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下巻は全編縁結び商会の2人、豪と宇楽の物語でした。島田というほぼ裏社会の人間も交えての一筋縄ではいかない爛れた三角関係。阿部先生はやはりこういう関係性の描写が上手いなぁ。宇楽がただ島田に搾取されるばかりだったのかと思いきや、実はそうではないというところにぐっときました。傍から見ていて一見愛なんてなさそうに見えるところに存在する愛、というのに弱いかも。島田には深く付き合った人にしか分からない魅力があるんでしょうね。懐が深い、器の大きい人間はやはり素敵です。メインの豪×宇楽にはすごく萌えるとまではいきませんでしたが、劇的にではなく時間をかけてじわじわと離れがたい関係性に変化していく過程は好きでした。
藤井とシオンで泣いた…と思ったら、それの上を行く号泣さだった豪と宇楽の2人の馴れ初めから現在。
ポールダンサーだった宇楽の家族との辛い過去、実はお坊ちゃまだった豪。豪の宇楽への愛と執着がたまらぬ。そして島田さん!愛する妻子がいても離れられない宇楽はまた特別な存在であり、それは宇楽にとっても同じで。あんな形での別れは悲しすぎた〜!!宇楽が豪と出会っていて良かったよ。
愛する人や家族への想い、世界には優しさが溢れている。お爺ちゃんカップル2人のエピソードも、とても沁みた。
愛しい人に出会えたなら、素直に真っ直ぐその手を離さないで進むべし。皆幸せに〜!!
上巻はホッコリ人情話って感じだったけど、豪さんと宇楽さんの過去編はとっても濃ゆい時間だった。宇楽さんの愛人の島田さんが悪い男なんだけどカッコいいんだわ。
上巻からは考えられない展開だから苦手に思う人もいるかもしれないけど、私は好きだよ、痺れた。
宇楽さんを挟んで島田さんと豪さんの三角関係。
自分らがするとこ見てけよって目の前でやっちゃったり3人でするのが当たり前な感じになったり、挙句豪さん島田さんの質屋で働き出すし。
3人でする時、島田さん豪くんにもキスしちゃったりしてさ、2人の事気に入ってたんだろうな。
あんなマッシュヘアのカジュアルボーイな豪さんがゴリゴリ派手派手ファッションにどうやったらなるん?って思ってたら島田オマージュだったとは。泣けたわ、これからは2人分俺があの人の分もそばに居るって…。
三人三様のお互いへの複雑な感情があるのがたまらなく良かったです。
そこから時は現代に戻って豪さんの実家事情のお話になってからすんなりと丸く治ってあれ?これで終わりなの???って続きがありそうな終わり方でした。もっといろんな話が見たかったなー。ダンサー辞めて紹介所始めたキッカケとか、豪さんのお母さんに会いに行く話とか。
シーモアで購入
白抜きっていうかその部分描いてなさそうな感じ
いやまさか泣くとは。
ほっこりものの話なのかと思っていたので琴線にバチバチひっかかって涙なしでは読めなかったです。
上巻試し読みで、おもしろそうから導入したので完全に油断していました。
いかつい見た目の豪とハイヒール履いてる宇楽がゲイの恋人紹介所みたいなことを商売にしてるので、てっきり縁結びされるひとたちだけの話だと思ってました。
さすが阿部先生‥メインの二人の掘り下げがすごかったです。
金持ちネジはずれ坊っちゃんと天涯孤独なポールダンサーだったとは‥!!
そして二人の当て馬となる既婚の島田(金貸し)。いやもう最高でした。
悪い顔してやることやってるのに愛!!島田ーー!ってなりました。
上手くいく二人もいれば、紹介はじまりじゃないふいの出会いの二人もいて、ときめきが続く関係性保持の二人、老いらくの恋もあり、ととにかく出てくる人たちが魅力的です。
関西弁じゃない阿部先生の漫画でしたけど宇楽ちゃんのツッコミはやはりそーなのでは‥と感じます。
下巻の若き豪のぶっとび具合が面白くてなぜその髪型なのか、がわかったとたん泣きました。
優しいやつです‥
感想書いてても泣けてきます。
深呼吸してあったかいもの飲んで、また読みたいと思います。
出会い編の続きから、まるまる1冊豪と宇楽の話です。
「商会、どこへ行った?」なんて思う暇はありません。
引き込まれすぎて、泣いたー!
ティッシュを携えて読んでください。
ダンスバーでポールダンスをする宇楽が、雪の降りしきる日に拾った無職の豪。
そして質屋を営む島田さん。
この3人が描く歪な三角形。
歪なんだけど、妙にバランスが取れていて、複数ダメ、絶対!なわたしでも嫌悪感はありませんでした。
思えばわたしがレビューを書き始めたのは、阿部先生の『苦いのテーマ』を読んで、どうにも消化できなくて、何日も鬱々とした気持ちを抱えたまま、日常生活にも支障が出る!どこかに吐き出したい!と思ったことがきっかけでした。
そんなことをふと思い出しながら読み進めました。
島田さんはずるい大人。
だけどちゃんと宇楽が大事で。
こういう既婚者は「きえええ!成敗!」と思ってしまうわたしですが、今回は「懐が広いから、大切なものをたくさん持てるのかなあ」と思わせるひとでした。
宇楽は器用に生きているようで、すごく不器用。
その不器用な宇楽が出会った、もっと不器用な豪。
宇楽に執着して、忠犬のようについていく。
ひとはそれをストーカーと呼ぶわけですが、不器用な自分が不器用なままでいられる豪との時間は、居心地が良いわけです。
もうこの辺の気持ちの流れは、ぜひとも読んでほしい。
そしてスニーカーを買った辺りで、「ふがー!lって叫んでほしい。
バックハグは正義!
そんな3人の関係の傍らで描かれる、1組のお爺CPのエピソードも良い。
宇楽の職場の同僚も良い。
ゆかりさんも良い。
過去の場面でナオが生きてるのが見られるのも良い。
そして…。
三角形があっけなくなくなってしまう辺りは、涙なくして読めませんでした。
つらい。
お爺CPによって、あとから知らされた島田さんのエピソードが、さらに胸を抉ってきます。
宇楽の慟哭シーンのモノローグがつらい。
これはもう、読んでほしい。
ここでネタバレるより、自分にこころでぜひとも感じてほしい。
抉られました。
結構まだ引きずってます。
でも嫌な引きずり方じゃないのは、しあわせな時間が続いていくことが分かる終わり方だから。
買って良かったです。
久々に泣いて、心が洗われました。
欲を言えば、わんこのうめちゃんがどういう経緯で宇楽たちのところに来たのかも、知りたかったなあ。
良い作品でした。