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身体から始まる運命――
数作拝読の作家様。
アワードランクイン作ですが、キャラデザに苦手意識があって読まずにいました。しかしオメガバが好きで、試し読みしたら冒頭の二人の出会いが良かったので、今さらですが読んでみました。全203ページ。以下ネタバレあります。
薬剤師でβの桐矢が、人気バンドメンバーでαの志郎と仕事で会った途端に発情!その場でセッしてしまい…というお話。
会った途端に身体が求め合う「運命の番」の二人。そして桐矢はβだったのにΩに突然変異。設定が好きです。
キャラデザは、志郎はガタイのいいイケメンで好みです。桐矢は普段は眼鏡で平凡な成人男性という外見ですが、発情したり照れたりした時可愛いお顔になるのが良きです。志郎が大きいので体格差あるのも好きです。
出会ってすぐに欲情してセッしてしまい、志郎はすぐに運命の番と気づく。年上の男は好みでもないのに、すぐに心惹かれる。
一方桐矢は、過去の経験から運命の番自体にいいイメージがないようで、懐いてくる志郎につれない態度。
特に前半に濡れ場が多いですが、運命の番として激しく求め合う描写がとてもエロティックでゾクゾクします。
中盤、ヒートのようになる桐矢を「欲しいんだろ」と志郎が抱くシーン。志郎が言葉責めしながらちょっとひどく抱いた後、桐矢が「終わりだ」と関係を拒否する。
ここの桐矢の心情がちょっと難しかった。
桐矢のモノローグを見るに、自分に執着する志郎の気持ちが信じられず、ただ運命の番のΩとヤりたいだけじゃないか、と思ってしまうってことかな?
前半桐矢があまりにも塩対応なので、志郎への気持ちは全然ないのかと思っていたら、後半「隣にいていいんじゃないかと思いかけた」とモノローグあり。桐矢も惹かれてたけど、釣り合わないって気持ちを抑え込んでいたのか…切ない…。゚(゚´ω`゚)゚。
後半の、雨の中泣いていた桐矢を志郎が助けて、桐矢の部屋で二人がいい雰囲気になっていくところは、やっと気持ちが通じ合っていく二人にドキドキする素敵なシーンでした。その後の濡れ場も愛が感じられて良かったです♡
本編ラストと描き下ろしを読むと、付き合ってからはしばらくえっちなことをしていなかった二人。志郎の誠実さを感じられて良きでした。最後の愛のある濡れ場も素敵でした♡
ストーリーが順調に進んだので、1巻で一旦完結なのかなと思っていたら、本編ラストに「To be continued」の文字が。続き物だったんですね。でも1巻はかなりキリよく終わりました。
2巻のお付き合い編も興味があるので読んでみようと思います♪
シーモア 薄ーいトーン修正(白抜きに見えたけど、目を凝らすとすごく薄ーいトーンでしたw 線なども薄ら見えます)
アイドル×薬剤師っていうカップリングが神!
なかなかないけど、めちゃくちゃいい!
オメガバースの中でも、個人的にはトップレベルだと思う。
オメガバの全てが詰め込まれてる!
出会いが、いい。攻めが薬局に薬をとりに来た時に、運命を感じてヤる。マジ神
しかも、受けがβからΩに突然変異してっていう、なかなか無いシチュエーションで本当に面白かった!
一冊読み終わった時の満足感エグかった!
買った日だけで、何回も読み直した!
書店で見つけたら是非手に取って欲しい!
薬剤師と人気バンドメンバーとの恋。
タイトルの処方箋は、恋の病、と薬剤師にかかっているようです。
オメガバースの基本設定からいろいろ進化してオメガが社会的にかなり受け入れられていたり、バース性に関する薬があれこれ開発されていたり、魂の番の科学的研究が進んでいる世界のお話です。
薬剤師で調剤薬局を経営している桐矢凛人は、立場や仕事の都合があるから、と、夜に芸能人アルファの対応をすることになり、出会った瞬間、2人して我を失ってすごい荒々しいセックスをしてしまいます。
これぞヒート、という感じの熱を感じる激しい交わりで、甘さは一切ありません。
薬剤師の桐矢凛人はベータで、時間の便宜をはかってもらった人気バンドメンバーの佐藤志郎はアルファだったはずなのに、なぜにヒート?
と思っていたら、桐矢凛人は突然変異でオメガになっていたことがわかります。
若い子だったらパニックになったり、自暴自棄になったりしそうなものですが、桐矢凛人は大人だし、医学方面の知識はあるし、で戸惑いながらも、自分の性と向き合って、生活と仕事の影響を抑えて過ごして行こうとします。
アルファの佐藤志郎は、最初はわけわからないほどの熱のなかでの交わり、でも、魂の番だと直感、順番は違うけれど、恋愛関係を育んでいこうとします。
毎日、薬局n通ったり、食事をご馳走したり、なんとか親しくなろうと、趣味はなにかと聞いたり、健気な努力をし続けます。
大きな体にちょっといかつい顔なので、その行動とのギャップにかなり萌えました。
そんなに一生懸命なアプローチを受けても、なかなか受け入れない桐矢凛人は、大人としてはかなりまっとうな感覚の持ち主なのだろうと思います。年齢差や立場の差、突然変異のことなど、あれこれを考えて、感情より理性で動こうとしたのだろう、と思います。そこに冷たさはありません。
そうした桐矢凛人の思考、気持ちは理解しつつも、アプローチに対して「きみは俺を選ぶ必要がない」と言われてしまう佐藤志郎はかなりかわいそうでした。
桐矢凛人はまだ新しい性に馴染めていないということが大きな理由なのだということが、「せっかく人間にはこんなにでっかい脳みそがあるっていうのに」という内心の嘆きでわかります。
運命の番だからと言って性の衝動ばかりになってしまう関係であることから、距離をとろうとする桐矢凛人と、そうした行動の他にも相手を求め焦がれる感覚があるからアプローチして距離を詰めようとする佐藤志郎の、感じ方の違い、ずれが切ないです。
佐藤志郎の仲間の1人が薬局に乗り込んで桐矢凛人を強い言葉で罵りまくりますが、その言動は正しくないのだけれど、自分たちのため、仲間のためを考えての衝動的な言動かと思うと、悲しくなります。
桐矢凛人の考えや感覚の違いからくる2人の距離について、佐藤志郎が発した言葉がすごく格好良くて素敵でした。
「俺はあんたが恋しい 今のこの気持ちがここにあることは確かだ この気持ちは嘘じゃない 俺も運命って言葉にとらわれていた自覚がある けど あんたもその運命を拒絶することにとらわれている」
読者が感じていた、2人の感覚、距離、捉え方について言語化してくれた台詞でもありました。
2人でお互いに考えていることをちゃんと口に出して話し合い、恋人関係になっていくまでの過程は、一段一段、手と手を取り合って階段を昇って行くような感じがして、とても素敵でした。
2人が身体を重ねる様子が、恋人になった後は、とても甘く、かつ表現豊かになっていたのも素敵でした。そしてとてもかわいかったです。
オメガバースで第二性が変異する設定の話。
音楽バンドの一員であるα×薬剤師のΩ。抑制剤の効きにくいαが運命の相手であるβに出会ったことをきっかけにβ→Ωに変異し、フェロモンが誘発されて関係を持ちます。
攻めはΩを抱くのは初めてだったらしく、運命の相手と知りその後もぐいぐい受けに迫りますが、受けは運命の相手と番になって不幸になる人を見てきたため、抑制剤でなんとかしたい派です。ただ、変異してすぐだからか抑制剤が効きにくく、その後もフェロモンを撒き散らし、それが原因で攻めの所属するバンドのメンバーから目をつけられます。
受けにフラれた攻めが生放送の歌番組で他の人の曲を聴きながら泣いていて、その理由を失恋したからだと語ります。そのことで怒ったバンドのメンバーが受けを訪ねてきて暴言を吐きます。雨の中、受けが泣いて歩いているところを攻めに保護され、部屋に連れて行かれます。受けは攻めに会えて嬉しいと思ったことで、「運命だから」ではなく、人として彼に惹かれていることに気づき、攻めを受け入れます。
フラれてもめげない一途な攻めがすごくよかったです。真面目でフラットな性格の受けは人として好感が持てますが、華やかな世界にいるαが惚れ込むには、運命によるところが大きいのかなと思いました。
オメガバースで出会って一瞬でえちになだれ込んでいくのを試し読みで読んでから、えろえろ作品なのかなと思って避けていました。
先日2巻が発売されたのを機に、やはり読んでみようと思いまして…
あれあれ、思ったよりズルズルと流されず面白かったです。
受けが運命に流されず、理知的で理性的であろうとする姿が良かったなぁ。
ぱっと見枯れ気味のおじさんなんだけど、お仕事中や通勤時のスタイルが年齢相応の格好良さがあって好きでした。
かつ、最後のオメガらしい色気が漂っている表情もエロかわ~~~。
攻めはいかついワイルド系の芸能人年下攻めだけど、意外と純情でしたね。泣くとは。何度も諦めずにぶつかっていく姿や誠実であろうとするところがギャップ萌えで良かったです。良い彼氏になりそうだなぁ~。
afterstoryの2人が抱き合ってドキドキしてるの可愛すぎた(笑)
