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小説
涙涙のお話でした。小太〜!なんて心のきれいな石神様なの!
150年前に作られた子ぐまの石神様の小太は村人の平和を祈り続けてきました。
しかし時の流れとともに話しかけたり手を合わせてくれる人もほとんどいなくなり、朽ちて苔だらけな小太。
そんな小太に話しかけたり世話をしてくれた村人の夕晴少年。ずっと嬉しく見守ってきた小太でしたが、何年も夕晴が現れなくなり…。最後に会ったのは夕晴が18歳の時。師匠の元で職人になると言っていたけど…。
作者さんの他作品を連想するお話でした。
夕晴の役に立ちたくて必死に祈り。
夕晴の目となり立ち直らせ新しい子ぐまの石神を作るのにモデルにもなって。
新しい石神と交換するには古い石神の小太の魂抜きをするのです…。それはお別れと小太の消滅なのだと。
どこまでも夕晴や村人の幸せを願う小太。
やっと両思いになれたのに!そばにいられたのに!夕晴、気づいて!!
と、せつなくほのぼのしつつ最後は幸せに終わります。泣けた〜。