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緑土なす 祝祭の残り香にひたる

ryokudonasu shukusaino nokorigani hitaru

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表題作緑土なす 祝祭の残り香にひたる

今世王(レシェイヌ)1000年王国の最後の王
足弱(ラフォスエヌ)(アシ)今世王の異母兄 庶子

あらすじ

最後の王×野人のように暮らしていた男 続々重版中の大人気シリーズ、最新刊!
「新婚夫婦の営みについてご提案があります」
愛に貪欲な今世王の巧みな交渉により、戸惑いつつも、三年間の新婚夫婦期間を過ごすことになった足弱は…?
『祝祭の残り香に浸る返礼づくり』

王族命の家臣集団「灰色狼」は、王族の結婚式に総力を挙げる裏で、自分たちの祝い事も敢行し…!
『灰色狼たちの結婚式』

「山で暮らしていた男をどうしようもなく愛している」
今世王と足弱が王都ではなく、西の片隅で出会っていたら…野人アシを堪能できるもう一つの「緑土なす」
大長編『もし西の果ての山で二人が出会っていたら』

モンスター級BLノベル、大量書き下ろし!

作品情報

作品名
緑土なす 祝祭の残り香にひたる
著者
みやしろちうこ 
イラスト
user 
媒体
小説
出版社
リブレ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799756539
4.4

(46)

(34)

萌々

(6)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
202
評価数
46
平均
4.4 / 5
神率
73.9%

レビュー投稿数8

IFの世界

や、とにかく後半の大長編、「もしも足弱と今世王が山の中で出会っていたら」の物語が壮大ですごかった…!!(語彙力。。)

最終的に、二人はまた同衾し体を重ねることができたのかな、、
はっきり書かれていないため、想像力を掻き立てられます。

こんな”IF”の世界の話が書けてしまうなんて、みやしろ先生の頭の中はどうなっているんだろう。。?

オリジナルとはまた違う味わいの長編物語を、4日ほどかけてじっくりじっくり読み進め、味わいました。

中盤の「灰色狼たちの結婚式」は、正直、BLを読みたい自分としては狼たちの(男女の)恋愛事情、妻とのあれこれ…などの内容には惹かれなかったかなあ、と、、

やはり、狼たちの献身、身命を捧げる様子に心打たれるので、物語として楽しむことはできたけれど、萌えは感じずモヤっとしたものは少し残りました;

とはいえ!この壮大な物語を、2巻で終わらずこんなに長く楽しめるのは本当に本当に嬉しいことです✨
今、本当にこのシリーズを読み進めることが毎日楽しくて…続刊も焦らず、じっくり味わって読みたいと思います。

0

タイトル通り残り香……だけで良かった

番外編集第二弾。といっても大部分を占めるのは本編のIF話。本編の余韻に浸れる小話の数々はとても良かったが、IF編は何の変哲もない万人受けしそうなBL小説で、こうじゃなかったから本編が好きだったんだ……と実感する内容だった。

番外編はどれもふわふわした読み心地で、本当に結婚式の残り香という感じ。灰色狼の仕事以外の姿も見られて安心した。
灰色狼に関しては、最初に英語のコードネームを直訳したみたいだと思ったが、この違和感のおかげでどういうキャラだったかすぐに思い出せるようになっていた。世界観も同時に降りてくるのですっと入り込める。年数が経っても、どこからでも読み返せそうですごいと思った。

IF編は用語の説明まで再度丁寧に書かれているため、本編を知らずにこちらだけを読んでもまあいけそう。本編で賛否が分かれそうな部分、批判が多かった部分などが変更されて、無難な量産型小説になっている。
小説を書き慣れた感があり、尖りが消えて読みやすくなった代わりに、私が好きだったとこは消えてしまった。

この二次創作を5巻に収録する必要はあったんだろうか。
足弱なんて、どもり癖のある世間知らずな色ボケ中年になっていて、育ての親である老人譲りの偏屈さが見え辛い。というかそこら辺に掃いて捨てるほどいる、BLの受けという名の生き物になっている。いわゆる現地妻や遊び相手を希望しているようなモノローグも微妙。

最も大きく変わったのは関係の始まり部分。決して本編の強姦に至る展開が良かったとは言わない。だがそうでないストーリーを作者自身に見せられるのは複雑。今世王の心情を汲み、頑張って理解してあの展開を受け入れた読者としての自分は一体何だったのかと虚しくなる。

落胆した、というのが正直な感想。最初に提示されたのがIFの方だったなら、この作品を好きになることはなかったし、5巻まで読んだりしなかった。読み手の批判より、書きたい欲を優先させているような本編の筆致が好きだった。

IF編でさらに好きになったファンが大多数でも不思議に思うことはなく、人気でも納得。ただ私はとても悲しく読んで心が離れたという話。2巻で止めておけば神作品としてずっと大好きでいられたのにな。

1

こっちのほうが好き!

この作品をWEB版を読み、本になってからも追いかけております。
2巻までの話でWEB版の内容として完結しております。十分、大変満足していたのですが、その後も続きが出るたびに続編とも番外編ともとれる素晴らしい内容で楽しませてもらっています。

今回はじめてこのシリーズでレビューを書きます。
正直なところ、攻の陛下のキャラというか足弱との関係性などどことなくモヤモヤしたものを感じておりました。
話が素敵で読み進めていたものの、序盤は合意でなく始まったり、痛々しいシーンも多く、面白いけれどキュンキュンはしないなぁなんて思っいました。

ですが!
今回のIFストーリーで、足弱から王に会いに行くのではなく、山で偶然2人が出会い惹かれ合う話ではすんなり読み進められました!
もともとの話もいいのですが、あくまで血族だから好きなんじゃん…と思っていたんだなぁ。
兄上と呼ばず、敬語を使わない陛下はいい!

1

1~4巻の設定を覆すIFストーリーに最初は驚きましたが、、、

1巻での2人の出会いは、兄(受け)が弟(攻め)に会いに行く話だったのですが、この5巻ではその出会いを逆にして弟(攻め)が兄(受け)に会いに行くIF設定になっていました。

せっかく築き上げた2人の関係を最初から読み返すのかと、読む前は戸惑ってしまいましたが、主人公の2人や登場する灰色狼の性格が一貫していてブレないので、読み進めるうちに気にならなくなってきました。
「母が違うとはいえ兄弟で?こんな事をして良いのか?」と戸惑う兄上をまた読むことが出来て良かったです。

このシリーズは全体的に登場人物がまじめで堅物が多いのですが、性に関してだけはぶっ飛んでて面白いですね。

6巻も続くなら、もっと弟目線の話が読みたいです。

0

待ってました

電子配信を本当に指折り数えて待ちました、、、!!
楽しみにしすぎると、期待しすぎてアレッとなることもしばしばなのですが、裏切られなかった、、、
ほんとーに大好きなシリーズです。。。

結婚式後、狼達にお礼をしたい兄上様のお話。
あくまで兄上様のお礼メインでお話が進むので、結婚式後にあった人の入れ替わりなどもツルッと発表され、スルッと進みます。
十分面白かったけども、3倍文量があったとしても、きっと私は楽しく読めた(笑)

それから、王族の結婚式に合わせて開かれていた灰色狼の結婚式のお話。
侍従や近衛兵にも家族や婚約者がいて、婚約者はもちろん女子で。
私、今ジャンル的にBL読んでるんだよな?と思わず考えてしまいました。悪い意味でなく。
BLの世界観で男女の恋愛物を嫌味なく見せられるって、ほんと、すごい世界観だなあと思います。

レシェと兄上様に限らず(それも凄く見たいが)、王族と灰色狼のあれこれを永遠に見ていたいなあと思いました。


if話は原作の流れが大好きだったので、どうかなーと思いながら読んだのですが、どうかなーと思っていた私が愚かでした。
面白かったです。
兄上探しが行われなかったら、こういう方向に行っていたのかなと想像が膨らみました。
原作よりずっと穏やかに二人の関係が進みます。
血族か、否か、それがわかっているかいないかで、こうも流れが変わるのだなと思いました。
兄上に対して敬語じゃないレシェが新鮮。
〈水明〉の活躍が嬉しかったです。

まだまだシリーズの続きが読みたいですが、期待してもいいんだろうか、、、!!と、新刊が出たばかりではありますが、震えながら読み進めました。

3

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