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表題作悪の飼い犬

海市烈
「アレグレッサー」と呼ばれる国際手配中の被疑者,20歳
霜月日秋
新人の警察官,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

奴隷――主人である警官に絶対服従するようナノマシンによって制御された凶悪犯。警察内でも秘匿された存在だ。新人警官の日秋は父の仇であるテロリスト「アグレッサー」が捕まるのを目撃し、アグレッサー本人の希望で彼のマスターにされてしまう。なぜ指名されたのか分からず日秋は戸惑うが、アグレッサーは犬のように日秋に懐き、嬉々として戦い、日秋以外の者には牙を剝く。その忠誠と明らかな好意は、マシンのせいだけとは思えず……。

作品情報

作品名
悪の飼い犬
著者
宮緒葵 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784778135010
4.2

(52)

(25)

萌々

(17)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
218
評価数
52
平均
4.2 / 5
神率
48.1%

レビュー投稿数15

一冊でまとめるのはもったいない

面白かった!ただしあまりにも胸糞。メインカプがわりと最初からBLしてたおかげで嫌な気分を忘れられるシーンがあり、どうにか最後まで読めた。内容的には、一冊でまとめるのはもったいない気がした。

日秋はハッカーとして有名だったり、父の死の真相を探っていたり、付加要素多めな主人公。だが内面は平凡な印象で、標準的な倫理観を持ち、環境適応力も高くない。日秋が感情優先で物事を見るたびに、敵の醜悪さがより際立つようで、読んでいてしんどかった。心が疲れてるときに読んじゃダメなやつ。

烈はめちゃくちゃ犬だった。出会った瞬間から表情豊かで、日秋にだけ尻尾を振り、察し力が高い。愛情表現が直球なので、嫌な人ばかり出てくる中での癒やしになってくれて助かった。日秋への強すぎる執着には、日秋の父親の影響があるのかと思ったが、特に裏はなく純粋な一目惚れだったのは意外。

父親の死については、序盤からヒントがぽろぽろ。日秋は就職したばかりの新人なのに展開が早い。所属組織の上層部が実は、って定番だけど、この規模まで広げた話を解決まで一冊にまとめるのは驚いた。てっきり巻をまたぐパターンかと。

で、あれよあれよという間に敵のアジト?に場が移り、黒幕がぺらぺらと全貌を明かす。なんと親切な。正直、もう少し日秋視点で烈と一緒に真相に迫っていく描写とか読みたかった。

敵の悪事はどこまでも胸糞な内容で、精神的ダメージが大きく、再読できる気がしない。とはいえ続編はとても気になる。元スレイブたちのその後を知りたいし、烈の犬ぶりもまた見れると嬉しい。あとは協力して敵に挑む二人が見たい。次も楽しみ。

0

主従関係からバディに。

まず、美しい表紙絵に魅せられ手に取りました、
息をつく暇もなく、怒涛の展開、練り上げられたストーリーに頭が混乱し、惹きつけられて一気に読みました。

特に後半、ドキドキが止まらなかった。
烈がほんとにワンコで!!
床にひっくり返って地団駄を踏む子供のように、無防備に忠誠を見せる姿がかわいい。

後半になるにつれて、日秋が知りたい父の死の真相に迫る。
巨悪を打倒する正義の実行者が烈だった。
日秋を片手で抱き抱えて、戦う強い烈。
同時に、日秋のことを心配してポタポタと涙を流す烈が愛おしく感じられた。

裏切り、失望に心乱される日秋に対して、迷う事なく、冷静な判断ができる烈は、もはや日秋のスレイブではなく、頼りになるバディーだった。
頼りになる年下のワンコ攻めの烈がかっこよかったです!

0

近未来の主従関係

宮緒葵先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
近未来 3
ワンコ 3
エロ 3
胸糞 2
な感じだと思います。

烈さん×日秋さんのカプです。

マスターである警官に絶対服従するようにナノマシンによって制御されたスレイブ。その正体は死刑相当の凶悪犯達だった。父親の仇であるテロリスト「アグレッサー」のマスターに指名されてしまった日秋さんは…。

今作はナノマシンの投与やデバイスを介してマスターに絶対服従するスレイブ、スレイブにつけた首輪型爆弾、人体強化、ハッキングなど、近未来設定です。

スレイブ、文字通りの奴隷やイヌ扱いをされていて、スレイブとなり日秋さんをマスターに指名した烈さんはまさにワンコ攻めですね。

しかし勝手に、ミステリアスで物静か、そこに秘めた物凄く執着心があるワンコ攻めかと思っていましたが、嬉しさを表に出して、日秋さんの名前を連呼したり、日秋さんに烈と名前を呼ばれた時は「おっしゃああああ!」っと喜びの雄叫びをあげていたり、かなりテンションが高いワンコ攻めでした。

烈さんと日秋さん以外のスレイブやマスター達、脇役キャラが登場しますが、スレイブに対する言動や扱いが使い捨ての駒だったり使えなくなったら処理したり、元々は凶悪犯ではありますが、扱いが酷いし、悪役の言動も胸糞です。

主従関係、事件の真相、警察内部の闇や思惑、ハラハラするサスペンス要素や烈さんと日秋さんのドキドキで濃厚で濃密な絡みや執着心など、引き込まれる近未来ものなので、是非とも読んでほしいです。

1

しっかりストーリーがあって読みやすい

SFと警察ミステリーの良さがたくさん詰まっていました。
文章は難しすぎず軽すぎず。話のスピードもちょうど良かったです。「スレイブ」という独自の設定も分かりやすく楽しく読みました。

謎が多くハラハラするストーリーの中で、かいしれつ、海市烈が、しもつきはるあき、霜月日秋を狂ったように好きで執着しているというのが凄く好きなところです。

主人公の日秋にとって誰が敵で何を信じたら良いのかラストまで全く分からないのですが、烈の絶対に変わらない感情に安心しながら読み進めることが出来ました。
脇キャラも一人一人、魅力があり映像化されたら更に楽しめると思いました。

2

宮緒先生らしさ200%!! ”マスター”を愛してやまない狂犬攻め

面白かった〜!!宮緒先生ならではの濃密な”犬”ワールドがこれでもか!というぐらい味わえる作品。

警察もの、ハラハラするサスペンスなど大好き!な自分にはもう興奮要素しかなかったです。

口絵の二人がえちえちで、何度見てもドキドキする…噛み跡だらけの日秋(受)の体がもう、すごいです(語彙力…)。

人体実験によって改造された”マシン”の一体である烈(攻)。
なんといっても、彼の犬っぷりがもうすんばらしかった…!!宮緒先生ありがとうございます。

リアルわんこのように甘えてお腹を見せて(へそ天?)おねだりしたり、興奮して身体中舐めたくったり。”マスター(ご主人様)”である日秋から、逆らったら自分を殺すことになる特殊首輪をつけられて恍惚とした表情を浮かべたり…
見えない尻尾がブンブン振られているのが見えるよう。リアル犬も犬攻めも大好き〜!!!

えちも濃厚かつえちえち。自分の精◯まみれになったシャツを日秋に着せてそのままえち…とか、ひょえええとなるえちち展開でした。大・満・足!
入ってはいけない奥の奥まで攻める攻め様に感謝です。

ストーリー的には、スレイブたちは解放され、警察内部の秘密ミッション部隊も解散となったわけですが。
アムリタ社は完全に潰れたわけではなく、まだ不穏分子は残ったまま。

こちら、続刊も一緒に購入したのでこれから読むのが楽しみすぎます◎
果たして日秋と烈は、アムリタ社を潰すことができるのか!?しかと見届けたいと思います(*゜∀゜)=3!

2

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