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悪役神子だけど皇子の寵愛ルートです

akuyaku miko dakedo oji no choai route desu

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表題作悪役神子だけど皇子の寵愛ルートです

シオン・フォルティナ・ドゥ・ウィステリア
第三皇子
フロル・ラ・ノイスヴァイン
無実の罪で国外追放となった伯爵令息

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

他者を寄せ付けない冷たい美貌から“氷晶の神子”と呼ばれ悪役令息の扱いだったフロルは言われなき罪によって国を追われてしまう。魔の森で死を待つ間、前世の人格“湊”から自分が転生者であると告げられ、治癒師とし隣国で静かに生きて行くことを選ぶ。すると偶然出会った黒髪の騎士からプレゼント攻撃を受けたり日参されたり、さらには「俺のものになってくれ」と強引に言い寄られフロルは戸惑うばかり。実は彼が隣国の第三皇子・シオンで、周囲がフロルの癒しの力を狙っているから「君を守りたい」と告げられるが、なぜかシオンから恋する令嬢にするみたいな甘すぎる扱いをされて!?

作品情報

作品名
悪役神子だけど皇子の寵愛ルートです
著者
今城けい 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344852211
3.5

(25)

(4)

萌々

(9)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
86
評価数
25
平均
3.5 / 5
神率
16%

レビュー投稿数6

丸め込もう感がしてどうも…

発売時からずっと気になってました。
そそるタイトルですよね!

最初のエピソードの印象が強くて、あれ?フロルってこんなキャラだっけ?な違和感が残り…。

そしてシオン。求愛行動の理由や手段がなんかどうも…。
俺のものになって?なぜいきなり?
それはどんな理由?と思ったら皇太子争いのお話と、初対面のエピソードの思い出話と出てきて。損得か恋愛かどっち?

迫り方も、どう思う?好きじゃない?好きだよね?キスしてみようか?って丸め込まれた感が信用できない。

そんな感じで半分でごめんなさいでした。

1

断罪後に前世の記憶が戻った乙女ゲーム悪役


隣国の第3王子に見つけられた悪役令息の話


冤罪で断罪され、国外追放された第2王子の側近で伯爵令息のフロル(受け)。
ただの国外追放かと思いきや、魔獣が蔓延る魔の森に縄で縛り付けられ放置という、実質死刑でした。
魔獣に襲われ、生きる気力も無くなり、
死にそうになった時、知らない記憶が蘇ります。
前世自分は西代湊という名で、今の自分は前世姉にやらされていた乙女ゲームの悪役令息だというのです。
驚くフロルでしたがゲームはハッビーエンドを迎えていたので、シナリオの外に出た自分はもうお払い箱だろうと隣国へ行き、これからは静かに過ごそうとするのです。
隣国で治癒師として髪の色など変えてミナトという名で働き始めたフロルでしたが、なぜが第3皇子にまとわりつかれるようになります。


第2王子の側近だったフロルは「氷晶の神子」として遠巻きにされてきました。
苦言ばかり言うフロルは第2王子に煙たがられており、奔放な聖女に苦言を呈したことで嵌められたのでした。

追放され隣国での皇太子と第2皇子との皇位継承争い、増える魔獣対策と第2王子からの帰国要請の対応などに巻き込まれながら、第3皇子シオン(攻め)と恋仲になる話です。


フロルは第2王子にいいように使われていたので自己評価はとても低く、自分に価値があると思っていません。
そのためすごくもどかしいと思うところが何度もあります。
王宮で揉まれていた割には人馴れしておらずシオンの手の中でコロコロ転がされています。転生者の記憶もあるなら、もうちょっと上手く生きられないものかと、読んでて流されすぎては?と何度思ったことか。

話はフロルが流されすぎなのが、ちょっとイラッとしましたが、それ以外は楽しかったと思います。
ただ、ボンクラ第2王子と全く仕事をしない聖女はもっと酷い目にあっても良かったのではないかともやもやしました。
1度も登場しませんでしたが、この国の王や第一王子は何をしているんだろうか。
国としてもう終わりなのかしら。



0

うーん

やっぱり「複合獣と銀の麗人」と「若社長と純愛ごちそうキャンプ」をは超える事はありませんでした。

今城けい先生の前作も異世界転生ものでしたが、どちらも個人的に読みたいお話とちょっとズレているのが惜しいです。

まず悪役令息と言われつつも実際は健気で性格も良く、実際に虐められていたと訴える聖女や男爵令嬢側が悪役なのは鉄板ですが、断罪した第二(バカ)王子が改心するのではなく隣国の第三皇子がお相手でした。

いやね、全然良いんですよ。シオンの笑顔が無害そうでいてやり手なところとか、第三皇子として苦労して来たところとか共感出来たし、フロルに関して心が狭くて嫉妬深い所も好みでした。

何となく想像出来て何処かで読んだことがあるような第二王子との決着の場面もワクワクして面白かったんです。
ですが魔獣討伐で失敗した第二王子を叱責して蟄居させただけとか、あり得ねーって思ってしまったんです。これを機会に我儘三昧でフロルを勝手に国外追放した罪に囚われて王族籍剥奪とか、あの仕事をしない聖女も地方の神殿に隔離とかあっても良かったのではないでしょうか?そもそも本当に聖女なのかその辺りも書いて欲しかったです。

主役はハッピーエンドでも悪者は死刑くらい思い切ってして欲しかったです。
ちなみにフロルが転生者であった意味は名前を使ったくらいしか無かったです。
それと自己評価が低い点が好みじゃ有りませんでした。

1

大 逆 転

転生もの。
ゲーム内の悪役神子に転生し、ピンチに陥ったその先で運命の出会いを果たすシンデレラストーリーと言ったところかな。
とある乙女ゲーム上の悪役が、この作品内では罠に嵌められた悲壮の主人公になっているのが面白ポイントです。そしてゲームの主人公の王子と姫がクズです(笑)

「悪役神子」として排除されたフロルのその後を描いているストーリーです。ゲームでは本来そこでジ・エンドなんですが、どうにか生きながらえて隣国・ウィステリア皇国で慎ましく生きようとするフロルの姿がそこにありました。
そんなとき何かとフロルに構う1人の凛々しい騎士と出会います。

騎士はフロルが治癒師として働く施設に顔を出しては、フロルのために贈り物をしたり食事に誘ったりとフロルにご執心。どー見ても、フロルにゾッコンなんです。
フロルは戸惑い困惑するけど、狙った獲物は離さないぜ。と言わんばかりの騎士様の正体は、実はウィステリア皇国の第三皇子・シオン。彼の求愛アピールに、恋に無頓着なフロルは全く気付きません。しかし、シオンと過ごす時間が増えていくにつれて次第に自分の気持ちを自覚していきます。


2人のBL展開の裏で、ウィステリアの政治・後継問題に巻き込まれたりと2人の身辺が騒がしいんですが、フロルは少しずつシオンへの好きを大きくさせていきます。
そしてシオンがなかなかのやり手でして……フロルの気持ちをこじ開けるのが上手いというか、ダメ押し誘導する能力が高いというか、フロルを曖昧な態度から逃がしません。それに加えて、ちょっとエッチな指南まで。そんなんされたら恋愛初心者のフロルは意識しまくるでしょうが(笑)
この男の恋愛遍歴はかなりのものだと思うシーンがちらほら拝めます^ ^


シオンとフロルが結ばれるのも時間の問題だなと思ったそのとき、ラスボスが登場。最初の方過ぎて忘れかけていた、フロルを嵌めた王子の再登板です。こいつがマジもんのクズ王子で、改めてクズをアピールしに来たんか?って感じです。
こやつの登場でシオンは心中穏やかに居られないのは明白。シオンとも少しピリつくんですけど、そこからの流れは2人の絆に期待しつつ読んでいって欲しいと思います。


完璧なハッピーエンドなので,後味はスッキリ。読後感も非常に良かったです。
それというのも、スパダリ攻めによる絶対安定溺愛の安心感が大きいからだと思います。恋愛にウブな健気なフロルをこれでもかと甘やかし倒し、以前仕えていたクズ王子との差を見せつけたシオンの愛し方に惚れ惚れしました。
分かりやすい求愛行動にニヤります^ ^


ゲーム内では悪役だけど、その延長線では悲劇の主人公。彼が最愛の人とともに幸せになるエンディングを楽しんで下さい。

5

王道

先生買い。過去何作か好きだったので購入してみましたが、今回は超王道、異世界転生ものというかゲームものというか・・・でして、受けが健気路線に行ってしまったように感じたので中立にしました。健気さんはあんまり好きじゃないんですよね・・超王道路線かもーんな方でしたら、嬉しいお話だと思います。本編310Pほど+あとがき。

王立学園卒業式当日に、仕える主人たる第二王子より宮廷から追放を告げられ、魔獣が多くいる森の奥で木にくくりつけられます。その際、前世の記憶を思い出し、何とか森を脱出。他国での施療院の仕事を得ていましたが、フロルにしょっちゅう声をかける騎士がいて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ローラス王子、リリイ(受けの元主人と聖女)、オルゾフ(攻めの乳兄弟、騎士団副団長)、イベリス皇太子(攻めの兄)、フェイ(第二皇子)ぐらいかな。

++攻め受けについて

攻めは誠実な方なんだろうけど、そんな交渉術めちゃ上手って訳ではなさそうで、兄が国王となったら辺境伯になるって考えたりしている方。朴訥なタイプかと思いきや、色事だけはエラく長けている。受けを翻弄していますねー隅から隅まで嘗め尽くす勢いに感じました。

受けは最初クール美人→記憶を取り戻してからはちょっと奥手で自分の容姿にまったく興味ない美人というように印象が変わったかな。自分で読み取り切れなかった感じです。後半は攻めの愛情たっぷりなところにあぷあぷしてたかな。

攻め受けとも、キャラとして「キャ♡」と萌えあがるところが無く、お話も王道だったので萌えポイントが少なかった一冊でした。うーん。元の主人とか第二皇子とかクソが二人も出てきたのが良くなかったのかな。

3

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