電子限定2Pかきおろし漫画付
人間嫌いの神×足の不自由な生贄。孤独な二人の異種愛譚
初めて読む作家さんでした!
絵柄が綺麗ですね〜^^
全体の評価としては萌。
色んなことが中途半端かなーと思いました。
序盤、生贄もの…これは好きな設定!と思い読み始めましたが、自分でも想像できる展開で、思いつく以上のキュンキュンできる萌えや幸福感を得られず読み終えてしまいました。。。
生贄もののセオリーとして不憫な受けが望まず攻め(人外)のものになり、仲を深めていく…というのがテッパンと理解はしていますが、受けちゃんは何がきっかけで攻めに惚れちゃったの…?とよくわからず…
嫌々抱かれてたのに突然ときめいちゃう受けの心情が理解できず、妹のことも気にならないの?!(後々出てきますが)とか、幼い妹は1人で村人から騙されたりせず自立できたのか…?とか色々なことが気になってしまいました。
BL作品はストーリー重視で購入しているので、この評価とさせてもらいました。
脇キャラなどは魅力的でした!
初読み作家さんです。
絵がとても好みだったのと、3冊も発行されているので人気作なのだろうということと、セールしていたので、まとめて購入しました。
事故で両親を失い、自身も足に障害を負って、妹を育てている累が、村人たちからなかば脅されて、妹を生かすために生贄になります。
なんと切なく勇気ある決断。
生き埋めにされて気づいたらあの世にいたけれど、生贄になったのに雨が降っていないと知り、土地神の叢雲に、雨を降らせてほしいと懇願します。人間嫌いの叢雲は冷たくこれを拒みます。
ここからは、個人的にだいぶ好みではありませんでした。
叢雲が累が自ら出ていくことを決意させようと、ひどい目にあわせてやる、と犯すのですが、いきなりすぎる展開に、安っぽいAVの導入を見ているのかと思いました。
叢雲は、禁忌があり、自ら累を追い出すわけにはいかなかったと後でわかりますが、それにしても無理難題を押し付けるとか、意地悪をするとか、もう少しやりようがあるのでは、とかなりもやもやしました。
さらに、妖怪に襲われ媚薬効果で心身がおかしくなってしまった累を叢雲が抱く、という展開も、以下同文、でした。
無理難題を押し付けられた累ががんばる姿を通して叢雲が少しづつ認めて、心を通わせていく、という穏やかさがあってもよかったのではないかと思いました。
あくまで個人の好みですが。
叢雲が人間嫌いになった原因、過去のエピソードが予想の何倍もひどくて、いきなりあんなひどいことをやらかすような性格になった理由が少しわかったような気がしました。
想像ですが、作家先生の頭の中にはこの1冊分の5倍や10倍のエピソードがあり、長い物語だったのを1冊にまとめる必要があったから、こういう流れになったでは、と思いました。
最初から最後までとにかく絵がきれいで麗しく、2人が両想いになったときはほっとしつつ、その麗しさに萌えました。
眼福でした。
丹野ちくわぶ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。
累は幼い妹と暮らしていたが、不自由な足の所為で充分に働くことが出来ていなかった。そんな時、村の飢饉を救う為だと生贄に選ばれてしまう。生贄の家族は生涯優遇されることもあり、累は妹の為にも生贄になることを決意する。黄泉の国で土地神に雨を降らせてもらうよう頼み込むのだが、人間嫌いの叢雲はそれを聞き入れず更には…。
個人的、各項目5段階で
健気 4
切なさ 3
エロ 3
家族愛 2
な感じだと思います。
累くんがとにかく健気な黒髪美人受けで可愛いです。幼い妹の為にと生贄になると決めた時にはどうなることかと思ったが、生贄となる描写は残酷なものではなかったし、その後も黄泉の国で過ごしていたのでホッとしました。でも叢雲さんに、最初は無理矢理されてしまうので、少し不憫さが増してしまいますが、たぬ吉との遣り取りが可愛くてほっこりしたり、物の怪の所為で身体が昂った累くんの色気がエロいです。
妹の雛ちゃんを思っている累くんの家族愛が素敵で、雨が降った時に、今まで気丈にしてた糸が切れたのか、雛ちゃんに謝っていた姿やツバメとして雛ちゃんを見守っていた時の2人の家族愛には切なさと愛おしさでウルっとしました。ツバメ姿の累くんには可愛くて癒されました。
人間嫌いの叢雲さんなので、最初は累くんに辛辣な言動をしますが、健気な累くんに徐々に絆されているなと分かるので、本当は優しい方なんだなと安心しました。累くんに鏡と恋文を送ったのに、累くんが字が読めなかったり累くん自身への贈り物ではないと思われてしまったり、手を握る時の不器用さなどにキュンとしました。あと累くんへの恋文がどんな内容だったのか凄く気になりました。
脇役キャラではやっぱり迦楼羅さんが良い味を出していると思います。もっと当て馬的に2人の仲を引っ掻き回すキャラなのかなと勝手に思っていたが、ただのおちゃらけた方なんだなと分かり、卵が産まれた時のリアクションが孫の誕生に喜ぶおじいちゃんみたいでめっちゃ可愛かったです。
他にもたぬ吉やカエルにウサギ、鬼の医者など様々な脇役キャラがいてみんな可愛いです。
不憫で健気な累くんと心に傷を抱えた叢雲さんが最後は幸せになるし、描き下ろしで続編の可能性と期待値を高めてくれますので是非とも読んでほしいです。
続編が気になっていたので発売タイミングでまとめて購入。
GUSH本誌で拝読しておりました。1冊目は本誌で読んでいたのでコミックス購入まで行かず、続編も読んでこれはまとめて読まないとのやつでは、と購入しました。
どうして発売当初に買ってなかったのか…過去の特典類読みたい…と今はとても後悔してます。
雨を降らせるために生贄にされた累。目覚めた世界で土地神様の叢雲に出会います。
しかし叢雲は無理やり累を犯し、乱暴な扱いを続けます。それでも雨乞いのため身を差し出す累の、そこまでする理由を知り、優しさも見えてきます。
累は生贄になることを引き換えに、妹の生活を救っていたのでした。累の様子に叢雲も惹かれ、心を開いていきます。叢雲も過去に人間から酷い仕打ちを受けており、孤独を抱えていたのでした。
二人が寄り添って、心を許していく、行為に愛が生まれていく変化が、甘く切なく染みます。
キャラクターとしては、累は健気で優しく人想いなのに不憫すぎた。叢雲も不器用に愛を伝え、いつしか自分の気持ちより累の幸せを願う。二人が思い通じて、おそばにいれて、よかった。後半は涙が出てしまいました。
エロ度は高めなのですが、修正が大きく、心の目で見えずハテナなコマがあったのが、残念。修正憎し。
触手があるので人を選ぶかも(私もこれで当初離れてしまった涙)、でも一部なので飛ばせば気にならない、けどそのシーンの叢雲様の愛が好きの葛藤もあり…。
乱暴から愛の変化はセックスでもよく現れていて見所かと思います。
気になることは、BLの必要があるのか…で、人外(神様)なので性別は関係ないのかな。物語としては感動もありよかったです。
また今作だけでは深堀がない事柄もあり、1冊だけ前提だと難しかったかな(宵月で一部は回収)。発売当初は続編あるまで追えてなかったので買えなかった…。
累に出会ってからの叢雲様の変化が嬉しかった。もっと早くちゃんと読んでいればよかったです。
受けが健気でかわいそうかわいくて、でも芯が強いという感じがして好きなキャラクターでした!
受けは両親を亡くしていたり、片方の足が不自由だったり、足のこともあり稼ぎのいい仕事ができなかったり、さらには村の人から生贄に選ばれたりします。
そんな受けですが、妹のためを思って生贄になることを承諾します。しかも、攻めのもとで働いてる子狐(といっても100年は生きている)に八つ裂きにされるなり覚悟はできているなどと言っていたり、神様相手に怯まなかったり結構強いなと思いました。
その強さは妹を思う気持ちからくるものだと思いますが、そんな受けに過去に色々あった攻めが惹かれるのも頷けます。
受けのことを色々書きましたが、いざという時助けたり、受けのことを好きなのに好きなところに行ってもいいと選択肢を与える愛など攻めも素敵でした。
描き下ろしの卵はびっくりしましたが、そっか鳥だからお子さんは卵から産まれるのかと思いつつ、卵を温める設定など萌えました。