電子限定おまけ付き
表紙買いしましたが絵と雰囲気は大変好みで楽しめました。
ですが、いかんせん展開が速すぎて不完全燃焼です。
前情報なしの初見で総集編三部作映画の二部から観たような気分です。
数巻かけて読みたい作品でした
なかなか残酷なお話でしたが、それはそれで楽しむことができました。
個人的な感じ方かもしれませんが、1つ1つの要素がどこかブツ切れのように感じてしまいまして...
雰囲気は好きだけれど、想像していたよりはあっさりとしていた過程だと思いながらたどり着いた最後。
終わり方にぞくぞくと来ました。
始祖吸血鬼を滅ぼすということは、アジュールも消してしまうということ?
自分自身を滅ぼしてしまうのでしょうか。
アジュールが一族を滅ぼして、彼自身もいなくなれば秋夜の願いは叶えられる。
吸血鬼に完全に取り込まれてしまったように見えて、秋夜の方が上手だったように感じました。
冥花すゐ先生は初めて読みましたが、唯一無二の雰囲気にぞくぞくとさせられました。読んでいて楽しかったです。
いや、この作品、お話の設定としては、季節は秋で、彼岸花がメインモチーフなんですけどね、読んでいる今現在が、気温34度の真夏日なので、こう、ヴァンパイならではのひんやり感が気持ちいい。
そして、どんな季節でも、基本的にヴァンパイアは、もう、ヴァンパイアってだけで、自動的に神認定しちゃうほど性癖なんです。
オマケに茜新社のEDGEコミックも、個人的にハズレのないレーベルだし。
なので、まあ、神以外の評価はあり得ないって事で。
狂気と殺戮。美しいエロス。
ヴァンパイアの始祖である青い血を保つ者アンジュール。絶対的強さを持ち1000年の時を生きる。
若きヴァンパイアハンター四方堂秋夜。
青い目をした始祖吸血鬼には逆らうな。
育ての父の遺言のような言葉。
読む人を選ぶ作品ではあるが、
私は狂気の中でも平常に見えるアンジュールと常識から狂気へ変わりアンジュールを虜にする秋夜がいつの間にか逆転して、
狂気に潤んだ瞳に変わるアンジュールと
目が死んだ様になる秋夜の変わり様に
背中がゾクゾクしてたまらない。
ディープで濃く濃密な時間に酔い狂う作品。