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表題作リーマン二人で異世界探索

遠野創、隼人の事故に巻き込まれた会社の同期
綾瀬隼人、交通事故で転生したリフォーム会社の営業マン

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

交通事故で死んだと思ったら、大人気ゲームの世界に転生していた!? そびえ立つ洋風の城を前に、驚愕する営業マンの隼人。傍らに居たのは、事故に巻き込まれた同期でライバルの遠野だ。ゲームのお約束もわからない隼人とは対照に、遠野は作品の大ファンらしい。にも拘わらず、なぜか勇者の役目を放棄!! その上、不法侵入や窃盗を繰り返す――。反発を覚えつつ、同行するしかない隼人だけれど!?

作品情報

作品名
リーマン二人で異世界探索
著者
海野幸 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010774
3.5

(33)

(7)

萌々

(11)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
113
評価数
33
平均
3.5 / 5
神率
21.2%

レビュー投稿数9

最後まで好きになれなかった

受けの隼人に最初から共感できず、好感を持てないまま読了。
生い立ち、境遇には同情するし、あの性格もやむ無し、とは思いますが。

その分、遠野の鷹揚さが際立ちました。
いい男だよー、遠野。
面倒くさい隼人に根気よく付き合い、まるっと包み込むその懐の深さたるや。
遠野の存在があってこその評価です。

ストーリーの核となる横スクロールのロープレの設定は、とても楽しかったです。
バグとか、きゃー懐かしいー。
魔王と対決するあたりはアッサリしていて肩透かしでしたが、まぁそこを広げる必要はありませんからね。

お話はワクワクしたのに、読後感がイマイチ、というとても不思議な作品でした。

0

ゲーム世界で愛を見つける

色んな転生がありますがこちらはゲームへの転生。このゲームがリアルになると中々怖かった。

隼人は祖母の教えに囚われ視野が狭くなってるけど、真面目にベストを尽くす人。自分の仕事を否定され死にそうな時に一緒に転生しちゃったのが同期でライバルの遠野。しかもゲーム未経験で何も分からない隼人に対し、ゲームを理解し生きる為にルール無視で行動する遠野は脅威だったのでは。
ただそこから自分を省みて、遠野と対話を重ねて自分にできる事を頑張る隼人は強い。鉄面皮なイメージだったハヤトも恋すると可愛くて。そういう所やギャップに遠野も惹かれたんだよね。遠野も朗らかで頼りがいがあって好きになっちゃうの解る。

極限で素をさらけ出して培った絆は強い。無事に戻れるかハラハラしたし、元の世界に戻ってからもドキドキしましたが、想いが通じてて良かった。何ならもっと読みたかった。
石田先生のイラストが綺麗で2人がかっこよくて眼福でした。
一味違う異世界転生で面白かったです。

0

冒険ではなく、確かに探索だわ

海野幸先生は存じ上げておりましたが、作品は手に取ったことが無かったので、今作を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
生真面目 4
冒険 2
エロ 1
な感じだと思います。

リーマン同士のカプです。トラックに轢かれ死んだと思ったら、見知らぬ場所で目を覚ました綾瀬さん。一緒に事故に巻き込まれた同僚の遠野さんによると、どうやらそこは人気ゲームの世界のようで…。

勇者になって魔王を倒すRPGの世界に来てしまったリーマン2人。タイトル通り、異世界を冒険するのではなく、主に探索しています。ゲームの内容を知っている遠野さんが勇者の役割を放棄して序盤の村で身を潜めるので、何となくゲームのストーリー上、一緒にいる綾瀬さんが危ない目に遭うから冒険に出ないのかなと思っていたら、正にその通りでした。

危険を回避する為、冒険に出ないのには納得は出来ますが、やはり本編の展開としてはかなり物足りなかったです。元の世界に戻れる方法を探す為、村を1つ2つ移動したり、生真面目な綾瀬さんの性格で、困っているNPCの為に手助けするなど、冒険とは程遠いことをしています。

それと、祖母から厳しい教育を受けていた綾瀬さんは全くゲームの知識がありません。なので、ゲームの世界観や基本的なお約束、モンスターやNPCの存在などを遠野さんが説明していますが、生真面目な遠野さんなので、なかなか状況を飲み込むことも理解することも出来ないので、読んでいてちょっとモヤモヤと焦れったかったです。
ゲームを全く知らない人からすると、当然の反応なんでしょうが、ゲームをする私からすると、遠野さんの苦労に感情移入してしまいました。

その後、綾瀬さんも少しずつゲームの世界を理解したり、遠野さんと過ごす内に融通の利く様になるので、生真面目な綾瀬さんの成長が微笑ましいです。

舞台は異世界ですがファンタジー要素は薄く、リーマン2人が奮闘しているので、リーマン物が好きな方は読んでみては如何ですか。

0

タイトル通りのお話

作家さん買いです。漸く読めたので感想。

中身はタイトル通りです。リーマン二人が会社帰りに交通事故に遭ったのをきっかけに異世界(人気ゲームの世界)にトリップ。
受けさんはゲームもRPGもよくわからないからちんぷんかんだけど、攻めさんがこのゲームをやり込んでいたことにより、すんなり世界観などが説明された訳ですが、世界をよく知ってる人×知らない人がかみ合わさると、話(というかゲーム)の展開がこうも変わるんだなあというドラマがありつつ。

惜しかったのは、ほぼ異世界での話になったことですかね。リーマン二人は同僚だけど、ほぼ話もしたことないレベル。もちろん互いの存在や仕事っぷりは知ってても。10ページも経たないうちに異世界に行っちゃって(というか、異世界に行く前にこの二人のやりとりがなかった)、ただの顔見知りなところからのスタートだったんですよね。
そんなだから、読み進める中で、え、これほんとに恋愛というか両想いに発展するの?という感じになっちゃったというか。
ストーリーが進むにつれ、受けさんの過去やトラウマ、行動原理などが語られ、それを乗り越えていく様が描かれてたんですが、そういう成長物語としての側面が強く感じられたんですよね。お互いを認め合って、仲間として友達として終わるという方が自然なんじゃないの?という流れな気がして。
海野先生のキャラ文庫での作品は、そういう成長ものみたいなのが多い気がしますが、うーん、話は面白いのに、無理矢理BLに落とし込んだ?という印象。もちろん逆だとは分かってますが。

だからか、元の世界に戻ったものの、うーん、ほんとにこの二人、続く?という気になったというか(苦笑)。
もうちょっと前後のストーリーが欲しかったなあ。いっそ分冊にして、元の世界に戻ったものの攻めさんが記憶をなくしてて、でも受けさんが奮闘してくうちに思い出すとか。何か惜しい。

3

ゲームの世界にトリップしてしまって……

祖母の厳しい躾(というより虐待だわ)の呪縛にがんじがらめになっちゃってる隼人。
曲がった事は許されず、常に正しさを要求され、失敗も許されず、窒息寸前で生きてきた彼が、このゲーム世界なら「安心して何度でも失敗できる」という気づきをきっかけに、どんどん思考が変わっていくところが良かったです。
なんでゲーム世界にトリップなんだろ??と思いながら読んできたので、なるほど、こーきたか!!と唸りました。

遠野は、めーーーーちゃくちゃもてるんだろうなぁ。
モデル並みの容姿、長身、人当たりが良いなんて、好物件すぎて社内でも争奪戦があってもおかしくないような気がする。
現実世界でモテてるとかそういう記述は一切ないけれど、周囲がほおっておかないと思うし、あんないい男がなぜフリーだったのか謎。

隼人にとって、遠野は最初で最後の恋人で納得なんだけど、遠野が生涯隼人を愛し続けるかというとなんとなく不安を覚えてしまうのは何故だろう?
恋人同士になってからのエピソードが少ないからかなぁ??
なので、現実世界に戻ってからのエピソードとか、おばーさまとどうなったかとかあれこれ読んでみたかったですね。

3

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