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  • ロマンスの黙秘権(2) (表題作 all the way~檀香梅の咲く道~)

ロマンスの黙秘権(2) (表題作 all the way~檀香梅の咲く道~)

romance no mokuhiken

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表題作ロマンスの黙秘権(2) (表題作 all the way~檀香梅の咲く道~)

リアリスト弁護士・深見准己
人情家弁護士・早瀬啓

その他の収録作品

  • (表題作なし)
  • all the way~檀香梅の咲く道~
  • あとがき

あらすじ

やり手の准己が加わり三人体制で徐々に軌道に乗り始めた田上法律事務所。
知り合いからお見合い写真を渡され(しかもそれを准己に見られ)私事でも大変なところ、啓は厄介な強制認知の事案を扱うことになる。
中々決め手を得られず難儀していた時、准己が「ひとつだけ言うことを聞くならアドバイスをくれてやる」と言い出した。
絶対に卑猥なことに違いない准己の要求を啓は受けるのか…!?弁護士シリーズ第二弾。


作品情報

作品名
ロマンスの黙秘権(2) (表題作 all the way~檀香梅の咲く道~)
著者
うえだ真由 
イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
ロマンスの黙秘権
発売日
ISBN
9784403521638
4.1

(26)

(12)

萌々

(6)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
108
評価数
26
平均
4.1 / 5
神率
46.2%

レビュー投稿数8

シリーズ2作目。

評価は、シリーズ通してのものとして付けました。『シリーズ』としてみれば、『神』以外考えられません。

前巻は准己(攻)視点でしたが、こちらは啓(受)視点。准己のまあ残念な内面は前巻でよく見えたし、逆に今ひとつわからなかった啓についてはこちらで補完されたので、結果としてどちらの心情もわかってよかったです。

相変わらずお仕事してますね~。でも、これだけ仕事しながら、しっかりラブも組み込まれているのが、このシリーズのいいところだと思います。短気な私が『仕事はわかったから。で、ラブはどこ!?』となるまでもない。

もちろんBLですからラブは不可欠なんですが(でなきゃ『BL』じゃないし)、それはともかく『ラブ抜きでも十分読ませる』作品だとは思います。これだけ仕事描写がありながら、本来お仕事BL好きでもない私でもまったく飽きない・醒めないのがスゴすぎる。
弁護士ものですから、かなり専門的なことも出てきますが、その説明が物足りなくも、多過ぎてうるさくもない。ホント絶妙。

正直なところ、准己は本来の私の好みのタイプとは言い難いんですよ。とにかく『俺様・傲慢攻』がキライなので、いくらそれだけじゃないとは言え、准己が『俺様』なのは違いないし、正直読んでてイラッと来るところもあります。
でも、残念ヘタレなところは大好きなんです。なんだかんだ言って、自分勝手だけど啓一途なのは確かですから。

啓の見合いに関して、『煙草』(で表される心情)のエピソードが笑えましたね。断ったと知って、速攻ケースごと捨てるあたりが、正直というか素直というか。
啓はまったく気づいてないようで、ホント天然なんだなぁ、という感じでした。読み手はわかってるから、准己がなんとも気の毒に見える・・・

啓は、よくこれで無事に生きて来られたな~と思うくらい純粋なんですよね。周りに恵まれたっていうのもあるんでしょうが。ちょっとあんまりだろ、と思うこともありますが、基本的には結構好きなんです。

いや、このシリーズホントに好きだわ。

4

なぜ

こんなに面白いのにランキング入りしていないのか。

「1」「2」「3」すべてが初版で買えるのか。

BLに出会って2年にしてようやく巡り合えた私のように、(面白いということを)知らない人が大勢いるからではないでしょうか。

「1」を読んだ時点では「萌×2」評価でしたが、「2」を読了し、これは「神」シリーズに他ならないと確信しました。

同人誌は2冊とも増刷されていました。
読んだ人が「はまる」んだな、と思いました。

3

弁護士シリーズ第二弾

やり手の深見が加わり、『田上法律事務所』も三人体制で
徐々に軌道に乗り始めました。
深見と早瀬も恋人となり、ラブラブな生活を楽しんでいると思いきや。
早瀬に見合い話が持ち上がり、二人の雰囲気もなんだか微妙に……

今回は早瀬視点で物語が進みます。
前作で深見と初めて肌を合わせた時の早瀬は、
やはり流された感が強かったようで。深見がやや哀れになりました(笑)

そして今回の早瀬は、やっかいな強制認知の時案を扱うことになりました。
依頼を通じて自分の過去、深見との関係を改めて見つめ直す早瀬。
深見に対する愛情を再認識する早瀬を見て、
深見よかったなと思いました(私は深見贔屓です)。

2

視点が変わって…

うえだ先生の弁護士シリーズ、2巻目です。

どの巻から読んでもわかるように書かれていますが、ナンバリングされているので、1巻から読んだらより楽しめると思います。2巻は美人で天然気味、だけどしっかりと芯の通った啓視点です。

啓と准己が所属する田上法律事務所は、どこにも引き受け手がなくて行き場のない依頼者が最後に駆け込んでくるような小所帯。田上も啓も、採算度外視でどんな小さな依頼も引き受けて事務所を回してきました。

そこに有能な准己が加わり、啓には欠けていた部分を補ってもらうことで、仕事とプライベート、どちらにおいても准己は大切な存在となっていきます。

依頼案件と二人の恋愛の絡ませ方が巧みだなと思います。依頼者と啓の境遇が似ていることに准己が心を動かされて、啓が担当しているのに色々アドバイスしてあげたくなっちゃうんですよね。でも、准己はプライドが高い俺様なので、終始「仕方なくだぞ?」みたいな態度を崩さない典型的なツンデレぶり笑

2巻の後半は甘めなエチで、わりと支配的な准己に啓が翻弄されるような流れです。啓は准己を尊敬していて、仕事上サポートしてくれることに感謝しているわけですが、それだけで恋に落ちたわけじゃない。啓も准己に真摯な思いを寄せているだろうことは、啓に浮上したお見合い事件によって明らかになっていくのですが…。

このお見合いに対するリアクションが後々尾を引くことになるとは准己も思ってもみなかったことでしょう。それ以外にも啓には准己に募らせる小さな不満が…?

啓のおおらかさにまぎれてなんとなくラブラブな感じで終わる2巻ですが、まだ一波乱ありそうな予感。気になったら3巻へGOです!

0

間抜けで優しい男(≧∇≦)

前作に引き続き、2巻です。

弁護士の受け様の早瀬と、同僚の攻め様深見。
今回は受け様の早瀬視点。

早瀬達が勤める田上法律事務所に、遺産相続にが関わる隠し子認知事案の相談が持ち込まれる。
人情派で真摯に相談者と向き合う早瀬と、冷静で合理的な深見。
お仕事BLとしても面白かったです。
もちろん、2人の恋人としての関係もね"(ノ*>∀<)ノ

前作でも、深見視点で語られた早瀬へのジレンマや恋情ににまにまでしたが、早瀬視点でも深見の気持ちが私にはよくわかる!
でも、早瀬には伝わってないんだよねぇ。
鈍感というか、天然というか…。

でも、深見も素直じゃない( ̄▽ ̄;)
早瀬へ持ち込まれたお見合い、早瀬の性格を考えたら、深見という恋人がいるんだから、断る方向にいくだろうにねぇ。

余裕がある自信家に見えて深見も、嫉妬や不安もあるってことで、可愛いじゃないの。
「間抜けな男でも優しい男でもなかったはずなのに」
深見のボヤキに笑ってしまいました。

流されただけでなく、早瀬がちゃんと深見のことを好きでいる気持ちも分かるし、天然小悪魔的な魅力も見せてもらって、楽しく読ませて頂きました。


イラストは引き続きあさとえいり先生。
口絵の2人がとっても、幸せそうです(*^^*)

0

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