電子限定描き下ろし漫画付き
「卑怯ですね」 「君より大人だからね――ごめんね」
全体的に落ち着いたトーンでじっくり読ませてくれる作品でした。
図書館司書が登場するお話が好きで、貸し出す本を通して始まるのがよかった。
八月一日が借りる本を見てどういう人なんだろう…と想像したくなりますもんね、
年齢差を活かしたキャラとやりとりがお上手だなと思いました。
年上のずるさや年下のまっすぐさ、それだけでない余白をするりとやり抜く感じとか。
萩原の「反論」という言葉の使い方が特に好きです。洞察力があったり、簡単にあきらめないところも。
ゲイ同士でもわかることとわからないことがある。でも好きだからその苦しみをわかりたいし伝えたい。それによって癒される。このくだりの描写がステキでした。
背景が海だとまた絵になりますね。
ただかっこよく決めるだけでなく前振りしていた土用波を派手にかぶるところがおしゃれです。
萩原がドライブの良さを説明する場面、山を抜けると海が開けるところがいい…と言うのがめっちゃわかるーとなりましたし、見せ方がきれいでハッとしました。
1つ気になったのが、冒頭の図書館利用申請書は名前のフリガナ欄があるはずでは?と思ってしまいました。八月一日の読み方を聞くための設定だとは思うのですが。細かいことをすみません。
図書館司書の青年と、そこにいつもやってくる常連(?)の大学講師のお話です。
いつも顔を会わせる、どこか物憂げな年上の彼のことが気になる。ある日思い切って声をかけたところから二人の交流が始まり。。
ひたむきで本が好きな青年の恋。だけど相手は10歳も年上で、先手を打たれて告白もさせてもらえない。それでもあきらめない、迷いながらもまっすぐに彼の心をこじあげようとするひたむきさにいつしか。。
という展開でした。
そう、現実はいつもうまくはいかない。
でも恋ってこうやって始まるのかな、そんなことを感じさせるよい作品でした。
バス停での出会いや海へのドライブデートなど絵になるシーンが多くきれいな作品です。
久々に「どうして今まで出会わなかったんだ」と思う作品でした(泣)「プレイアフターコール」を購入するときにチラッと見えて試し読みしたところ即こちらもカゴに入れました。図書館司書が主人公のお話は好きなのですが、オオタ先生の美しく情景的な絵と言葉で…最高でした…
萩原くん視点でみていくやぶみさんが美しく儚くて、後半に出てくるやぶみさん視点での萩原くんはしっかりと彼を捉えていて、それを伴ってのラストだったのでより人間としてリアルに感じられました。美しいラストに感動。書き下ろしのベッドでの言葉には泣けたし、こんな言葉を与えてくれる人に出会えてよかったね、と思いました。そしてカバー下まで優しい。
後ろ姿とか、指先とか、スーツからのぞく腰(笑)とか、男の人のかっこいいところを静かに描きつつ外さない!
私的BGM:secret play sercet p/ace / mat/ryos/hka
プレイアフターコールがすごく良かったのでこちらの作品も。
まずもう作品全体のしっとりした感じがすごく良かったです。謎めいて見えて悲しみを抱えていて抜けているお茶目なところもあるけど一線を越えさせない八月一日。彼を包む空気ごとどこか物悲しくて哀愁を帯びていて、それが作品にも伝播している感じ。そんな雰囲気を打破するような萩原の真っ直ぐで素直な人柄もすごく良かった…正直者で真面目な感じだけどうるさくなくて不躾に踏み込みすぎたりしないけど八月一日が守ろうとする一線を越えようと行動はしてくれる。そんな2人の人柄で全体的に静かだけどちゃんと動きのある1冊になっています。
そして個人的にドライブの描写がとても良かった〜!ドライブってぶっちゃけ何が楽しいんだろうと思っていたのですが、この過ごし方めちゃめちゃ贅沢だ…これはちょっとドライブ憧れちゃいます。景色の描写も車内の描写もすごく良かったです。
静かな時間にしっとりと読むのにすごくいい1冊です。
一冊の長さの話を、
まるで短編の一編を読んだように
濃密で、さり気なく、読み終わった後に
爽やかな読後感を味わえる話は
とてもいい話なんだと思う。
全然、知らなくて
たまたま他の方がレビューしているのを
読んだのをきっかけで初読みしたんですけど
伝言ゲームのように、私もとても良かった
おすすめしたい一冊になりました。
なぜか目が追ってしまう、離せない人
その理由を、自分も、そして相手にも伝わっていた。
とても、ロマンチックで
図書館の静かな場所、ドライブする2人
本と海を眺めながら、向けられる熱
そういったひとつひとつがキラキラして
とても綺麗なんです。
個人的に、まつ毛フェチなので
先生の描く繊細なまつ毛もツボに入りました。
大人の素敵な恋
こんなはじまりかたもある、っていうのが魅力ですよね。
ラスト、描き下ろしも2人のこれからに
思いを馳せる余韻が、自分でもしっとりとした気持ちになって、とても良かったです。
