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題名からして「義理の兄弟」。
お父さんの連れ子の健輔とお母さんの連れ子の秋(しゅう)は、同い年。
親同士が再婚し、2人は28才で兄弟になりました…
ところが問題が一点。
実は2人は同じ会社の、同じ部署の、しかも弟・秋が上司、兄・健輔が部下、という現実。
秋はと〜〜〜〜っても厳しい上司で、初めは健輔もムッとしたけど、本当の秋は可愛くて、子供みたいって知っている。
そんな時、偶然既婚者の人事部の部長代理・馬込と秋が不倫してるっぽい事を知ってしまい、秋の事が気になって気になって。
そう、健輔は秋に恋して、結局クズ男馬込から無事略奪します。
そして両親にカムアウト!そして同居!健輔って男前で実にカッコいいです。
国枝彩香さんによる秋は、もう……麗しのツンデレでした!
「Company Retreatー社員旅行は南の島へー」
健輔は沖縄への社員旅行の幹事さん。
健輔と秋は新人巨乳OLが入ってきたせいかなんかギクシャクしてて、折角の旅行、折角の同室なのにろくに口もきいてくれません。
ところが、旅行2日目のシュノーケル体験であわや事故⁈
秋がどれだけ健輔を大事な恋人と想っているか、が明かされて感動。
ストーリー展開にヒネリなどは無いですが、その分読みやすくて、周囲の女性社員の生き生きした描写などもとても良かったと思います。
そして、シリアスからギャグまでの巧者・国枝大先生の挿絵が最高です。
榎田さんの作品はこなれているな〰と感じるのですが…
さすがにつぼはついています。
挿絵の国枝彩香さんの表紙絵のクールな秋から釣り竿握ってるのは
とってもチャーミングですし。
父子家庭でしっかり育った健輔と心臓の弱いお母さんと暮らした秋
親の再婚で出会いますが、会社ではきつい上司の秋と、出来るけど余力を残している健輔、部下です。
秋はゲイだから出会いも少なく馬込代理にいいようにされてしまいます。
縛られたりとか…
お約束ノンケだけど、秋への恋心を自覚した健輔が助けに行って
最後はらぶらぶHの絵がとても可愛らしいと思いました。
仕事では「部下」と「上司」。ところが親の再婚で、家では同い年の「兄」と「弟」。そして恋人としては「攻め」と「受け」。そんな二人の話です。
公私逆転はよくありますが、部下である健輔が、仕事のできる男だったのが意外でした。ツンデレ美人の受け(秋)に対する攻めとなれば、従順なワンコかと思ったら、意外と強気。かといってSっ気があるわけでもないという普通のええ男でした。
そしてツンになりきれない(同時収録の「company retreat」では特に)秋の本当の可愛らしさや健気っぷりが良かったです。
秋が脅されたりもするのですが、周囲のキャラの面白さもあり、全体的に楽しい話でした。
(いきなり、あらすじから始まります。ご注意!)
設備会社で、顔はいいが能力主義で大変厳しい課長が大阪から東京本社へ赴任してきた。トップ営業マンの健輔は、早々にぶつかり合う。
明けて休日。健輔の父親が長いやもめ暮らしにピリオドを打ち、物腰柔らかな京美人と結婚することになったのだ。引っ越しの日、一緒にやってきた彼女の息子は、かの上司・秋(しゅう)だった。28歳の同い年でいきなり義兄弟、しかも家族団らんを望む両親の気持ちもあり、奇妙な家族ごっこが始まった。全体的にはコメディ路線。
まあ、結論として、この二人が惹かれあうようになるワケなんですが。
とにかく、秋がかわいい、色っぽい。
会社での厳しい顔と、家庭でのだらしない顔・不器用な面、そして、恋愛対象としたときの色っぽさ・可愛さ。ギャップ萌えですな。これは、健輔は惚れるわな~。
そして、脇を彩る女子社員ズが魅力的だ。
同時収録の「Company Retreat」は、沖縄への社員旅行編です。
果たして、イマドキこんなベタな社員旅行を実施している会社が、ほんとにあるんかいな? と思いつつ、おもしろい。
日焼け嫌い・暑いの嫌いな秋は、「美白の女王」とのあだ名を頂戴することになる。
海で溺れそうになった健輔に、ペタペタ触りながら「生きてる、生きてるな」とつぶやくところが可愛いぞ。
さて最後に、オフィスの設定温度の低さへ総務からの苦情に逆ギレした、秋の名台詞で締めよう。
「うるさい、私はここでペンギンを飼っているんだ!」
…ほんとに切れ者課長なんだろーか?
義兄弟物が読みたくて検索していたらピッタリの題名を見つけ早速読んでみました。
流石榎田尤利さん、恋愛面でもそれ以外の家族やオフィスのお話でも楽しませて頂きました^^
攻めは体育会系で、どちらかというと性格も単純で分かりやすく描写されていると思うのですが、受けの性格がなかなかクセ物で、仕事場での彼とプライベートでの彼とのギャップに萌えました。
会社ではなかなかいないほどの切れ者なのに、家ではお坊ちゃんで自分では何も出来ないししない、みたいな(笑)。
これだけだと、なんだか嫌なヤツなんですが、実は恥ずかしがり屋だったり強がったりしていると分かって可愛いと思い始めるんですね。
秋は普段は完璧な標準語なんですが、初めて関西弁をこぼした場面では、ドキッとしてしまいました。
これもある意味、ギャップ萌ですよね~。
二人を取り巻く会社関係の人達も生き生きしていて楽しかったです。特に女性社員たちが。
思わず私も会社勤めをしていた頃を思い出しました。
こういうことあるある~と思ってたら、榎田尤利さんも会社勤めをされていたんですね。現実感があるはずだ、と納得してしまいました。