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二巻は圭佑に想いを寄せる吉岡が登場して、彼が二人の仲に波乱を巻き起こします。
吉岡って人物は圭佑に意識させないように近づくのが凄く巧みなんですよ。
そんな認識の違いから誤解を招いて、圭佑と将成はすれ違ってしまいます。
圭佑が良かれと思って取った行動が、将成のトラウマを刺激してしまうんです。
でもあくまでも圭佑の気持ちは将成に真っ直ぐ向いていて、それ故に距離を置こうと将成に言ってしまうのです。
そこでようやく将成は自分の気持ちを圭佑に話すんです。
この後のエッチがまた良くて、二人の気持ちが強く結びついたのが分かるような甘さなんです。
ところがその最中に将成に着信があって、再びの波乱の予感なのです。
この二人ほど上手く行って欲しいと思うカップルはなかなかいません。
萌えの塊が詰まった作品でお勧めです。
「純情」の2巻目です。
1巻では自分勝手な俺様だった倉田が段々甘さを出してきます。
夜に来てHするだけ、という関係性から、週末はデートのように映画に誘ってきたり。
しかし、1巻の終わりに登場した吉岡さん(大学の先輩であり、宮田経由で仕事も依頼してきた人物。戸崎に好意を持っている)も口説きにかかってきて…
戸崎も吉岡さんと一緒に映画に行ってしまうのでソレはヤバいんじゃない?と思いつつ。
一方、倉田は徐々に戸崎に本気になり始めている様子です。
しかし、やはり吉岡さんと映画に行った事を知ってまた執着心が一方的に出てしまう。
ここでは戸崎も「好きだから何も言えない」という以前の状態からは成長し、「好きだから一方的なのは嫌だ」と言えるようになるのです。
戸崎にこう言われて、倉田は初めて自分の弱く柔らかい部分を戸崎にさらけ出し、本当に想い合う関係へと踏み出していけそうかな…という展開へ。
さて、ラストシーンは倉田のお母さんが不穏な雰囲気で登場。3巻にどう絡んでくる?
富士山ひょうたさんの作品で、一番好きなシリーズです。高校時代の初恋相手と再会したことで始まる、不器用で切ない大人のラブストーリー第2巻です。
付き合うと言う言葉もないまま、週末は一緒に過ごす戸崎と倉田。
なんだか倉田がよく話すようになって、可愛いらしくなってます。
それに比例して幸せそうな戸崎が可愛いです。
でも、ちょくちょくチョッカイをかけてくる宮田先輩が好きになれません。いつまでも戸崎を自分のもののように扱う態度が嫌です。
そんな中、二人は会えない時間が増えて…。倉田は、嫉妬から戸崎を乱暴に扱ってしまうのです。こんな一方的なのは嫌だと、喧嘩別れする二人。欲しいのはただ一言だと、戸崎は気付くのです。
戸崎に拒絶されたことで、自分の気持ちと向き合う倉田。悩んで答えを出して、全部戸崎に白状する倉田。
倉田からのやっとの告白には、感動してキュンキュンします。
そして、倉田の母親が気になるところで、3巻に続きます。
先にCDドラマを聴いていたので結末は知ってはいるものの、二巻で繰り広げられる二人のすれ違いや紆余曲折に悶々としたり、切なくなったりしながら読みました。
冒頭はなかなか甘い感じで始まるのですが、その分途中のすれ違いが結構辛い・・・
でも、それらを経てまた二人の結びつきが更に強くなってこの巻は終わります。
高校時代は戸崎の方が消極的で大人しくて・・・という感じでしたが、再会した今は実は倉田の方がヘタレで戸崎の方がしっかりしているというか、案外流されずにはっきり意思表示をしたりもしています。
ただただ可愛いだけのようで、実際は結構頑固な面もあったりして、実はしっかりしていて大人です。
それからすると倉田はかなり子供っぽいかも。
そんな二人だからこそのすれ違いという感じがします。
でも、このバランスはすごく好きです。
ちなみに一巻からそうでしたが、二人のHシーンはなんだかとっても萌えます。
倉田のぶっきらぼうな提案と照れに、2人の関係が体だけからちょっとは進展したような、穏やかさに気恥ずかしくなってしまいます。
相変わらずの宮田のにやにやとしたからかい混じりのおせっかいに、何かあるのかと警戒しながらも空振り。
逆に吉岡の登場になかなか意味が見いだせずにいたのですが、着地点はそこだったのかと。
倉田のトラウマから美化し過ぎた戸崎に対する理想と現実のギャップ。
「好きだ」と聞いた後だからこその裏切られた感情が、より過去のトラウマに被ってしまったのかもしれません。
ただ惚れた弱みで、諾々と関係を拒めないだけかのような戸崎の強い意思に、実は倉田よりずっと大人だと感じられました。
ようやく倉田の気持ちも確認できて良かった良かった。なのですが…。
所々で母親との折り合いの悪さが目立ちましたが、ずっしりとした重みのあるラストに嫌な予感しかしません。