電子限定3Pかきおろし漫画付
ミステリアスな完璧人間×夢見がちな没個性男子の泥濘共依存ラブ
怪しげななタイトル、表紙、中表紙。
試し読みでピンと来るものがあったので、購入しました。
1話読了後のゾクゾクした感覚が3話くらいまでで終わっちゃって、また最後に何かあるかもという期待も外されたので、一読後はなんか惜しいなという感想でした。
でも読み返した時にまた違う発見があって、視点が変われば感想もまた色々変化するような作品だなぁと感じています。
始めは創一の秘密にばかり気を取られてたので、晶の心理的な変化や本心に目がいかなかったんだと思うんですが、晶に注目して読むとまた別のゾワゾワする感覚がありました。
創一にめちゃくちゃにしたいと言われた時の表情や、自分たちがこれからどうなるんだろうって考えてる時の表情が、すごく満足そうなんですよね。
田舎の平凡な街で平凡な生活をしていた晶が本当に求めていたものってコレだったんだ…って気づいた時、
作者さんの描きたかったものが分かった気がして妙にスッキリしました。
本作デビューコミックだそうで、次作も楽しみにしています。
萌2と迷いましたが、多くの姐様にも読んでいただきたいので神で。
デビュー作らしいです。
1話試し読みで面白そう!って買った作品。
面白かったです。
このまま何もなく平凡な人生送ってくのかなって先が知れてきたと感じてる大学生の主人公 晶くん。飲み会後にバイト先のファミレスの同僚 創一くんの下宿先について行ったら流されてノンケなのにやられてしまって。(男女だとあるあるだけど、同性間なのにー?!)
部屋に怪しい粉(ドラッグ?!)といつも扉が閉まってる異臭がする秘密の部屋があって、気になってしまう晶くん。怪しげな創一は一体何なのか?
何も無いままの人生なのかな?と思ってたところにイレギュラーイベント発動(同棲とSEX、その相手がもしかしたら危険人物かもしれない)にワクワクしてしまう昌くん。
自分は何も持ってないけど、特別感を求めちゃう人は危険な物に惹かれてしまうんだろうなと思ってしまった。羽虫が光に引き寄せられて炎に焼かれてしまうと言うか。
片や、攻めの創一くん。母は、息子の成績にしか興味がなく外に男がいる気配。子どもの頃から同性が性対象で、求めるものを与えられず悶々とした青春時代。そんな時に、偶然入ったファミレスで昌くんを見初めて同じくバイトで働き出して接近していく。
偶然の出会いや出来事では無く仕組まれてる〜。
こーゆーのってもし後から知ったらどう思うのかな?ポジティブな人ならこんなに好いてくれてるんだー!で、ネガティブな人なら気持ち悪いストーカーか!ってなるんかな?
読後感は、そこまでひどくは無いです。ちゃんとハッピーエンドです。お互いウィンウィンです。攻めの策略にまんまとのせられてる事に気づいてないのか、のってあげてるのか。
ところで、カバー下の手書きキャラ設定とカバーのあらすじでは名前が[昌]になってますが、本編では[晶]になってます。どっちが正しいの?
紙本で購入。修正は太めの白線かなりの本数です。
↓多少ネタバレ含みます!
あらすじで気になり購入してみました!感想という形で文字で表すのが難しい作品ですが面白かったです!「この後どうなるんだろう?」というドキドキ感のある作品だったのでネタバレなしで読むのをオススメします!
言葉でうまく表現できない不思議な空気感のある作品でした。大きな事件が起きるわけではなく空気感が淡々とした感じで進みますが、この先どうなるんだろうと気になり面白かったです。読後攻めの感情を想像しながら読んでみるとまた少し印象の変わる作品でした。
ラストはハッピーエンドだろうけど、漂う空気感はハッピーとは違った感じで表現が難しいです。晶は創一と出会わなければなんだかんだ平凡な人生を普通に送ってたんだろうなぁと思います。側からすればその方が幸せな人生だと言われるだろうけど、晶にとってはこの今の人生の方が満足いく人生なんだろうな、と感じられました。創一目線で考えるとハッピーエンド感がより強い気がします。
描き下ろしでは晶からの想いを本編より強く感じられました。今もそれなりに感じますが数年後とかには共依存が凄いことになってそうな二人です、良き。
※途中軽くですが受けが攻め以外と致す描写があるので苦手な方はお気をつけください!
評価は萌×2と神で迷っての萌×2にしました。具体的な内容のネタバレを避けた結果フワフワした感じのレビューになってしまいましたが面白かったです!デビュー作とのことなので次回作も楽しみです。
バイトが一緒なだけでその接点は薄い創一と晶。なんとなく始まったハッキリしない関係やどこか不安を感じさせるような雰囲気がクセになるようなお話でした。
代わり映えしない毎日に刺激を求める晶にとって創一との日々は"非日常"そのもので、興味がなくなった途端スッと冷めていくわけですが…
確実に晶の日常は創一に染められていたのがわかる展開が面白かったです。
創一はこれまで自分を隠して生きてきたけれど、晶が受け入れてくれたことがありのままの自分を肯定する材料になっていたのかな、と。
でも晶のことを想ってはいても、彼の気持ちどうこうより自分自身が満たされたかっただけのようにも感じてちょっぴりゾクっとしました。
一緒にいることを選んだふたりはどんな道に進むのだろう…。
明確な答えがないままお話は終わりますが、深読みしたくなるような薄ぼんやりした結末にもこの作品らしさが表れていて良かったなと思いました。