電子限定描き下ろし漫画付き
「コワモテαだと思ったらこんなにエロいΩだなんて聞いてない!!!」
ニクヤ乾先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ギャップ 3
真面目 3
エロ 2
ラブコメ 1
な感じだと思います。
晃太くん×宮永さんのカプです。
今作は、オメガの匂いに鈍感なアルファの晃太くんと一見アルファに見える強面だけど、ギャップありまくりなオメガの宮永さんによるオメガバース作品です。
まず、裏表紙のあらすじ辺りに「超ハイテンションオメガバースラブコメ」と書かれていましたが、読んでみると、超ハイテンション?ラブコメ?どこが?と思ってしまいました。
宮永さんの言動で翻弄されたり動転してる晃太くんはある意味ハイテンションかもしれませんが、強いて言えば、ハイテンションなのは晃太くんの周りのウェイ系の友達くらいだったと思います。
あと、ラブコメ要素もあまり感じなかったですね。晃太くんの真面目さや特異性アルファの通称にはクスッと笑いましたが。
しかし帯のような文言の割には思ったより絡み描写が無くて少し物足りなかったですが、強面な宮永さんが、絡みで見せるエロいギャップは凄まじいので、是非とも読んでほしいです。
特性α×ヒート強めのΩ。
特性αというのは、ヒート中以外だと両思いのΩのフェロモンしか感知しないαのことをいうようです。
そのせいか、攻めのαは、大学生にして純情硬派で童貞。隣のコワモテΩのヒートにあてられて、抑制剤まで買ってきてあげたのに部屋に連れ込まれて襲われます。
紳士的で世話焼きのαのことをΩが好きになるのはわかりますが、特性αの性質を知ると、αが喧嘩っぱやい襲い受けのΩを好きになったのはヒート事故ありきな気がして、萌えは少なめでした。運命の番に近い気がします。
気の強いΩは好きですが、抑制剤まで買ってきてくれた相手をヒートを利用して襲っているのに、「貸してやれよ身体 得意だろ」と言うΩのことも、あまり好きになれませんでした。
タイトルと導入からわくわくしながら読み進めました。タトゥーやピアスをまとった宮永のビジュアルがとてもタイプで。ちゃんと怖そうなお兄さんだったのが良かったです(笑)。ただ、Ωとしていろいろ突っ張って生きなければならなかったからなのか、すべてのシーンで宮永を尊重して誠実に接していた晃太に対して、終盤までつっけんどんな返事が多かったので、そこまで萌えられませんでした。αなのにこれからもずっと尻に敷かれ続けそうな晃太は可愛げがあって好感が持てました。晴れて恋人になってからは普通のデートも楽しめるようになるといいですね。