かれていたように、シロが消えてしまう結果でもきっと同じように感動したと思います。
…ですが。私もゴリゴリのハピエン厨なので、誰も悲しまなくて未来に明るい光が見えるラストに心底救われました。
シロの心からの笑顔が見れて本っ当に良かったー!と嬉しくなりました。
別の「あかしびと」が存在しているようなラストシーンも良かったです。

ボリュームもあってものすごく読み応えがあり、大満足な作品でした。

1

No Title

設定が素晴らしいです。こういう作りの話は他にないです。終盤に連れ、悲しい終わりなのかと少し泣いてしまいました。素直に読める人なら最後まで楽しめると思います。こういう話が世の中に存在して良かった。

1

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP