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雰囲気はどれも草間先生らしくて好きだったのですが、今回は結構BLファンタジー感が強いなぁと感じてしまいました。『されど美しき日々』は良かったです。受けが前歯が大きくて容姿でいじめられていたこと、実は攻めが焚きつけたことでいじめが起きていたこと。攻めの受けを自分のものにしたいあまり醜い感情を抱えているところがたまりませんでした。ただ、残りの作品はどれも好きだと言ったり、キスしたりするタイミングが唐突に感じられ、短編だから仕方ないのかもしれませんが、いつもの草間先生の作品ほど物語に引き込まれることがありませんでした。
短編5本とも出会いから両思いまでのきゅん萌え話。
特に表題作のくっつく場面は、いや〜んと気持ち悪い声が出たw
や、何てことはないさりげないのだけど、それまでの日常会話や行動からお互い好きなのかなぁとじわじわきたのがよく。好みで。
タイトル回収もおしゃれ。
「白昼白夜」の口絵の文章もステキ。
不眠とストレスでボロボロのDKが保健室で寝て手がぴくびくするから先輩が手を抑えようとしたら指を握られて離さず「赤ん坊か こいつは」も萌え〜(説明長い)
個性的というか変人が普通に出てくるのも好き。
進学決まって通学する必要ないのに保健室に頻繁に来るマチコ巻きする高3男子←窓から出入りする。
パチンコしによく抜け出す保健医とかw
やっぱり草間先生の絵が好き。
線と構図、扉絵。特に背景、建物や部屋。眼鏡外すと美形とか、触れ合うとことか。
毎度、セリフ、コマ流れと共に人物の感情が動き話が進みタイトルの意味がわかりつつENDとなるのかっこよすぎます✨
草間さかえ先、絵のタッチが大好きで、ミステリーっぽい展開のストーリーも大好きな作家さんです。お話に謎が仕掛けてあることが多くて、読むたびに新しい発見がある。
バラエティに富んだ短編が5つ収録されています。短編集であっても草間先生の単行本は満足度がかなり高いです。落ちるところで綺麗に話が落ちる。もちろんもっと読みたいな〜とも思うのだけれど。
エッチシーンはあまりないですが、草間さかえ先生のスーツは色気が充満してるし、キスシーンは粘度が高い気がする。
※電子書籍
短編集ですね。5つのお話が入ってます。
どれも印象的ですがとにかく短い!
短いためどれもいきなり感が否めません。
されど美しき日々
ただの小学生のいじめと真面目な委員長のお話だと思ったら、なんと高校生になって記憶喪失の委員長と再会します。
委員長はきっと君が昔の僕が一番会いたかった人だと言います。
委員長だけがいじめられた山口の手を繋いでくれて一緒にいてくれましたが中学に入る前に転校していきます。
でも実はいじめの原因は委員長からの告白を断ったのが原因で委員長が他の子をそそのかして仕向けたようで。
山口はそれを知ってたけどあえていじめられて委員長の手を離さないようにしてたんですね。
好きだったの?素直にうんって言えなかったの?
そのままどうもお付き合いしてる様子。
このお話が一番印象に残りました。
短編集です。
収録された5つの物語、萌えます。そしてもちろん面白い。
でも細かい事言うと…
どれも唐突な気もいたします。
「夢見る星座」の柳沼さんしかり。
「白昼白夜」の先輩しかり。
「されど美しき日々」の委員長しかり。
「夏のみちしるべ」の往彦しかり。
ラスト「恋愛恐怖症」の天野だってそう。
みんな特にゲイ設定ではないのに、急にキスを仕掛けてくる印象です。
でもそこに違和感だけを感じるわけではなく、日常に「恋」が割り込んでくるイメージを示していると感じられれば、そこに「萌え」が生じる……のかな?とも思いますね。
特に「夢見る星座」ではほくろが重要なアイテムになっていて、実はフェティッシュな空気。
見えるほくろを見えない躰までつなげて、裸体に星座を夢想する…
多分柳沼は久世と寝る時、その躰を眺めほくろを探し、久世自身も知らない場所にあるほくろを暴き、ほくろの空白地帯には噛み跡でも残すのだろうな、と確信しました。
私は刺青や傷痕やボディピアスなどが大好きなんですが、ほくろも同じ匂いが。ほくろ萌えを示してくれたこの作品には目が覚める思いです。
5作品全て2人が心でも近づいて、好き合って、良い関係になるだろう、という展開なので、読後感は良いです。
そして、全てあるようでないシチュエーションだなぁと思う。これはつくづく草間さかえ先生のイマジネーション力!ですね。