電子限定おまけ付き
作画の雰囲気が変わった気がする。この作品には合っているけどだいぶ神経質な印象。
本郷先生の暗い作品はそういうのが読みたい方にしっかり需要あると思うけど、自分はそうでもなくて、上巻はしんどい流れが続くので(下巻がしんどくないとは言っていない)、読むのやめちゃう人がいそうで勿体無いなと。自分は上巻でそこまで乗り切れませんでしたが、下巻まで進んで読んでよかったなとなった。
登場人物の印象がどんどん変わってくのは意図的なのかブレてるのかどっちなのか。
鬱BLの評判は本当でした。
主人公は弟の洋二。
兄の遼一に骨の髄まで支配されちゃってる。
でも本人も意識下では何かを感じ取っているんでしょうか、心酔ではなく明確に恐怖しています。
怖いから言うこと聞かなくちゃ。
「怖いから逃げなきゃ」とはならないところに洗脳があるんだと思う。
遼一はサイコ。それも多分生まれつき。
で、多分幼い時はそんな自分を恐れたり不安な部分もあったんだと思う。でももっと幼くて何もわからない弟が自分を肯定してくれたから、そこを拠り所にしてしまったのかな…
生かさず殺さず、ギリギリで酷いことができる相手。裏の顔を知っていて、それでも100%従う弟。
そんな弟がいるから、周囲にはいい子の面だけを見せていい子として他人をコントロールして。
ところが、「裏の顔」を見た同級生がひとり。
もちろん彼も巧妙に取り込まれていくわけです。自分だけは大丈夫と思っていたけれど。
その人物・楢橋敦也が弟の洋二に出会ってしまって、物語が動き出す…
敦也もはじめは酷いです。
洋二に対してレイプまがい。遼一への復讐として。
この上巻では洋二がひたすら可哀想に思えました。
兄からは心を雁字搦めに支配され、敦也からも振り回される。
でも敦也は洋二を救いたいと思うようになり、遼一の洗脳を解こうと行動します。
が。
冒頭もそうなんだけど、所々よくわからないカットが入ってくる。
それは下巻を読むとわかってくるんだけど。
上巻だけではまだ「真相」は見えないので一気読み推奨。上下で読んでからまたこの冒頭を読むとザワ〜ッとしますよ〜。
上巻のみ読んだところです。
遼一が怖いですね。
で、現在どうなっているのか気になります。
冒頭で、敦也が記憶喪失になっている?のか。
まだ、謎が多くて、下巻が楽しみです。
最初、敦也は嫌な奴かと思ったらそうでもない感じで。
洋二の状態を見抜いて助けようとしているということですよね。
それで靴の木型を作るのが鍵になってくる?ぼいんだけど、どうなんでしょう。
洋二か飲まされていた薬がどういうものか気になります。
下巻でBL色が強くなるといいなぁと希望を持ちつつ。
このお話の落とし所、謎が明らかになるのを楽しみに下巻いきま〜す、
一回読んだだけでは頭に『????』がついてしまうけど、入り組んだストーリーの先に見え隠れする、恐怖依存。 『愛』とは何たるかをすらわからない時からの『洗脳支配』。兄弟でありながら、『兄』は『弟』にとっては生活、生きる為の全て。
最上のサイコパスの兄に管理された生活を送る弟、水辺洋二の前に兄の高校の同級生で靴職人という楢橋敦也が洋二と偶然出逢った事で、ストーリーは穏やかでは無い、『兄』の本当の姿を目をそらさずに観ることになる。
重厚で深いストーリーを読み進めるには、上下巻で一気に明るいお天道様の元で読む事をオススメします。たぶん、下巻のが、、、、。