Renta!限定版
上巻と同日発売になった「ばらとたんぽぽ」の下巻。
トモちゃんの過去のトラウマを乗り越えて、少しずつ身体の接触ができるようになった二人は、それと同時に精神的な面でも結びつきを深めていく。
トモちゃんとスケベなことができるようになるのも、もう少しかも。
そんな邪な想いを抱きつつ、けれどトモちゃんを大切にしている征士郎。
という、甘々な2人の前に現れたのは、トモちゃんの高校時代の先輩であり、恩人でもある佐智。トモちゃんを「ブラザー」と呼ぶ佐智とトモちゃんとの近い距離を(物理的にも心理的にも)ヤキモキしながら、征士郎は見守るが―。
今までトモちゃんは自分に自信がなく(それも過去のトラウマ故)、舞台に立っている時だけが至福の時。それ以外には興味がない。良くも悪くも、人にも物にも執着がない。そんなトモちゃんが可愛がっているポンちゃんの存在がめっちゃ良い。ポンちゃんがトモちゃんの精神安定剤になっているからか?ポンちゃんへの扱いが、そのままトモちゃんの心理面を表しているかのように見えます。
征士郎にとっては佐智先輩もポンちゃんも、良きライバルといったところか。
征士郎はトモちゃんを愛していますが、その先にあるのは「スケベなことがしたい」という欲望。セフレも5人もいたし、性に対する執着心が凄いところがもう爆笑必至です。トモちゃんの過去を筆頭にシリアス展開になりつつ、けれどシリアス一辺倒にならないコミカルさが良いスパイスになっていて、腹筋が崩壊しました。上巻のあとがきで遠浅先生が描かれている「先生がしたかったこと」、の部分にはひたすら笑いました。やっと本懐を果たした征士郎、ということでエロいはずがなぜこんなに笑えるんでしょうか…。
あと忘れちゃいけないのが、征士郎の漫画のアシスタントの二人。
彼らとの掛け合いがコミカルで、二人のツッコミが素晴らしいです。
過去に植え付けられた恥辱の思い、傷つけられた人としての尊厳、すべてを壊されたトモちゃんが、征士郎にまっすぐに愛され、今まで舞台で演じることがそのすべてだったトモちゃんが、少しずつ人として育ち始めました。もうムネアツです。
pixivではもう少し先まで話が進んでいますが、新たな登場人物も登場してきて、彼がまた良い!続きもぜひ商業化していただきたいと切望しています。
上巻はトモちゃんの初恋の人である佐智先輩が登場したところで終わってましたが、征士郎が嫉妬しながらも佐智先輩の漢らしさを認めてたのに感動しました。
佐智先輩は破天荒だけど人情味ある素晴らしい人で、見た目も決して嫌いなキャラじゃなかったです。w
むしろこれからどんな事をしてくれるのかと期待さえしてしまいました。
さて、征士郎はトモちゃんと一緒のデート姿をSNSでばら撒かれてしまってましたが、トモちゃんの気持ちが固まるまでは新しいセフレの1人として世間を煙に巻く征士郎のフットワークの軽さに感心したんです。自分を貶めてトモちゃんを守ろうとする姿に感動でした。
そんな征士郎にトモちゃんの決意も固まり、鰹節の硬さでも削ってくれとお願いするトモちゃんにも感動したけど、本人たちがちんちんになってたのには爆笑しました。こんなの初めてでした。www
色々な技法を使って局部を上手く隠す作家さまは多数いらっしゃいますが、キャラの顔を付ける事によって堂々と描いてありました。
EDでスンとしてるトモちゃん、征士郎にフェラされてびしょ濡れのトモちゃん、力無くぶらぶらするトモちゃん。
片や筋肉バキバキの勃起する征士郎や、トモちゃんに興奮してハアハアしてる征士郎、トモちゃんに侵入しようと顔を突っ込む征士郎とか、腹を抱えて読んでました。
遠浅よるべ先生という奇才を発見してしまったと思いました。
トラウマを乗り越えてやっと恋人と結ばれる感動のシーンを、これだけ笑わせてくれる作品は無いと思います。
上巻で殺してやりたいほど腹が立った「にーくら」の呪縛から解き放ったのが、征士郎の作り出したキャラだったのにも感動しました。
これね、どんなに私が感動した点を書いても読まないと伝わらないと思うんです。
百聞は一見にしかずなので是非とも上下巻一気読みして下さい。
「ばらとたんぽぽ」の世界に攫われてしまうと思います。一緒にホームで旗を振りましょう!
続きが凄く気になるので続巻をよろしくお願いします。
前作の教師物もすごく良かった遠浅先生の作品という事で楽しみにしてましたが、やはり期待通り。良かった!丁寧に愛を描いてくれる先生です。
ストーリーは愛し合っているゲイカップルの同棲ものであるんですが、32歳の受けが過去に性的虐待を受けていたために怖くてセックスができない。攻めは受けとのどスケベ生活を夢見て前向きかつ気長に頑張り続ける、というものです。
コメディータッチで書かれていますが、なかなか重い、深いテーマだと思います。例によって少し劇画タッチなのでよりリアルで、トモちゃんみたいな世間にあまり知られてはいないけど素敵な舞台俳優って実際いるんだろうなあと妄想できて楽しいです。
攻めの征士郎はハイスペックな少女漫画家ですが、彼の職業が最後に生きてくるのが感動を呼びます。魔法少女は最強。征士郎自身の夢もトモちゃんが最後に叶えてくれる展開がロマンチックで泣けます。大人の方にも若い方にも読んでほしい素敵ラブストーリーです。
上下巻ともとにかく良かったです。
何回も読み返してしまいました。
ちょっとシュールな笑いに、明るいエロさに、征士郎の深い愛に、トモちゃんの勇気に、2人の未来に乾杯をしたい!!
同棲中しているけどセックスができない征士郎とトモちゃん。
トモちゃんの気持ちが変わるまでずっと待つ征士郎。
セフレ5人もいるけど許せちゃう、何だか不思議な魅力に溢れています。
2人の絆やセックスのお話もとても素晴らしいのですが、日常の描き方が秀逸でした。何でそんな発想ができるんだろう!という面白さ。一つ一つの小ネタのクオリティが高い!
読み終えてから、ふっくら名人が頭から離れなくなって、買いに行きました。
佐智先輩や、アシスタントさん達も良い。
ほんとに愛しくなるお話でした。
そして色んな人にオススメしたい本です。
早く続きを読みたいです!
帯がですね、秀逸なんです!!
【君の となり、いつも 愛が いるから。】
この帯の「愛」の部分のルビが「おれ」なんです(>ω<)
なんという粋な帯なんでしょう!!!!!!
最高ですね♡
さてさて。。。
上巻レビューにガッツリ書き込んでしまったので下巻はもっとシンプルに。。。
『この漫画、、、ヤ バ イ ヮ(゚д゚)ォ!』
笑えるけれど根は深い、、、
だってともちゃんのEDの原因って心因性だからね
しかもかなり根深い過去の経験や特殊な家庭環境が絡んでいる事が明白な理由なので、ともすればかなりドシリアス路線で進んでもおかしくないお話しです
でも、そこを上巻でこれでもか⁉とばかりにイヤって程浴びて理解仕切らされた明るい変態ダーリン♡征士郎が一緒に居てくれるからこそ、下手な笑いで雑に扱われる事もなく、かと言って苦し過ぎて迷宮入りしてしまうような苦しいだけのトラウマ地獄に陥る事もなく、当たり前のように向き合い、一緒に少しずつでも進んでくれているんです
ドラマティックな設定だからこそ演出は抑えめに、というのでしょうか?
「気付いたら」入り込んでしまう吸引力の高い下巻です!
登場人物も多くもなく少なくもなく、そしてそれぞれが登場する意味のある人達ばかり。。。
なんて構成力が巧い作品なんでしょうか!!??
下巻で再注目は間違いなく要アニキ(ともちゃんの初恋相手)ですが私的にはもはや登場”人物”と言ってもいいんじゃないか???とさえ思える征士郎とともちゃんの人型tnkに釘付けでしたっ(爆)
上巻のあとがきで先生が「やりたかったこと」として挙げられていた事を余すところなく楽しませていただきました!
なぜか彼ら(⁈)の会話の時の征士郎tnkの口調が大正時代や昭和初期の男子学生を彷彿とさせる語り口になるのも笑ってしまって仕方ない。。。
否が応でもノスタルジックさを感じる、、、「ぼくはっ…ともはるくんと一等仲良くなりたいっ」というセリフの「一等」とか正に!!な感じのセリフだと思うんですよね~
でも、、、残念ながら(⁈w)セリフと画が絶妙にマッチしないのが最高ーに笑えます
だってこのセリフを吐いてるのはtnkの征士郎!しかもマックスで(*´Д`)ハァハァしてますからね…!
もぉ、、、キャラの創り込みと動かし方が最高過ぎます!!!
あ。
シンプルに書こうと思ったのにまためっちゃ書き込んでしまった……
とにかく、、、語りたい事がたっくさん過ぎる「愛の溢れる」下巻です
そしてあとがきで「またみなさんとお会い出来ますように」と恐らく続刊は未定の状態でのENDだったとは思う書き方をされてましたがちゃ~んと続きます!
多分この続刊が確定していない中での評価はきっと難しかったハズ。。。
続刊がある事が分かった上でならきっと間違いなく神評価にした人ばかりだったと信じて疑わないです (ღˇ◡ˇ*)♡
上下巻でバッチリ2人に惚れたワタシ
ウッキウキで続刊に進みます♪
憎きにーくらへの成敗が下る事を期待しつつ…!