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表題作穢れのない人 下

木場恭介
神父
秋鷹一郎
元神父,元受刑者

同時収録作品穢れのない人 下

恭介の実父
木場恭介

同時収録作品仮面のなかみ

今井
劇場のアルバイト
安斉夏希
舞台俳優,30歳

その他の収録作品

  • trust you(描き下ろし)

あらすじ

“これは、彼らの罪と罰。”

闇を抱えた神父×人生に絶望した男

好き
あなたの心を楽にしたい
何があっても君の味方だ


▼あらすじ
「私はあなたに左の頬を差し出しましょう。」

15年前、冤罪で逮捕された秋鷹(あきたか)。
自分に罪を着せた真犯人が心を許していた木場(きば)だったとわかり、秋鷹は絶望する。
しかし、嘆き怒り追い詰められた秋鷹は木場と出会った意味を、自分がここに遣わされた意図を朝日の中で見出すのだった。
木場を赦し、受け入れることを決めた秋鷹。
彼の瞳に見えたのは、この悲しい人間を救わなければならないという使命。
それとも或いは共に堕ちる地獄かもしれない。
この感情は慈悲なのか、愛なのか、2人の新しい生活が始まるーー。

狂おしくて切ない愛の物語。

表題作他、セックスにトラウマを抱えた売れっ子役者を描く短編『仮面のなかみ』も収録。

作品情報

作品名
穢れのない人 下
著者
虫飼夏子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
電子発売日
ISBN
9784865897487
4.2

(99)

(54)

萌々

(26)

(13)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
27
得点
418
評価数
99
平均
4.2 / 5
神率
54.5%

レビュー投稿数27

うーーん

かなり難しい題材をよく書いているなと思いました。

ただ、絶対に受けつけない人も多いと思う。
私もそちらよりでした。
ただ、なにを書きたいのかは、伝わった。
BLで書くのは駄目という訳ではないですが、萌えを感じれるような題材ではなく、どちらかというと、純文学で取り扱われるような題材だと思う。

うーーん。

1

今まで出会った本の中で1番闇深

自分だったら、、とかいっぱい考えさせられる内容でした。感動ものなのか、粘着ものなのか…
そして、レビューを見て色んな人の意見を聞けるのもまた面白いものだと思いました。
これは、BLと言うよりも他のものを見ている気分でした。

0

あくまで「自分には合わなかった」

評価は「中立」としますが、この作品を好きな方は絶対に読まない方がいいレビューになります。かなりのネタバレも含んでいます。

評価が高いので大丈夫だろうと、レビューやあらすじ、前情報を全く読まないまま読み始めた自分が悪いのですが、あまりにも後味が悪かった。登場人物全員に対しうっすら(攻めに対しては明確に)嫌悪感を抱いたまま物語が終わってしまった。
下巻で、攻めの何かしらやむにやまれぬ事情が明かされるかもしれないと下巻も最後まで読み切りましたが、自分の中で受け入れられないまま終わりました。

元々私は、キリ◯ト教の「心から「悔い改め」るなら、どの様な罪も赦される」的な教義に疑問を抱いているため、それに近い内容のこの作品に対してもモヤモヤと消化できないものを抱いてしまった。

ちなみに私の中で「父親に性的虐待を受けていた」ことは殺人(しかも殺す対象が父親に向かず、全く罪のない子供に向いている)を正当化する理由になりません。
別に今作は殺人を正当化しているわけではないという批判が飛んできそうですが、結果的に受けは攻めに対して赦しを与えてしまっているわけで。
なんの罪もない子供を殺した人間に、未来永劫安らぎなんて1ミリもいらないですよ。
しかも、元凶となった父親はなんの罰も受けていないですし(受けにちょっと叱られたくらいで許されるとでも?)

罪を見て見ぬふりをすることは「赦し」ではなく逃避なのでは

母親に対して
「見て見ぬふりさえしていなければ、犠牲者のいない未来だってあったんじゃないか」
というモノローグが入りますが、これ受け自身にも言えることですよね。(なんならこの後父親がまた罪を犯す可能性だって考えられるわけですし)

例えば、
"本当は攻めは子供を殺したりしていなくて、真犯人は父親だったのを、攻めが受けの気を引くために「自分が殺したと嘘をついた」"とか
"事故等で亡くなった子供を、攻めは自分が殺したと思い込んでいた。"とか
攻が殺した相手が父親だったりとか、最終的に攻めが終身刑もしくは死んで終わるような終わり方であればまた評価は違っていたと思います。けどそういったものはナシ。攻めは本当に身勝手な理由で子供を殺しているし、受けは懲役を受けたあとの攻めをそのまま受け入れる。墓参り行こうかとか言っちゃう。無理です。

0

がっつりとネタバレして語っております。


―なぜ俺が、と悲観していたがそうじゃない。“俺だから”そう思ったら歩き出せる気がした。

上巻の、印象に残る秋鷹のモノローグですが、ほんとうに彼だから、標的にされたんですね。ワ……ワァ……。

木場くん、親を見る目は曇り切っているけれど、人を見る目は的確! 秋鷹さんなら許してくれるだろうと思って彼に罪を着せましたよね。

と、一瞬思ったんですけどもしかして違う? 後に冤罪を作り出したのは木場父だということが木場くんの口から語られました。どっっっち!? まあでもでっち上げたのは木場くん、それを了承して裏工作したのが父親という可能性もありますか。うーん。

それは置いといて、上巻はサイコホラーみがありましたが、下巻は心が子供のままの木場くんの救済と贖罪の話となっていました。

博愛が半端ない秋鷹さんにすがりつきつつ、甘えや試し行動として常人なら受け入れ難い様な事をする木場くんです。

それを赦し受け入れてしまう秋鷹さんまじ聖人ですが、ただひたすら愛に飢えた子供でい続ける木場くんもある意味「穢れのない人」でした。

同じ様なテーマを扱った作品にはらだ先生の『兄ちゃん』や朝田ねむい先生の『Dear, MY GOD』がありますが、本作品の場合は情念よりは文学性といった感じで、内容は凄絶なもののドライで読みやすい気がしました。藤本タツキ先生の作品みたいな感じ。

ちなみに、現時点でちるちるには登録されていないのですが、3巻目があります。下巻を読んで同時収録の『仮面のなかみ』にほっこりしてから続けざまに3巻を読むと、落差で風邪引きそうなお話でした。

0

判決がたった15年などの細かい設定が気になる

「すごい」と思うと同時に、大元である人物(夫婦)が結局なにもお咎めがないのが消化不良ですっきりはしませんでした。せめて誰か罵ってでもくれていれば多少すっきりしたかもしれません。

また、加害者だと言われた主人公は当時もう成人していますので、子供を強姦殺人しておいて、判決が15年とはだいぶ違和感ありました。
話の設定上、それ以上の判決だと話のつじつまが合わなくなるからなのかもしれませんが、無期懲役でもおかしくないのにあまりに短いかな。
性犯罪の法定刑で強姦致死の場合、5年以上~無期、または死刑(殺意ありの場合)なので、間違ってるかと言えばそうでないのですが、ここ最近の判決として、強姦致死で24年、強姦致傷で懲役21年の判決がでた例もありますし、どう軽く見積もっても20年以上は確定かと思います。

あとこういう事件の場合、DNA検査すれば冤罪起きないよね?DNA検査しなかったの?彼のお父さんはそこまで力のある人物だったの?とか。

また最後の方で本当の犯人が捕まりますが、そうすると主人公の冤罪が決定する訳ですが、その点についてなにも描かれていないのも納得はいっていません。

全体的に悶々としたものが残るお話でした。

0

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