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1巻は深見・2巻は早瀬視点で語られましたが。今回は二人視点です。
恋と仕事に充実した日々を送っている早瀬と深見の元に、
多重債務者が相談に現れます。
だらしない依頼者で報酬も見込めない可能性が高い依頼者。
この依頼を受けるか否か。早瀬と深見は当然の如く、ぶつかります。
この対立は二人の恋にも影を落とします。
今までの諍いでは、先に惚れた弱みで折れてきた深見が、
今度ばかりは折れたくない様子。
そんな深見に戸惑いつつも、頑なな態度を崩せない早瀬。
どんどん深刻化してゆく二人の対立に、ドキドキはらはらです。
早瀬と深見の長所と短所を指摘し、
二人が一緒に仕事をする事の良さを語った田上先生は、さすが年の功!
そんな田上の言葉に励まされ、早瀬は深見の関係をもう一歩進めようと思った矢先!
とんでもない事件が!
この辺りはもう、うえだ先生がやりたかったと仰る
『2時間サスペンスドラマ』っぽさが良く出ていると思いました(笑)
お互いに良い方向に成長し、それが仕事にも活かせる二人の恋が素敵です。
巻末の『siesta』では、やっと深見の喜ばせ方を理解してきた早瀬。
何だか早瀬の手のひらで転がされているような気もしない深見に萌えます(笑)
ちなみにこのシリーズの番外編が、ブ厚い同人誌で発売されています。
早瀬と深見の仕事と恋をガッツリ楽しめて、同人誌もオススメですよ。
あ~、やっぱり好きだ、このシリーズ。私が珍しく、本来は苦手と言える『お仕事BL』でお気に入りの作品です。3部作通して、ホントにお仕事描写多いですね。
もうシリーズ開始から、メインの2人(准己×啓)は、『対立』と言って差し支えないほど、弁護士としてのスタンスも何もかもが違っているわけですが、それでもお互いを尊重して行こうとするところがいいなあ、と。実際には難しいと思いますよ。作中もかなり衝突してましたから。
終盤、准己が刺されて~のシーン、『瀕死の状態』だからこそのあの本音合戦(?)だったわけですが、あとになったら全然『瀕死』じゃなかった・・・という。我に返って思い出したら恥ずかしいよね、うん。
弁護士(法曹)ものって、BLに限ったことではないですが、どうしても派手な事件に偏りがちなんですよね。ストーリーを盛り上げるのにそれがふさわしいのはもちろんわかるし、別に否定する気もないですが、このシリーズで扱っているなんとも地味~な小さな案件でも、ここまで『ドラマ』になり得るんだ(しかもラブも忘れてないし!)と、目から鱗でしたよ。
ホントに、このシリーズ大好きです。今までに何回も読み返しましたが、これからもまた読むんだろうな~。
いやもう、これで終わりなのがもったいないくらいです。同人誌では続き(よくある『番外編』ではなく、まさに『続編』。分厚さに驚いた)は出てるんですが。この同人誌がすごく出来がいいです。十分、商業で出せるレベルだと思う(レベルの問題じゃなく、作家さんいわく最初から商業は3部作構想だったので、同人誌に回したそうですが)。
表紙の乙女チックな感じに敬遠して積んでました。
読んで見ると、弁護士ものとしても恋愛ものとしても読み応えあって、なんでもっと早く読んどかなかったか(よくある
傲岸不遜で合理主義の准己と、温厚篤実だけど頑固な啓。
二人のまったくタイプの違う弁護士が、下町の小さな事務所で様々な案件を扱う。
それだけでもかなり面白かったけど、反発しあう二人が互いに認め、歩み寄る流れも読んでいて楽しかった!
両者の視点で読ませてもらえるので、どれほど相手のことを想っているかがよくわかり、恋愛面でも大変おいしゅうございました。
准己は啓のことをよくわかっていながらも、惚れた弱みもあって不安に駆られるのに対し、ド天然な啓は相手の気持ちを考えずにぐるぐるしながら自己完結してしまうタイプ。
完璧に見える優秀弁護士の准己が、啓にはどこまでも弱いってのも、このお話の良いところでした。
3巻もあるのに、まったくだれることも飽きることもなく、いつまでもこの二人の仕事ぶりを見ていたかった。
というわけで、同人誌3冊も読ませていただいたのですが…こんな分厚いのなら4巻5巻と出せばよかったのに…。
商業誌では、ここまで事件ガッツリなのはあまりウケないものなのかもしれませんね。
けっこう重たい内容で面白かったので、BLということを忘れそうになりながら、没頭して読みました。
…これ同人誌にしとくのもったいないなあ。
3巻の最後に、准己が啓のお母さんに「息子さんをください」と挨拶に行くだろうこれ絶対と思っていたのに、それはなく。
そこだけがとても残念だったのですが、同人誌でそれもちゃんと用意されていましたよヤター。
時々ありますよね。同人誌を読んでこその完結本。
もっと多くの方に、この素晴らしいラストを読んでいただきたいなあ。
これだけ完成された作品を生み出すのに、先生がどれほど細心の注意をはらい、大変な努力をされたのかと想像すると、感謝と感動の気持ちでいっぱいになります。
文章でも内容でも、ひっかかったり、つまったりするところが全くなく、もちろん先生のご苦労のあとなど、どこにも表れていません。
読んでいる間中、心置きなく物語に没頭できました。
必ず楽しませてもらえるという安心感のもとでの読書は、とても幸せな経験でした。
弁護士シリーズ3巻目は、准己と啓の両視点で描かれたクライマックスです。
「you send me love」(本編)に添えられたあさとえいり先生の扉絵に思わず目を奪われてしまいました。大学時代のひとコマで、講義室で友人に囲まれている准己を離れた席から啓が見つめているシーン。ここから二人は始まっていたのかなー?なんて妄想させてくれます。
准己は啓が引き受ける相談案件にいつも不服で、新たに請負った債務整理の依頼には大反対。いくら大事な同僚とはいえ、仕事ばかりかまけている啓のフォローにも我慢の限界にきていました。
啓は苛立ちつつもさりげなく助け舟を出してくれる准己に感謝しているけれど、仕事終わりの食事の後や呑んだ流れで准己に抱かれてしまう自分が情けない。本当は仕事の話をしたいのだけど…。
相手のことを思い合っているのに、ちゃんと話し合いができないせいで、ついにお互いが触れないようにしてきた不満をぶつけ合います。
そんな二人の不穏な空気に呼応するかのように、啓が担当している依頼者の身に危険が及び、さらには二人にも…?
作家様の作風とイラストのおかげで、最後は穏やかな気持ちで読み終えられると思います。色々起きても、ラブにはちゃんとキュンキュンさせてくれると保証したいのですが笑
メインカプが輝くのは、各々のキャラはもちろん、彼らの家族や二人が過去に関わってきた人たち、そして今後関わっていく人たちとの出会いや別れがあってこそなのだろうと、あらためて思わせてくれた作品でした。
最後の「siesta」は、准己の願いが叶った二人の温泉一泊旅行編。これはラブエロなので、存分に楽しみましょう〜。作者のエロはそこだけストーリーから浮くことがなく、受けが楚々としていてすごく好きです。