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表題作Devil Life

オセ,57番目の悪魔
ベリアル,封印されていた68番目の悪魔

同時収録作品Devil Life

ソロモン王
ベリアル,封印されていた68番目の悪魔

同時収録作品Devil Life

(仮)マルコシアス,悪魔
(仮)ソロモン王,凄腕の召喚術を持つ

その他の収録作品

  • 伝えきれない想いカラダじゅう感じて
  • あとがき
  • カバー下イラスト

あらすじ

自らが封印した72体の悪魔を引き連れ、古代から現代まで時空を飛び回りながら便利屋稼業にいそしむ爆イケ王・ソロモン。お気に入りの悪魔マルコシアスを相棒(?)に、ある時は逃げた悪魔をつかまえ、ある時は失踪事件の謎を追う。古代の王ソロモンがなぜ悪魔を封印し、時空を超えるようになったのか――!? クセ者ぞろいの悪魔達とレッツパーリーしつつちょっとおセンチで執着で純愛な奇想天外のラブファンタジー登場!!

作品情報

作品名
Devil Life
著者
SHOOWA 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344851894
4.4

(44)

(27)

萌々

(11)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
195
評価数
44
平均
4.4 / 5
神率
61.4%

レビュー投稿数10

祝!単行本発売!

Devil Lifeを最初に読んでもしかして10年になるかも…?1冊の本として読めることに感動しています。
(21年に過去編がくると知った時は3度見しましたし、嬉し過ぎて小躍りしました)

それくらいハマってしまってます。続けてくれてありがとうSHOOWA先生!関係者の皆様!

全体のメインCPはソロモン王×そのソロモンに使役している悪魔の1人のマルコシアスですが、
最初の方はSHOOWA先生ワールド全開のがっつりコメディかつなんなら別の悪魔カプがメインのお話から始まります。でもそれが良い効果を生んでいて…。この時点で読者的にはちょっと出てくるマルコシアスの事がめちゃくちゃ気になってしまいます。

ソロモンは色んな悪魔とちゅっちゅしちゃうし、仕方なく?それ以上もあったりと破茶滅茶で、コメディ要素はBLなはずなのに少年誌を読んでるような笑えて楽しいのも凄いのですが、ただそんな中で他の悪魔たちよりも明らかにマルコシアスを特別視している描写があって…それが堪らなく良いです。
本当に少年誌だったら行間を埋めたくて大変になるところですが、流石BL、本編で2人の関係が読めます。

中盤に始まるセンチメンタルなソロモン王×マルコシアスのお話…。壮大なBIG LOVEがここにありました…。まさか目の水分を持っていかれるとは。
ソロモンとマルコシアスのお話は4話構成+リンクスや単話版では読めなかった描き下ろし付きです。

最初のDevil Life 68、18を読んでいつかマルコシアスがメインになるお話がいつかきたらいいなー、と思ってましたがこんなにがっつり読めるのは大変嬉しい誤算でした。私のオールタイムベストに入るカップリングの爆誕です。

最後に、ソロモン王が封印していた悪魔は72体いたとのことですが…応援してたらまたお話が読めたりするのでしょうか。新しいお話が出たら絶対追いかけます。

16

1人の男の命をかけた執着

帯より引用させていただいて…
『古代の王×悪魔侯爵&72体の愉快な仲間(悪魔)たち』
『爆イケでちょっとセンチなラブファンタジー』

うんうん、なるほど。よくわからん!
SHOOWAさんだから爆イケは確定事項だけど、
帯だけではどんな話かサッパリわからん!!!

……という感じで読み始めたんですが
ジワジワと切なさが迫ってきて涙腺にくる作品でした。
一言で説明するならソロモン王の命の物語でしょうか。

神に愛されてるソロモン王。
悪魔を使役するソロモン王。
そんな彼が1人の悪魔に執着し、側に置いた日々ーーー。
ボーイズラブというより愛や絆が感じられるお話でした。

旧約聖書『列王記』からの引用されたセリフもあり哲学的な部分も多いけれど、
SHOOWAさんの味付けがされてて「考えるな感じろ!」って感じですかね…?
難しいことはよくわからないままでも鳩尾がギューッと締め付けられ涙します。

とはいえ!ですね。
堅いこと書いちゃいましたがSHOOWAさんなので
ゆるい空気感やシュールなギャグも盛り盛りですよ…!
「やだ♡爆イケ最高~♡」で楽しむのも大アリです…!

(ホントマジ、爆イケでした)
(今作はシリアス多めなので爆イケ度も増してるのよ)
(あぁぁぁぁ~~~!!眼福~~~!!!(∩´///`∩))


以下、個人的萌えポイントをば。

まずなんと言ってもソロモンの執着。
前半は色んな悪魔が登場してご褒美にチューしてあげたりしてるのですが、
その中でも『35番マルコシアス』だけは特別なのがアリアリと見えるッ!

側近みたいな相棒って感じでね。
他の悪魔との間にはない信頼感と絆がグッと感じられる。
ソロモンがマルのこと好きすぎてもぅ…ッ!堪らん…ッ!

で。後半に入ると、
ソロモンとマルの出会いからが描かれているんですね。
命をかけた執着と執念が萌え的に大変美味しい。最高。

まさに命をかけて召喚して契約しているので、
命が足りないならばマルを召喚することは出来ない。
刹那的な時間にジワジワと切なさが募っていきます。

そして最後のひとときにマルから約束の言葉がーーーー。

そこから鼻の奥がツーンと痛くなりました。
人間の命ってどうして儚いんでしょうね…。
いや、儚いからこそ良いのか。わからん…。

けど!!!
離れた2人が再び出会うまでがめっちゃ刺さるッ!!!
あああ、約束を守るマルが最高過ぎて、、好き。大好き。

「また今度」でお話が閉じてるけど信じてますよ?
ぜったい「また今度」来て下さいね?頼みますよ?

列王記がとても気になりますね。
ソロモンの名前は知ってたけど全く無知なので興味深い。

11

SHOOWAさんらしさがたっぷり詰まった1冊。

作家買い。
SHOOWAさんと言えば、コミカルなものからシリアスなものまで描かれる引き出しの多い作家さまですが、「SHOOWA」という作家さまの真髄、と言っていいんじゃないでしょうか。今作品はそのどれもが上手にミックスされたバランスの良い作品でした。





ソロモン王に封印された悪魔たちがいる。その数、72体。
そのうちの一人・68番目の悪魔のベリアルが封印を解き脱走。ベリアルを手助けしている、同じく封印されていたオセと共に。

ベリアルを再度封印すべく、ソロモンはマルコシアス(愛称はマル)と共に捕獲に挑むが―。

旧約聖書の、古代イスラエルの王・ソロモンの使役する72の悪魔を著した「ソロモン72柱」を軸に紡がれていくお話です。それぞれのお話に数字が振られていますが、その数字は、登場する悪魔を示しています。

ソロモン王、とか、封印された悪魔、とか。
ワードだけをとらえるとちびっとシリアス系のお話?と思いますが、SHOOWAさんらしいコミカルさを孕みながら進むストーリーで、どちらかというとコミカル寄りなお話に仕上がっています。

半分くらいまでは悪魔たちとのドタバタコメディを呈した展開ですが、後半半分は「Devil Life 35」。35番の悪魔はマル。ということで、マルとソロモンの二人のお話に移行していきます。

二人の過去の回想からスタートします。
ソロモンとマルの繋がり。過去。そして、二人の相手への想い。
前半のコミカルさはどこへ?といった感じ。でも、それが良い。SHOOWAさんさんの描くそこはかとなく漂うシリアスさがめっちゃツボなのでどんどん引き込まれてしまいました。

ソロモンの抱えるもの、マルのソロモンへの想い。
2人が出会い、だからこそ生まれた繋がりが切なくて、でも萌える。

ソロモンは悪魔を使役するうえでキスしたり身体の関係を持ったりしますが、マルとは身体の接触はありません。そこがいい。彼らは使役する人・される人、という繋がりですが、セックスをする関係ではないからこそ、彼らの関係や愛情の、その中身が見えてくる感じ。

SHOOWAさんらしいコミカルさも、切なさも、シリアスさも含み、さらにSHOOWが描くイケメンさんたちがとにかく眼福で満足度120%です。

甘くて、優しくほのぼのなお話が読みたいときは不向きかも。
けれど、甘々なだけではないストーリーだからこそ、二人の間の絆と信頼関係が見えてくる。

めっちゃ最高な1冊でした。
続編プリーズ。正座して、お待ちしております。

9

SHOOWAワールド詰め合わせ

SHOOWAさん特有のコメディーとおセンチがこの一冊で両方楽しめます。一ファンとして感謝感激です。
1話目がぶっちぎりのザ・SHOOWAコメディー作品という感じだったのでこのまま最後まで行くのかと思いきや、約10年のリアル時空超えを経て連載されたマルさんのお話がセンチメンタル寄りでしたので内心「キタキタキター!!!」と興奮しながらページを捲っておりました。

完全なファンタジーですが扱ってるテーマも面白いなと思いました。時空を超えて現代を知ったときのソロモンの心情を思うと、なんとも言えない虚しさのようなものも感じました。

序盤ではかなり自己肯定感高めというか陽キャ属性なソロモンさんだったので、後半(マルさんの話)とのギャップが…それはもう読み返せば読み返すほど…味わい深く…ギャップ大好き。
そして、先生…二人のスケベが…見たいです……。
便利屋稼業をしていた頃のお話ももっともっと読んでみたいです!

SHOOWAさんのギャグシーンあるある(だと思ってる)『主張激しめなデカイ擬音』に今回もいちいち笑ってしまいました。
私のお気に入りは「ダダン(!)ダン(!)ダダン(!)」です。

※実際には(!)の表記はありませんが幻覚で見えます

8

セクシー悪魔ライフ!

SHOOWA先生の新作‼︎ が拝めるなんて‼︎ 近年、原作とかされてたけど、SHOOWA先生の作品はやはり先生の絵で読みたい!と、思っていたから。嬉しくて堪らない!早速ページを開くと興奮が止まらない‼︎ ああっ!なんてセクシーなんだろうー‼︎ 扉絵のマルコシアスとソロモン!
何て色気のある絵なんだろう。そして、ギャグが THE SHOOWA!逆に時代感を感じさせない。この懐かしさと今っぽさ。
あとがきによると、厳密には新作では無いという。2011年から、読み切りをスタートして。10年の間、ブランクありながらも描き続けていたという。それに描き下ろしにて、ネタばらし、というか物語の背景を補足している。
馴染みの無い方にはちと難しく感じられるかもしれない。
旧約聖書の神々を、悪魔を、王を。ファンキーに、アナーキーに描いて、ポップに仕上げた快作だと思う。
イスラエルの王・ソロモンは、現代では所謂「なんでも屋」を営んでいる。
冒頭はこの物語の導入部として。これ以上のものは無いだろう。
封印されていた悪魔、というか小悪魔と言った方が良いだろう。ベリアルは、忠実な僕(しもべ)・オセを連れて下界へと脱走する。人々を惑わせ、堕落させて、欲のままに奔放に生きるベリアル。ソロモン王に忠実なマルコシアスは、ベリアルを回収しに下界へ降りる。
後半にシリアスめいて来る事を思えば、これと次に続くエピソードは気楽なものだ。
クスリと笑わせて、物語世界に引き込んでくれる。
そして。マルコシアスとソロモン王との出逢いと。
この世界の、聖書としての成り立ちと。この世界の不安、嘘や欺瞞。恐怖。
召喚術を駆使して、悪魔に魂を捧げて。血の契りを交わし、魂で繋がれた2人の行方。
善悪では括れない、連綿と続く人の営み。
「平和な時代なんてねーわ。」と語るソロモンの言葉。
この世界は、神々の気まぐれで生み落とされた人の歴史。今も世界の何処かで紛争は起こり、何処かで平和は蝕まれて行く。それでも。
魂は惹かれあい、常にそれを求め続ける。求道者の様に突き進むソロモンとマルコシアスは、時空を超え、何度でも何度でも。邂逅し合うのだと。
そして。それがただ人の生きる道。
我々は、元より悪魔と天使のハイブリッド、なのかも知れない。なんて。
ちょっと良い話では無いか、と思って。胸が熱くなってしまうのだ。

ソロモンとマルコシアスの濡れ場、は無いし。ひたすら何だかエロいけど、そういうのは無い。マルコシアス曰く、「魂でヤッている。」様なものだと云うが。
身も心も、なんて騒ぎでは無いのだ。血も魂も捧げているのだから。
そうは言っても。以降、続編があるのなら。それも見てみたいよね。

7

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