BACK STAGE!! 3

遠回りの恋、完結

2人の行方を追いかけてきたバクステもついに最終巻。
聖湖の弟･泉水に過去を語って聞かせるのもあと少し。
長い期間セックスフレンドのままだった2人が、いかにして晴れて恋人関係になったのかが明かされていきます。

作品全体はコミカルな雰囲気ながら、一途で健気な聖湖が本当に切なくてたまらない印象があった今作ですが…
最終巻となる3巻では聖湖の独占欲や執着があらわになっていて、むしろ今までよく我慢していたよねと、やっと笑顔の裏に隠していた本音が言えた聖湖にガッツポーズでした。
玲は結局、自分のことが好きな聖湖を利用してあぐらをかいていた状態なわけですからね…自分勝手だった今までの行いに気付いた玲がどう聖湖と向き合っていくのか？
もうこれは、いわゆる受けざまあな展開がこないだろうかと期待をしてしまう。
聖湖からの玲への愛情は本物ですし、あとは玲が気持ちを認めるだけなわけなので、一体2人はどうやって恋人同士になったのかが気になるところです。

なんとまあ、意外な人物がきっかけでしたね！
個人的にはもう少し玲にはもやもやしてほしい気持ちもありつつ…でも、聖湖が幸せなら良いかと思う自分もいます。
気持ちを自覚してからの玲がですね、長年セフレ関係にあったというのにすごく初心でかわいらしいんですよ。

すごく遠回りをした2人の長い長い恋のお話でした。
後半はラブステ･バクステらしい締め方で、後味もよく、綺麗で幸せな終わり方で素敵だと思います。
描き下ろしではガムテープ再び。思わずニヤリとしてしまいますね。