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表題作蝶よ、花よ

神野和紗,26歳,冷徹な金融業者社長
朝比奈希,20歳,京の絹織老舗の足が不自由な令息

その他の収録作品

  • 蝶々と、花びらは
  • 秘書・香坂東のお仕事
  • あとがき

あらすじ

京都の絹織物の専門商社「朝ひな」の一人息子・希は体が弱く、子供の頃から離れでひっそりと暮らしていた。
しかし、ある日突然会社も屋敷も金融業者社長・神野和紗に乗っ取られてしまった。
行き場のない希は和紗の愛人として囲われることに。
だが、和紗が時折見せる優しさに、憎んでいるはずの心が揺らいでしまい…。
未収録&書き下ろし短編も収録。

作品情報

作品名
蝶よ、花よ
著者
雪代鞠絵 
イラスト
せら 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344812123
3.6

(29)

(7)

萌々

(8)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
102
評価数
29
平均
3.6 / 5
神率
24.1%

レビュー投稿数6

最近、雪代先生をはじめ健気受けを好んで読み続け、健気受けに対して軽くゲシュタルト崩壊気味。健気ってなんだっけ?…もう少々の事では健気のジャッジはくだせない。笑
だからでは無いと思うのですが、今作は健気受けと言うよりは、不憫受けかな。です。

全体的にお約束的な展開であったりするものの、面白かったです。好きです。

お話について(和紗×希)
京都の旧家の離れでひっそりと育った希。自由な外出も許されず、初心で世事に疎く、体も丈夫とは言えない。そんな受けさまのおウチが金融業者である和紗に乗っ取られ…とお話が進んでいく訳なのですが、乗っ取った側の和紗にも理由があり、話が進むにつれ明かされていく和紗の過去は涙なしには語れないものでして。辛かった〜。
希も希で、タイトルにあるような蝶よ花よで育った訳では決してなくって。
じゃぁ、何が「蝶よ、花よ」なのか。
そう。和紗が蝶よ花よと希に接するわけなんです。ただ、それが本当に不器用過ぎて、不器用過ぎて……希に全く伝わらない!!(*゚▽゚*)
お約束的な展開とはいえ、良いモダモダいただきました。

主要人物として受け攻めの他に、和紗の秘書の「香坂」がいるのですが…かなり魅力的です。
受け攻め至上主義の私にしては珍しく惹かれました。

ショートが2本入っていたのですが、両方とも和紗のヤキモチが可愛過ぎました♡
受け愛しさのあまり、閉じこめてしまいたい、自分だけを見て欲しい、と思う攻めの葛藤って自分でも引くくらい萌えます。

4

成長する受け

初期の頃は正に性別受けと言われるタイプですし、甘えた苦労知らずの坊ちゃんですが、後半の成長まで待って下さい。
和紗への思いがあるにも関わらず、希は彼の元から旅立ちます。
攻に甘やかされるだけじゃないところがよかったです。
そして、手放すことを許した和紗の男気!
俺の元にいろと一生飼い殺し、ご無体なことをして意気を潰す攻が、この業界?には多いので、そんなところも好評価ポイントです。

金融業者社長・神野和紗×「朝ひな」の一人息子で、足が不自由な朝比奈希(20)
俺様傲慢不器用攻×甘えた坊ちゃまで強気受け
エロは濃厚で頻繁、羞恥心を利用したH多し、Hを人にきかせる、親友に手伝わせての3人で有
希への愛憎入り混じった感情が切なく、和紗の不器用さにキュンとしました。
希を手に入れたのがよほど嬉しいのか、初っ端からべたべたに甘やかしています。
こんなにわかりやすく優しくしているのに、気持ちが通じない希は、案外にツワモノなのかも。
逆に、希はもうちょっと和沙の気持ちも考えた方がと思うこともありましたが、結構ご無体なHをするので、どっちもどっちでしょうか。

文庫化にあたって、2つ掌編が追加されています。
蝶々と、花びらは
美術系の大学に通いはじめた希へ和紗が嫉妬する話で、エロもあります。
仕事も出来るのに恋人には弱い攻の嫉妬って、カワイイです。

秘書・香坂東のお仕事
秘書視点での二人の日常話で、旅行に行く希を心配した和紗の嫉妬話で、エロもあります。
結局、ラブラブだなという感じで本偏のハードさや切なさも忘れて、楽しめました。

3

ある意味調教?

老舗の着物商社社長の令息、希。
しかし、会社が乗っ取られ、一族が離散してしまう。
そこに乗り込んできた金融業者社長和紗。
元々和紗は、希の一族に恨みがあり、それを隠し金を貸し続け、返済不可能な頃に正体を現したのだった。

元々、希は前妻の息子でしかも身体が弱く、一族から打ち捨てられていた存在だったが、それでも卑怯な乗っ取りをしてきた和紗を許すことが出来ず、必ず返済する、と和紗と賭けをしてしまいます。
勿論、家から殆ど出た事のない希に勝てるわけもありません。
あっさり賭けには負け、身体も全て奪われてしまいます。

というワケで、どこが萌えなのかというと、何も知らない無垢な希に色々教え込んでいくところでしょうか。
殆ど人と触れ合う事もなかった希は勿論、セックスについても無知です。
それを1から教え込んでいくというのは、ある意味源氏的な楽しみでしょう(笑)
この著者の作品は、「性別受け」が多い&この作品もそうですが、割りとその中でも読みやすい方だと思いますので、今まで「性別受け」はちょっと…、と思っていた方にも読みやすいのではないでしょうか?
(実際、私がそうだったんですが、これ以降は割りと平気になってきました…)

2

いいようにされちゃう・・・

表紙からしてなにか・・・受け様が攻め様に良いようにされちゃう感じが!
これは好きなやつかも!&せら先生、画なので手に取りました

受け様は良家のお坊ちゃまなのですが、家族から冷遇されて
屋敷でも離れに一人暮らしていましたが、
会社も屋敷も借金の方に攻め様に乗っ取られてしまいます
一族離散の中でも受け様は一人屋敷に残り、攻め様と対決!とまではなりませんが
お家の最後を見届けようと頑張りますが
攻め様に飼われてしまうはめになります・・・
反抗しながらも、良いようにされちゃう感じなのですが・・・・

受け様は一生懸命なのは分かるのですがどうも空振りで
いつも攻め様のいい方向に進んでいましたが
最後の最後で自ら家を出て自立に向けて頑張りだした所が凄い良かったです

攻め様は復讐に燃えていますが
どうにも受け様には弱いようでwwww

2

子供っぽい受けに萌えられるか

雪代さんの受けはわりと好きな方です。
性別受けが好きかというと、女装とかは正直勘弁して欲しいのですが、女の子っぽいというよりは子供っぽいと思うのです。
きたざわさんの受けもわりとそうですが、作品の受けが年齢よりも子供っぽい感じがして、でもその分純真でまっすぐなところがいいです。

そして弱いのかと思ったら案外……と言うのに萌えます。
その辺のさじ加減は微妙なので全部が好きというわけでもないし、読む方も個人差があるとは思いますが儚げで強い!っていうのは好きです。
これが女の子だと文字通り女々しい感じがして、さらに涙は女の武器!みたいな感じで嫌なんですが、少年がこれをやるといじらしいと思うのは私が女だから?(笑)

和紗なんて女みたいな名前のぶっきらぼうな攻めが異常なくらいの不器用さなのも相反して(私の萌えの)王道カップル。
このお話は二人の性格が両極端なのが面白いのだと思います。

1

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