ボタンを押すと即立ち読みできます!
めちゃくちゃ好きなシリーズだし、今回のスピンオフも気になっていたレシェ兄とイスハンの物語なので期待していました。
一瞬で心惹かれる出会い、ピュアな初恋から純愛、そして全てをかけた真実の愛へと移りゆく愛の物語。
相手のことしかみていない一途な愛。
……なのですが、本当に個人的な好みの問題で無理でした。
イスハンが後宮で子作りするくだり…
これ、いらなかった。
めっちゃ萎え。
子供が無事にできたので、その後はレシェの元へって…
養子とかじゃダメだったのかな?
ゴリゴリのファンタジーなのに、後継問題の解決だけリアルなのは何でなのでしょう?
お話自体は面白かったのですが、そこが引っかかって楽しめませんでした。
あと、2人の場面が少ない気がするのですが…
私はやっぱりグシオンとリディルが好きです。
yocoさんのイラストは、今回も神でした。
作家買い。
尾上作品の『花降る王子の婚礼』のスピンオフ。『花降る~』の受けちゃん・リディルのお兄ちゃん編。『花降る~』の続編の『雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2』に登場していてめっちゃドツボだった魔法国エウェストルムの第一王子・ロシェレディアが主人公のお話で、発売日を心待ちにしていました。
もちろんスピンオフものなので前作を読まれていた方がより面白く感じられると思いますが、前作未読でも問題なく読める造りになっているので、未読の方にもぜひとも手に取っていただきたい。今作もめっちゃ良かった…!
ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
魔法国エウェストルム。
王の子は魔力を受け継ぎこの世に生を受ける。武力を持たないこの国は、王女たちを他の国に嫁がせ、魔力を供給、その見返りとして他国からの侵略を防いでいる。つまり、王女の存在は、国交の道具もであり唯一の切り札でもある。
が、まれに強すぎる魔力を盛る大魔法使いが生まれてくることがある。それが、第一王子として生まれてきたロシェレディアだ。力が強すぎる王は魔力のコントロールが効かず、それ故にロシェレディアはその存在を「王女」というベールで隠してきた。が、王女ゆえに、ロシェレディアは国交の切り札としてすでに嫁ぎ先が決まっていた。
王子であることを隠すために塔に幽閉され自由がないロシェレディアは退屈な日々を過ごしていたが、ある日一人の少年が塔の外をよじ登ってくる。その少年は自身を帝国アイデースの第五皇子・イスハンだと名乗るが、それをきっかけに二人は心を交わすようになっていくー。
というお話。
ロシェレディアという男の子は王子であることを隠すために幽閉されていたり、自分の意にそわないところへ嫁がされる、という薄幸さを持ち合わせた少年です。さらに美しすぎるビジュアルを持ち合わせているためにすごく儚い男の子、に一見見える。見えるのですが、その入れ物を裏切る豪胆な中身の男の子です。一言でいうと、強くてカッコいい。
自分の意志とは無関係に嫁がされる、というのは王族ならでは。そのことを彼はきちんと受け入れている。
そんな彼に一石を投じるのが、アイデース国の第五皇子のイスハンです。
第五皇子、という中途半端な立場な彼の、それゆえの自由奔放さに惹かれていく。彼と想いを交わすことはできないことは理解しつつ。そしてそれはイスハンも同じ。彼もロシェレディアを想いつつ、お互いの身分に抗うことはできずに運命に翻弄されていく。
が、このお話の面白いところは、この二人が非常にガッツのある青年だという部分。自分の王子という宿命を理解しつつ、そして国を想う気持ちはだれにも負けないけれど、その波に翻弄されるだけの人物ではない。
そして、その二人の内面に華を添えるのが、「魔法国」「武強国」という国があること、魔力を持つ魔法使いがいること、という世界観。ロシェしかり、イスハンしかり、彼らは自分ではどうしようもないうねりに巻き込まれてしまう。それがこの作品の持つ世界観にぴったり合っていて、読んでいてあっという間に引き込まれてしまうし非常に面白い。
ただ、うーん、これは完全に好みの問題ですし、あとイスハンの立場を鑑みると仕方がないと思える部分も大きいのでなかなか難しいのですが、イスハンが他の女性との間に子を成すという描写があります。これがねえ、ちょっと地雷ででしてね。ちょっぴり萎え萎えな気分になったことは否めない。こういう展開(ほかの女性と子を成す)が苦手な方にはちょっと注意が必要かもです。
ただイスハンがロシェに負けず劣らずのカッコいい男なんですよ。
文句なしのスパダリ!という感じではなく、「能ある鷹は爪を隠す」っていう感じ。悔しいくらいに、カッコいい。何をおいてもロシェファーストなイスハンが他の女性を抱き子を成さなければならなかった、ということを鑑みると、イスハンもまた葛藤を抱いていたのだとわかるので、まあ許してやっか!(という非常に上から目線な感想でごめんね)と思いつつ。何より、ロシェがイスハンの立場を重んじ理解しているので、外野が口をはさむことではないなあ、と。
ベースとしてはドシリアスな因子を持つ今作品ですが、ドシリアスに振り切った作品ではありません。かなり血なまぐさい描写もありますし、子を成すとか魔法使いに対する非道な扱いとか、胸糞な描写もあります。さらに最後のどんでん返しにちょっぴり切ない気持ちになる。が、そこにロシェとイスハンのコミカルなやり取りとか豪胆な性格がプラスされることでシリアス過ぎない。そのバランスが絶妙でした。
とにかく奥行きが深い1冊。
アレがこう来て、それがそこに繋がってるのか―!と思わず唸らされる。
前作『雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2』の裏側(ロシェ視点)のお話も読んでみたいし、まだまだ続いていって欲しいなと思います。今シリーズ、とっても好きな作品なのですが、今作品が一番好きかも。yocoさんの挿絵も文句なしの美しさで、めちゃめちゃ面白く、萌え、最後の最後まで息つかせぬ、そんな神作品でした。
賛否両論あるようですが私はフルスイングアウトでした…
2人の出会い、少年イスハンの恋心、秘密の逢瀬にニヤニヤし、終盤の展開は息をするのも忘れて入り込んでしまうほど素晴らしかった。
しかし後宮のくだり…
立場や状況を鑑みて、その後のロシェの割り切りを目にした上でも、仕方ない事だったとは個人的に感じられなかったです。
イスハンの「お前が男ならば男がいい」って台詞、なんだったん?
ロシェに男であることを後悔させるような事するなら言わなかった方が良かった。
ロシェの顔を見るとたたないっていうのも…
兄弟間でころし合うという壮絶な体験をしてるのに、そんな繊細な男が自分と同じ思いをするかもしれない子供を作り出す為にはたつんだ?と思ってしまった。
後継について今回触れる必要あったのかな…
後々問題になるとしても、あの設定なら実はまだ弟妹が存在していて…ってなっても不自然じゃなかったのにな。
前作からこの2人の物語を切望していて、ストーリーも本当に素晴らしく続編も期待出来る内容だっただけに、地雷を越えられなかった自分がとても悔しいです。
いきものがかりさん
コメントありがとうございます!
仰る通り、私もこのエピソードを入れるならもっと深く掘り下げてほしかったと思います。
条件を突きつけられたイスハンの苦悩や、ロシェが同じ王族として理解を示し完全に納得した描写でもあればまた違ったかな、と。
あそこに至るまでは瑞々しい初恋を微笑ましく見守る気持ちでいたので、急転直下といった感じで…
最後まで引き込まれる壮大なストーリーが最高だっただけに、何故?という気持ちが大きいです(泣)
もしも続編が出るとしたら是非読みたいので、それまでにどうにか自分を納得させられたらいいなと思います。
凄くよくわかります!
私は「仕方ない」と飲み込めた方なんですが、このエピソードが(中途半端に)入ることにより、ひたむきにロシェだけを求めたり良き国のためにがんばるというイスハンの像が汚されたような気がします。
入れるなら入れるできちんとイスハンの苦悩やロシェへの救済があった方が良かった。
神評価の方でもこのエピソードなくても良いといわれてますからね。
前作で登場したアイデース組の馴れ初め話です。
ロシェの魔法使いとしての資質や本人の度量、イスハンの鷹揚さがとても魅力的で気になっていたので、続編でメインのお話が出てとても嬉しかったです。
二人共にキャラクターがとても魅力的で、二人のやり取りを見ているだけでとても楽しい。ここに魔法や呪いというファンタジー要素が絡むことでストーリーの流れもわくわくが止まりませんでした。
賛否両論の後宮の件だけちょっと吐き出させて頂きたい……!
政治的に難しく、更に男であるロシェを無理矢理力ずくで妃に迎えることの条件が、後宮を構え、数十人にも及ぶ子どもをつくることで、それを受け入れてでもロシェを欲したイスハンだとわかるので、それそのものについてはモヤついても受け入れたタイプです。
ただ、ロシェに相談も報告もなく結婚直後早々に後宮を構えた上に、ほぼ二年、ほったらかし(ロシェ以外を抱くイスハンの罪悪感諸々でしょうけども)、夫が何をしているかすべて承知して飲み込んで不快感に耐えるロシェの二年間を思えばかなりしんどかったです。
後宮にいる間のイスハン側の描写はありませんが、想像力たくましいタイプの私なので、
優しいイスハンだから後宮の女を抱く時に雑にするなんてないだろうから丁寧に抱いただろうな、などと考えてしまい、そんなイスハンにお役目以上の感情持たない女が100人いて1人もいないなんてことある???とか、
後宮に残った女はイスハンより我が子、っていうけど、イスハンと関係持った女と接し続けるロシェの心境とは????とか、
なんか色々考えてしまったので、後宮を持ったエピソードを入れた意味、子どもが数十人出来たことの意味を持った良い感じのエピソードが続編とかであれば嬉しいなぁと思います。続編!ありますよね!!?
気持ちの面では、お互いがお互いにただひたすら一途なので、それがすごく良かったです。
あーーーー、イスハンの初めてはロシェに捧げて欲しかったなぁぁぁぁぁぁ。
いきものがかりさん
いえいえ、お心遣いがめちゃくちゃ沁みました!ありがとうございます……!
続編出たら王太子含めお子らのあれこれそれが書かれるのか、個人的に気になるポイントです本当に。
展開的にロシェが扉を開いてしまうのは確定ですし、そっちメインのお話になりそうだなぁとは思いつつ、今回抱いたウグゥッ!!を良い感じに昇華したいです。
次巻も切なそうな雰囲気が今からむんむんですが、両手を上げた幸せ全開な二人が読みたい……!
既読でしたか。少しでもお気が晴れればと思ったのですが、蛇足でしたね、失礼しました。
いやあ、平民だしあの人数ですので作法通りだと思いますよ!
あの短期間であの人数は、きっと顔も覚えてないんじゃないでしょうか。
でもそうなると子供たちがかわいそうですね。
ロシェが「子供たちを守らなければ」って言ってますが皇帝変わったら殺し合いになるってイスハン自ら言ってますからね。
私としてはそういうアイデースの後継問題についてもイスハンに一石を投じて欲しかったです。
そういうことも含めて、アイデースのその後が読みたいです。
そしてできればロシェが身体を取り戻してハッピーエンド希望です。
いきものがかりさん
こんにちは!コメントありがとうございます!
そちらの作品については、当方も履修しております……!素晴らしい作品ですよね。
そちらで書かれたような、義務です!!!て感じの挿れて出すだけ(言い方よ)のものであって欲しさが凄まじいです。
平民からも募っている後宮ですので、どこまでお作法なのかなぁとか考えてしまう辺りが想像力逞しいポイントです……
義務義務の義務で情の通わない子作りで産まれる子ども達というのも、イスハンの代の悲劇を思えばしんどいラインなので、こう、こう……!良い風に!解釈したい!です!
ポジティブに想像力を働かせたいものです……!
それはそれとして、続編楽しみですね!
横入り失礼します。
想像力たくましい箇所についてなんですが、「雪原の月影」というファンタジーBL小説に後宮について出てくるんですが、それによると後宮は完全に「子供を授かることに特化した場所」なので、閨にも作法がありまして。
ざっくり書くと、皇帝は単に寝転んでいるだけでOK。
×たせることから何から何まで侍従がやるそうです。
しかも、監視やらお付きの人が周りに十数人・・
ですので、甘い言葉は勿論愛撫やらもないと思うのでどちらも完全に「お役目」と割り切っている、というのはあり得ると思います。
だから私は飲み込めたんですが。
だからある意味ロシェとのことがイスハンにとってはじめて、かも?
・・長々と失礼しました。
これだけザワついているので本当に、続編で何か言及があるといいですね。
まりあ111さん
コメントありがとうございます。
ほんの数ページの描写ですけど、ダメージ食らうひとはとことん食らっちゃうポイントですよね。
本の封印がとけたら、好きなシーンの読み返しからでもゆっくり楽しんでくださいね……!
お互いに初恋、少年期の結婚、とくれば、お互いに初体験!!の流れ、見たかったですね……!!
男として完成したイスハンに置いていかれた疎外感と嫉妬心を抱いて怯むロシェに心臓ギュンッてなりました。
評価がわかれてますが、すごいわかります。
ものすごく壮大な、良くできたストーリーなんですよ。
厚みもあるし、感動します。
ただ・・ロシェがかわいそうすぎる。
マイナスな評価をしていらっしゃる方がひっかかっている、後宮の件。
これ、ストーリーに深くかかわってくるとか絶対に必要なら仕方ないですが、今のところなくてもいいようにしか思えない。
なんでイスハンは来ないのかと尋ねたロシェに「顔を見ると閨で××ないから」とか言っちゃうのも不謹慎。
ロシェが納得しているならまだしもロシェは淋しがっているし久しぶりに会ったイスハンを拒絶しているし。
それなのに子供たちに会いにいって気を配り、「皆の母親」として頑張ってるロシェ、なんて良い子・・
まあ、イスハンはこの時16、17歳なので周りの大人たちが仕向けたんでしょうけど。
子供に何させてるんだ。
そして、イスハンの側近の「ロシェを犠牲にして国を守ろう」発言。
ここまでヒドイことされてるのにこんな国を守るために身体失って犠牲になるなんて、本当にロシェがかわいそうすぎる。
続編で救済があることを望みます、切に。
この2人のお話では、コミコミスタジオの特典小冊子が好きです。
何でもない日常で、幸せそうなロシェがもっと見たい。