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欠けた記憶と宿命の輪 不浄の回廊 3

kaketa kioku to shukumei no wa fujou no kairou

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表題作欠けた記憶と宿命の輪 不浄の回廊 3

西条希一
歩の中学時代の同級生で恋人
天野歩
霊能力を持つ

あらすじ

山に籠って世俗を断ち、2年間の厳しい修行からついに帰還!! さらなる霊能力を得て、西条(さい/じょう)との再会に心躍らせる歩(あゆむ)。ところが西条の電話番号は変えられ、マンションには別の住人、職場も辞めてしまい消息不明!! 修行が1年延びたから、もしや見捨てられてしまった…!? なんとか居場所を突き止めると、なんと西条は結婚していて、隣には身重の女性が!! しかも歩との記憶を一切失っていて!?

作品情報

作品名
欠けた記憶と宿命の輪 不浄の回廊 3
著者
夜光花 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
不浄の回廊
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010644
4.7

(98)

(80)

萌々

(11)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
458
評価数
98
平均
4.7 / 5
神率
81.6%

レビュー投稿数13

いついかなる時もブレない西条ヾ(*´∀`*)ノ ブラボー!!!

3巻ですが、実質4巻なのでご注意です。(番外編必読)

まるで極楽浄土のような美しい表紙…!
ほぅ…(∩´///`∩)~3 とウットリ見とれました///

と思ったら西条の足に絡む不穏さに気付いてビクつき
あらすじを読んで「はぁ!?嫌です!!!」と叫んだ。

(「結婚してる西条は解釈違いです!!」で涙目;;)
(「嫌です」&「断固拒否します」で心が暴れ回る←)
(たった2ヶ月前にあんな極甘イチャラブ見た後なのに)
(夜光さんドSかよ!!!! ってツッコんだよね…(ФωФ;))

いや落ち着け。西条なら大丈夫だ。信じてるぞ。
大丈夫、大丈夫、夜光さんを信じてる…!!!

↑発売日前の私
↓発売日後の私

信じてて良かったーーーーーーー!!!(大の字)
いついかなる時も(色んな意味で)ブレない西条最高ッ。

変わらず安定の西条×歩ですごく良かったです(∩´///`∩)
歩の成長は今までにない頼もしさに修行の成果があって、
変わらない安定感はある中で進化するのが目に映りました。
即2周目に入るほど面白かったです…!!!


というわけで、ネタバレ含む感想です。注意。


内容はあらすじに書かれているとおり、
記憶喪失になった西条の傍らには身重の女性がいました。
歩はひどくショックを受けるけれどせめて謝りたいと西条に接触します。

記憶がない西条は現状に釈然としないままでした。
全く好みじゃない女性と子供をつくるわけがない、と。
でも記憶がないから理由があるんだろうと納得させて。

そんな中に歩が現われて、
現状の不可解さが段々と浮き彫りになっていくんですね。

西条家にまとわりつく黒い影。
記憶をなくした西条の行動を辿っていくとーーーと展開します。


一番の感想は西条はブレないな!!!と。
(私が信じてた西条だよ…ありがとう///)
(西条はそうでなきゃと改めて実感する(;///;))

結局"匂い"と"胃袋"に帰結していくんですが、
これはもう細胞レベルで恋しちゃってるヤツですね?
本能がもう歩だけを求めてるってことなのよ…!!!
ああ、記憶の有無に拘わらず西条は西条だなぁ+゚。*(*´∀`*)*。゚+

記憶がないから再会からのやり直し状態なので
シリーズ1作目を踏襲するような形にもなるんですが、
恋人としての期間があってこその今なので甘さが滲みますね…!!!
(ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ×∞)

そんで歩のメンタルが常に安定していてグッときました。
2人にとっては離ればなれでツラかっただろうけど、
修行は決して無駄じゃなかったと行動で示してくれます。
歩がとても頼もしくカッコ良かった…!!!

で、離れるときも悲壮感がないお別れだったけど
2年ぶりの再会が感動の再会じゃないのも2人らしいw
1年の修行が2年に延びて激オコな西条に笑いましたw

(とか言いつつ"恋人の再会はハグ"で悶絶した///)
(西条が歩を好きすぎるのマジ最高に萌える…///)
(普段あんな態度なのに反則よねーーーー!!!)

ラストには更に激甘爆弾が用意されてて
無事萌え死しましたよ…+゚。*(*´∀`*)*。゚+
西条のベタ惚れっぷりが天井知らずで堪らん/////

今回の件で既刊3冊の間で繰り返された問題は一段落かな?
本格的にお祓いも済んで、歩のメンタルも整った。
親問題もさすがに今回で懲りて何も言えないだろう。

次に新作がきたらどんなお話になるんだろう?
また新たな面が見えそうで続いて欲しいなと思いました。

とりあえず12年ぶりの100%新作ありがとうございます!!!

どうしても吐き出したい余談追記:
今日も今日とて表紙を眺めてたけどホンマ素晴らし…。
怨霊に引っ張られそうな西条を、
歩は守るようにギュっと抱きしめてるの良い…。
(足絡めてるからそんな感じがするのよ(;///;))
あと満ち足りた表情がね…。グッとくるよね…。

25

歩が成長しとる…!

『不浄の回廊』のシリーズ4冊目。
今年の(2022年)の2月に12年ぶりでしょうか?『不浄の回廊』の新刊が出まして喜び勇んで購入しましたが、今作品はその続きから。前作の『君と過ごす春夏秋冬 不浄の回廊 番外編集』は番外編集とついてはいますが、この続きになるので未読だとちょっと話が分かりづらいかも。


『不浄の回廊』シリーズは大好きな作品で全部読んでいますが、表紙が…!こんなに可愛い表紙になったのはお初じゃないですか?霊的なものを取り扱っているからなのか、表紙もちょっとダークな色合いのものが多い今シリーズにおいて、えー、何この甘々な感じは!と読む前からテンションが上がりました。

というところでレビューを。




このままではいけない、そう思った歩は修行に行くことにした。希一にすねられ1年で帰ってくる、と約束したものの修行が終わってみれば2年が経っていた。家に帰り、やっと愛しい恋人に連絡を取ってー。そう思っていた歩だったが、スマホは父により解約済み。希一が働いていた塾に行くもすでに退職済み。アパートは解約していてとにかく連絡が取れない。

2年もほったらかしにしてたから…?と焦った歩は、できれば関わりたくない希一の実家に連絡を取ることに。果たしてそこで歩が希一の母親から告げられたのは、「希一は結婚していて、もうすぐ子どもが生まれる」というものだった。

それでも確かめずにはいられない歩だったが、彼の目に飛び込んできたのはお腹の大きい女性と一緒にいる希一の姿で―?

えー!
おーい、希一くんや。なぜそんなことになってる?

そう思うのは読者だけに非ず。もちろん歩も。だがしかし、希一は2~3年間ほどの記憶をなくしたということで、歩のことを覚えてすらいない。ショックを受けつつ、でも現実を受け止めようとする歩だったが…。

今作品は、歩が帰ってきたところからスタートします。
修行先から故郷に帰ってきて、その街並みの変わりっぷりに驚きつつ、でもそんな歩が見かけたのは中学生くらいの男の子。この子が抱えるものを瞬時に把握し、どうすればいいのかを伝える。この描写一つで、歩の成長っぷりを読者に魅せるその手腕に脱帽です。

その成長した歩と、歩を溺愛していたはずの希一の変貌っぷりに、ストーリーがどう動いていくのか気になってページを捲る手が止められませんでした。

希一が歩のことを思い出せずに、しかも妊娠中の嫁さん(厳密にはまだ奥さんではないのですが)がいるということで濡れ場はほぼなし。が、それでいてなお漂う歩の希一への深い愛情と希一の歩への執着心が垣間見える。今まで希一に振り回されてきた感のあった歩がめっちゃ成長していて感慨深いものがありました。ああ、だから、この表紙なのね、と。何があっても希一を守ろうとする、そして守るだけの力を得た歩の姿に萌えが滾る。

歩ちゃんは修行中坊主だったからなのか?短髪になってて。それも可愛い。
その可愛さを、それに相反するような男気を、小山田さんがきちんと描き切ってるんです。今までぽよぽよ(いろいろな意味で)だった歩が、ちゃんと大人の男になった、そんな感じが見える。

希一に奥さんがいるので、二人の身体の接触は前作までと比べるとかなり少なめ。その分、終盤の濡れ場がヤバい。小山田さんの挿絵もヤバい。めっちゃエロくってどうしようかと思いました。

まだまだこの二人のお話を読みたいなと思います。

あと、最後に収録されている夜光さんの書かれたあとがきを読んで思わず爆笑しました。最後の最後まで素晴らしい、そんな神作品でした。

15

ページを捲る手が止まりません!

数々の人気シリーズを抱える夜光花先生ですが、どの作品も違ってて、それぞれが面白いなんて奇跡だと思うんですよね。

2月に番外編集が出たばかりなのに、まさか新作が読めるとは思わずに発売を楽しみに待っていました。
夜中に読み始めてちょっとだけ読むつもりが、面白くてページを捲る手が止まらなくて朝方まで読んでしまってました。

今回は歩の修行の終了を絡めて、西条の身に何が起きたかの謎解きも含んでてドキドキハラハラが止まらない内容になってました。

西条と女性が一緒の様子を見ても、歩が負の感情に囚われずにいた事に修行の成果を感じて嬉しく思いました。
この女性の恐ろしさがお話が進むにつれてゾクゾク来るんです。

そして記憶が無いながらも本能で違和感に気が付いて、歩の側に安心感を見い出す西条に激萌えしました。

読み終わった後にタイトルの「欠けた記憶と宿命の輪」がピッタリだったと感じること間違いなしです。

修行を終えた歩の実力がどうなのかも含めて、ネタバレ無しで読むことをお勧めします。

夜光花先生、もっとこのシリーズ続きますよね?ぜひ続けて欲しいです。

15

安定の西条。そして良き記憶喪失もの。

めーーーっっちゃくちゃこの新刊楽しみにしてました。
だって、新刊予告のあらすじを読んだ時に思わず目が点に。
えぇぇ??西条が記憶喪失だなんて、マジで?!と。
だって歩への愛を失ってしまった西条なんて、ただの口が悪くてへそ曲がりでヤリチンなクソ男じゃん!!と。
勘弁してくれよぉ西条、頼むよぉ西条!

不穏さしか感じないあらすじなのでハラハラしながら読み始めたけど、やっぱり西条、あんた面白いな!と思いました。

というのも、歩と恋人同士だったということがどうしても信じられない西条ときたら、「お前みたいなダサいのに手を出すなんて……クスリでもキメてたのか?」「ひょっとして変な宗教にでも入ってたのか?」etcと、相変わらず安定の口の悪さ。

なんで俺がこんなモサい男と?!と思いながらも、歩の匂いに落ち着き、歩の手料理にガッつく姿も、読者にとってはお馴染みのアレですしね。
ふふふ、西条、お前はそういう運命なのだ!観念せよ!

おまけにまたしても包丁振り回すようなヤバイ女を引き寄せてしまったのも西条らしいというか。
記憶があろうがなかろうが、西条は1mmもブレないなというのを再確認しました。

歩は成長しましたねぇ!
ぽややんとしてた歩も可愛かったけど、ずいぶん頼もしくなって、だてに二年間修行していたわけではないなと思いました。
お疲れ様でした。

「記憶喪失」ものが好きで、結構あれこれ読んできたと思います。
忘れられてしまった側の悲しみに焦点が当てられた作品も大好きですが、この西条のように、本来全くタイプではない相手(しかも男)と恋人になった攻めが記憶喪失になるのも大好きなんですよ。

なんでこんな男なんかと付き合っていたんだ?と訝りながらも、渋々受けと過ごすうちに、受けのちょっとした仕草とか、表情とかに目が離せなくなっている自分に気づく攻め、みたいな。
ふふふ、お前は何度でも受けを愛するようになるさだめなんじゃ!!と読みながらほくそ笑んじゃうようなやつ。

この作品はまさにそれでしたね!
「記憶を失ってる間の自分に嫉妬する」というお約束もバッチリで、記憶喪失モノとしても満足度が高いです。








14

幸せいっぱいの表紙

このシリーズは1作目と2作目が10年以上前に出ていて、番外編集の3冊目が今年2月に出て、こんなに早く4冊目が読めるとは思っていませんでした。ありがたい。

大好きなキャラ文庫のシリーズです。前作も良かったけどやはり本編の続きというのが読み応えあって嬉しい。夜光花さんお得意のホラーオカルト+絶倫西条君のエロエロ+小山田あみさんの美麗な表紙&中のエロいイラスト。どれが欠けてもこのシリーズは成り立ちません。

今回歩も拝み屋として頼もしく成長し、これからは悪いものを呼び寄せる体質の西条君のことも守ってあげられるね!と安心しました。お坊さん仲間の新キャラも出てきたので、本編でもリンク作でも続きがあるといいなと思います。

長い期間はかかりましたが、夜光花先生には続きを書いてくださって本当に感謝です。

12

この作品が収納されている本棚

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