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表題作凪がれ星

一宮天惺(いちみやてんせい)
22歳、大学生
獅倉槇人(しくらまきと)
27歳、元モデルの司書

あらすじ

写真撮影が趣味の大学生・天惺が
レンズ越しに目を奪われ出会ったのは
顔に大きな火傷痕がある男・槇人。

華やかなモデル業界から一転、
事故で負った痕に向けられる視線に心が擦り減り
逃げるようにこの街の図書館で働く槇人だったが、
そんな過去を知る由もない天惺は
本の貸し借りを通じて交流を重ねていくうちに
槇人の儚げで綺麗な横顔に無意識に見惚れ
思わずカメラを向けるようになる。

レンズの中に槇人を覗く度、どうしようもなく惹かれ
膨らんでいく感情に気付いたとき、
昔のモデル仲間だという男が槇人を連れ戻しにやって来て――…?

無自覚な独占欲を抱くカメラ趣味の大学生×顔に大きな火傷痕がある元モデル

作品情報

作品名
凪がれ星
著者
ミギノヤギ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801978980
4.2

(173)

(89)

萌々

(50)

(23)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
18
得点
720
評価数
173
平均
4.2 / 5
神率
51.4%

レビュー投稿数18

No Title

「俺はその痕、---みたいで綺麗だと思ってましたけど」この台詞に心をつかまれて読み進めていたのですが、行為のときの槇人の「そっちの知り合いがいた」という表現がどうしても気になってしまい、読後感はすこし悲しかったです。私の気にしすぎなのかな? ゲイの方を「そっち系」と表現する揶揄が思い浮かんでしまって……。写真を勝手にSNSに上げてしまう樟平の心情も、現代的といえば現代的なのでしょうが、あまり理解できませんでした。好きな方と作者さんにはごめんなさい。
逆に言えば、その2点以外はとても素晴らしかったです。繊細で優しい画や描写、綺麗な槇人とまっすぐな天惺の対比、不器用な火坂、ミステリアスな瀬田……。
他の作品も読んでみたくなりました。

0

カメラと星と美しい人

廃墟のような私設図書館があると聞き訪れた天惺は、建物を写真に収めようとカメラを構える。
そのときファインダーの中に飛び込んだ槇人に心を奪われる。
という出会いの場面から始まります。
槇人は美しい人ですが、顔や体に火傷の跡がひどく残っています。
最初は図書館司書補と図書館利用者としての関係でしたが、星を見に行って偶然出会ったことから距離が縮まります。
話が進んでいくと、槇人の正体が明らかになっていくのですが、火傷の原因は不明のままです。
結果からすると、都会で仕事を含めて色々なことに疲れた人が地方にドロップアウトして、長い夏休みを満喫し、心が健やかになる、というようなお話なのですが、読んでいる最中はブラックボックスになっているところがいくつかあるので、これはどんなお話? どんな仕掛け? とかなりわくわくしました。

勝手に火傷の原因がお話のキーポイントかと思っていたので、そうではなかった(最後まで原因は描かれず)ことや、槇人の雰囲気からも大人の恋愛が描かれると思っていたら結構甘々だったので、読む前と読後とで印象が変わりました。
考えてみたら天惺が大学生なので、恋愛脳一辺倒のようなことになってもおかしくなかったのでした。
槇人にとってはそのことも、リラックスできて傷を癒やすのにちょうど良かったのかも知れません。
個人的には、出来たらもう少し過去エピソードがえぐい方が深みが増したかもなあ、などと思ったりもしました。

0

美しきサバサバお兄さん。

試し読みしたときの印象より、さらに槇人が美しかったです。
そして、こんな美人で顔に大きな火傷というところから、勝手に繊細な薄幸美人かと思っていたら、かなりのサバサバ系。
途中、不穏な展開に……と思いきや、話し合いだけで穏便に解決。
……と、いろんな意味で予想外の作品でした。

槇人の性格は、いい意味での予想外。
まあ、あまりにもあっけらかんと天惺に触ってきちゃうのはちょっと残念だったけど。
写真を撮られることに複雑な心を抱えつつ、ズバッと腹を据えてポーズをとってみせるの、ものすごく美しくてカッコよかった。この人ほんとに撮られることが好きだったんだ、才能ある人だったんだ……ってわかって、下手にグズグズ言われるよりもかえって切ない。
天惺は寡黙で年齢より大人びたタイプだけど、槇人の前では意外と年下ワンコ感もあって、これもよかった。

槇人が過去と対峙することになるくだりは、きっかけがきっかけだけに、重たい展開にならなくてほっとするとともに、あまりにあっさりで肩透かし感もあり。
槇人が楽になれたのは天惺に出逢えたおかげ……ってことなんだけど、それにしてはまだ二人の絆が浅すぎて、9割方は槙人が一人で自己完結してしまった印象です。
もうちょっと、二人がちゃんと心を通わせていく過程が見たかった。

「天惺が写真を始めたきっかけの写真」が意味ありげに出てきた割に、何の補足も無しで終わり?と思う方は、episode 0の2ページ目をよく見てください。
もし続編があるなら、あの写真を撮ったカメラマンも出てきて欲しいな。

0

マジで神すぎる

私はまず表紙が美しすぎて買いました!この漫画は表紙買いして大正解!私が期待してた以上に感動するし、なんせ人物が美しすぎる!個人的に初心者様にもいいと思います!
(ここからネタバレ注意!)
受け様の複雑な過去も、見ててちょっと悲しくなるときもあるけどそれ以上のふたりの愛情やら友情もとてもいい作品です!1つの注意としては、傷とかが苦手は人は、気をつけたほうがいいかも…ちなみに、受け様の過去の姿も個人的に大好きです!

1

大学生活✕司書補

趣味でカメラをしている大学生の天惺と顔や身体に火傷の跡が残る槙人のお話です。
ワケアリ美人を救う光属性ワンコが好きな方にオススメです!

槙人の火傷跡が天の川みたいだという天惺に段々と絆されていくのも納得の流れでした。
抜き合ったことで、お互いに段々と意識していく流れにはキュンとしました!

モデル時代の槙人と一緒に仕事をしていた洋介とマネージャーの瀬田が出てくる流れは唐突でしたが、槙人が過去と和解出来て良かったです。
でも、槙人の写真をSNSに載せて二人が槙人の元に来るキッカケを作った樟平はもっと怒られるべきですね。

シーモアは白抜き修正でした。
書き下ろしの嫉妬を隠さない天惺が可愛かったです〜!

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