特典SS付
小説
澪の聖女召喚に巻き込まれた悠真が後見人であるアルフレッドの元で生活していくところから始まります。
元の世界に帰れないことに対する悲壮感はなく、前向きに異世界の生活を楽しむ姿に好感が持てました。
アルフレッドのアピールに全く気付かない悠真の鈍感さが微笑ましいです。
暴漢に襲われたり、獣人に拐われたりもしましたがアルフレッドが助けてくれるので安心して楽しめました。
両想いになった後の初々しい悠真が可愛いです。
まだ抜き合いだけで身体を繋げていない二人の今後が楽しみです!
何でも一個願いをきく券を使うところが今からとても気になります!!
異世界召喚の聖女に巻き込まれてな主人公のお話ですね。
てっきりこの厚さなので国を護ったり陰謀があったり呪われたりとかあるのかな〜?と思ってたら?
ひたすら主人公ハルが後見人の騎士アルフレッドに溺愛され外堀を埋められるお話でした。
主人公の自覚待ちが長かったですがアルフレッドがハルに婚活衣装を仕立て自分色に染めたり、イヤーカフ(GPS付き)を贈ったり。尽くす攻めも良かったです。
また、ハルの幼馴染で一緒に召喚された聖女の澪ちゃんもとっても良い子で良かったです。
ちゃんと芯と良識があり、イケメン王子や神官にもよろめかず。
なんですがね…。お話が壮大すぎて、あれ?恋愛は?なのもほどほどにして〜なんですが。
このお話はほぼハルとアルフレッドが二人で無自覚イチャイチャしてる感じで。
アルフレッドって仕事してないの?会議以外。
1冊まるまる余計な邪魔や試練や苦痛もなく恋愛に集中できるお話でした。
異世界転生ものでもものすごく好きな一冊です!
聖女である澪の召喚に巻き込まれた幼馴染の悠真。後に第一王子だとわかるアルフレッドに興味を持たれ後見人になってくれたことから距離が縮まり…という感じの物語で、比較的ストーリー設定は王道です。
ただどのキャラも個性的で本当に面白いです!
受けの悠真は高校生男子らしいぶっきらぼうで敬語が苦手な話し方で、何にでも興味津々で目をキラキラさせるところや思ってことを直球でぶつけてしまう少年らしさも持ち合わせ、その純粋さでアルフレッドを序盤から振り回します(もちろん無自覚)澪の影響もあり異世界転生させられたことに悲観的な表情はほとんど見せません。
対して攻めのアルフレッドはとにかく見目麗しく所作も美しく悠真を溺愛する姿も含めまさにスパダリと呼ぶにふさわしい男です。序盤から悠真への気持ちダダ漏れで甘々な行動を取りつつ周りへの牽制も外堀埋めも忘れない卒のない人物。これだけ構われて好かれてないと思う悠真、鈍くて可愛い。笑
そして超重要人物の聖女澪。とにかく口が達者な努力家で、自分の利は自分で勝ち取ってやるというタイプ。召喚された直後から1ミリも妥協を見せず大人相手にガンガン交渉して悠真を守ろうとするカッコ良すぎる女子高生。そして腐女子。とにかく澪ちゃんは悠真第一なので、安全面はもちろん腐女子を味方につけた悠真は恋愛面で最初から絶対的な安心感が!!腐女子味方につけるとこうも安心感が生まれるのかと感動します。笑
ストーリーのテンポも良く、本当に面白くてあっという間に読めてしまう1冊でした。激推し!!
かなりのボリュームで、二段組で330ページ越で、読み応えあります。
聖女召喚に巻き込まれた悠真が周りに助けられながら、異世界を満喫する話。
幼馴染の澪と偶然出会った学校の帰り、突然足元が光って連れていかれる澪に引きずられて連れてこられた悠真(受け)。
召喚に巻き込まれた悠真は澪と違って魔力もなく何もできません。
そんな悠真ですが、元々周りにあまり関心がなく懐にいれた人以外どーでもいいと思ってる性格が幸いして、澪や後見人のアルフレッド(攻め)に守られながら、慌てるでもなく情報を求めるわけでもなく、ゆるゆると生活しています。
異世界お決まりのダンジョンに行ったり、馬鹿な貴族に絡まれたり、変な輩に襲われそうになったり、自称つがいの獣人に迫られたり。
そんな中で、ゆるゆると距離を縮めていく様子が、のんびりと描かれています。
結構波瀾万丈なんですが、本人がのほほんととしてるので焦燥感など全くありません。
「まあいっか」で大体スルーか、澪かアルフレッドが対処して終わり。
特に巻き込んだことを申し訳なく思う澪がこれでもかと動きます。
周りの欲深貴族たちを翻弄する姿は楽しいです。BLであることを忘れそうになるくらい、
ただ、もう少し積極的に生きていこうと思ってもいいんじゃないかとは思う。
流されて、守られてばかりだから。
何もできないならできないなりに勉強するとかすればいいのに、と読んでいてちょっと思いました。
王太子が澪の後見人になり、後見人のいない悠真を後見してくれているアルフレッドが普通どんな立場の人か気にならないかしら?とか。
だいぶ話が進んでからびっくりというのもどれだけ関心ないんだろうって思ってしまいます。
アルフレッドにはそれが良かったのかもしれないけど。
自立心が高い人が好みの読者の場合、常に流されていて自分の力を高めようとはしない悠真は好きになれないかも。
また、悠真は基本何にもせず、周りに巻き込まれて話が進むので(特に動くのが澪)、それも好き嫌いが分かれるかもしれません。
全属性使える澪と違って、魔力すら皆無だから、やる気が出ないのはわかるけど、それでも平民は魔力ないんだから、何もできないってことはないと思うんだよね。
もうちょっとやる気が欲しい。
全部澪におんぶに抱っこは、どーなのと思わなくもない。
ただ、本当に周りに興味ないのは、自意識過剰な人たちが多い中、読んでいて結構面白いです。
話は2人が両想いになったところで終わるので、アルフレッドが本懐を果たすのはまだまだ先の話です。
アルフレッドの魔力が莫大すぎて、体に馴染ませるのに時間がかかるので。
エピローグでタイトル回収していますが、連載はまだまだ続いています。続きは出るのでしょうか。
立場のせいで酷い幼少期を送った結果、やさぐれ素行不良男子になった頃のアルフレッドに付き合って、命知らずな冒険を繰り返した付き合いのいい魔導師長のユーリと第二騎士団副団長のマティアスの話とかBL以外の話をなぜか読みたくなるお話でした。
転生した二人の反応がありきたりでなく面白い!
誤解を受けそうな場面で物事を隠したり、博愛主義ですれ違ったり、そういうあるあるがなくて、想定した問答にならないことに爽快感がありました。
それから、主人公が高校生男子っぽさがあって良かったです。花は愛でない、お勉強苦手、甘いものより肉、体動かしたい等。
あと、エロはあってもいいけど、無くてもいい派なので、その点に不満はありません。
この世界観で続きがあるなら、また読みます!
作者さんのファンになりました!