お前だけが、俺にとっての唯一で絶対

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いちばん近くて深いトコ

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表題作いちばん近くて深いトコ

桜井健司
ヒモ,IT社長
矢坂悠馬
児童養護施設の保育士

あらすじ

自分の育った養護施設で保育士をする悠馬と、何よりも悠馬を優先する幼なじみの健司。
誰にも必要とされてこなかった過去を持つ悠馬にとって、「お前がいないと何もできない」と言い、常に一緒にいてくれる健司はなくてはならない存在だった。
しかし、「恋人」とは言えない歪な関係が、健司の枷になっているのではないかと悩む悠馬。
一方、そんな健司にも「実は社長だが、悠馬のためにヒモのフリをしている」という秘密があって――…!?

作品情報

作品名
いちばん近くて深いトコ
著者
衿先はとじ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796415293
4.3

(51)

(26)

萌々

(17)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
218
評価数
51
平均
4.3 / 5
神率
51%

レビュー投稿数7

幼馴染共依存って最高だよ!!!!!

最高でした。
幼馴染/共依存/スパダリヘタレ攻め/不憫天然健気受け──このワードが好きな方なら確実に刺さると思います。

自分の育った養護施設で保育士をする悠馬。そんな悠馬のそばにいたくて“クズニート”を装っている健司。
お互いに深く想い合いながらも「恋人」とは言えない関係性が、あまりにも切なくて愛しい。

受けの悠馬くんの過去はしんどいけれど、それを包み込む健司の優しさがたまりません。
最初は悠馬→健司のほうが依存しているように見えるけれど、離れてみると健司のほうがずっと悠馬に依存していたんだと気づかされます。
健司が頑張れた理由が“全部悠馬だった”って、そんなのもう愛以外の何ものでもない…。

すぐにくっつくわけではなく、一度離れて“新しい関係”を築く過程が丁寧で、本当に良かったです。
約半年ぶりに再会したシーンでは、健司の重たさすら愛おしくてたまらなかった。
最後まで優しくて温かくて、2人の幸せを心から願える素敵な作品でした。

そしてえっちでした!!!!とても!!!!

1

ストーリーが平坦。もう一声欲しかった

自分の育った養護施設で保育士として働く有馬✕同じ養護施設出身の健司の幼馴染みBL。
共依存を読むならズブズブのヤンデレで、巧妙に自分に好意が向くように仕向けるようなストーリーの方がしっくりいきます。
こちらは、優しい感じで共依存というよりもむしろ両片思いだね。山場が足りなかったというかなんだかあっさりで。
解決編の時にもっとお互いの心を全部さらけ出すような描写とセリフがあったら、ドカーンと「いい!!」となれたと思います。

0

共依存のまま終わらない

わー!!!悔しい!!!
本当に、本当に、個人的な趣味の話で申し訳ないのですが……!!
最後までずぶっずぶの共依存のままでいて欲しかったー!!!!

君がいないと生きていけない系の、精神的にも肉体的にもずぶずぶの共依存が好きです。
帯のデカデカと書かれた共依存、の文字に心惹かれながら手に取りました。

開幕、攻様が一人立ち(とっくにしてるけど、してない風に見せている)するかもしれないと思っただけで情緒不安定になり、一番近くでそばにいることを感じるために身体を繋げる(常習)描写でガッツポーズをし、おらワクワクすっぞ!と喜び勇んだ私です。

双方向への依存が見えた中盤までが共依存萌えのピークでした……。

なんとこの共依存、お互いがお互いのそばできちんと立ち続けられる為にと、互いを支えにしながらですが、自立を頑張ってしまう光へ向かう半脱共依存関係でした!!!

いや、感動的なんですよ!!?

お互いがいないことで寂しさや目的の消失やって色々なことを乗り越えて、二人それぞれ地に足つけるべく……っていう、本当に光差すラストへの向かい方で……

ただ、本当にただ、私が、ほの暗いずぶずぶ共依存が好みだっただけなんです……。
一人立ちしようとしたけど出来なくて二人きりの世界に戻ってきて幸せな世界で終了する、そんな徹頭徹尾共依存な物語を期待してしまったのが萌えきれなかった感じです!

悔しいー!!
ちゃんと、夜明けの描写に萌えたかったー!!!

1

双方向の依存愛

一方通行どころか、双方向の依存愛はやはりかなりの重みでした。
ただ、依存愛は依存愛でも救い、救われる幸せな気持ちになれる依存愛でした。

悠馬は子供の頃から施設で一緒に育ってきた健司と
兄弟のような、親友のような、恋人のような曖昧な関係だ。
けれど、健司が傍からいなくなると考えただけで情緒不安定に
なってしまうくらいには依存してしまっていた。

健司もまた悠馬を誰よりも大切にしてくれているけれど、
彼を自分に縛り付けてしまっていることに罪悪感を感じていた。
そんなある日、健司の秘密を知ってしまい…。

はじめのうちは健司に依存する悠馬が描かれていますが、
物語がすすむうちその依存が悠馬→健司だけではなく、
健司もまた悠馬に依存していることがわかってきます。

本当の自分を隠して悠馬に人生を捧げるほど献身的な健司ですが、
実は彼自身もまた悠馬がいないと生きていけないという歪な執着を
抱えていました。

重苦しいけれど、その分混ざりけなしに純粋な想いが胸に突き刺さります。
こんなにも長い間、ずっと隣にいるのにほんのささいな我儘も、本音も、
「好き」すらも言えないなんて…。
臆病で拗らせまくった両片想いにじれじれしつつも、
最後は閉じこもった二人だけの世界から一歩踏み出した二人に
幸せな気持ちで読み終えました。

0

そっちだったか!

作者買いなんですが、はとじ先生の作品の中では個人的に一番好きなお話でした。

不安定な受けと、そんな彼の前でだけちゃらんぽらんを演じるスパダリ攻め。
これが表面的に見える2人の構図なんですが。
物語が進んでいくにつれて見えてくる、お互いの依存度や不安定さがスパイスとなってきます。

どう考えても恋人にしか見えないのに、恋人ではないとはっきり言ってしまえる歪み。
どこまでも深く繋がっているのに、はっきりとした言葉を交わさないがゆえの亀裂。

お互いに相手のことを想っていて、その想いが強すぎるがゆえにから回ってしまう。
読んでいるこちらは2人の気持ちがわかっているので、すれ違っていく過程が苦しくて堪りませんでした。

2人の歪な関係が、清算されて恋人としての位置に納まるまで。
じっくりと丁寧に読ませてくれました。
最初は受>攻の依存と歪さに見えていたのですが、隠れていた受<攻な不安定さはたまりません。

過程が苦しかったため、2人が恋人になれた後は本当に幸せな気分になれました。

0

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