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表題作夢は廃墟をかけめぐる

廃墟オタクのカメラマン・伊原木
元エリートサラリーマン・三島要(35歳)

その他の収録作品

  • 夢は廃墟に運ばれて☆
  • あとがき

あらすじ

撮影に訪れた廃墟の島で、カメラマンの伊原木は一人の男と出会う。
周囲の景色に無理なく馴染む様子に、伊原木は理想の“廃墟の精”を見出した。
その彼と町中で再会する。
妖精の正体は三島要、妻に離婚され会社からも不当解雇され、人生を捨てかけている元エリートサラリーマンだった。
行き場のない三島を伊木原が連れ帰り共に暮らすうち、自由な伊原木に影響を受け三島も変わり始める―。
年下攻ストレンジ・ラブ。

作品情報

作品名
夢は廃墟をかけめぐる
著者
渡海奈穂 
イラスト
依田沙江美 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403521713
3.4

(5)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
16
評価数
5
平均
3.4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数1

廃墟の精は……

若きカメラマン・伊原木が撮影に訪れた廃墟の島で、
理想の「廃墟の精」に出会って恋に落ちる話なのですが。
この廃墟の妖精さんは、バツイチの35歳です。

「廃墟の精」こと三島要。
彼は妻に離婚され会社も不当解雇されと、
踏んだりけったりで絶賛自暴自棄中。
やさぐれる三島を放っておけず、自宅へ連れ帰る伊原木。
伊原木と三島の奇妙な同居生活がスタートします。

仕事は出来るが、人の心の機微に鈍感な三島が。
自分とは全く正反対の価値観を持ち、
自由に生きている伊原木と生活していくことにより、
生きる楽しさを知っていく過程が、ほのぼと描かれていて。
ほっこりします。

仕事しか興味のなかった三島が家事や兎の飼育に目覚め、
夢中になっていく様子が天然で可愛いのです!!
35歳だけど!!

そしてマニアが集う『純喫茶・伴茶夢』の描写が楽しい!(伊原木は廃墟オタク)
可憐な35歳妖精と、ヘタレな年下廃墟オタクのハッピーなラブストーリーでした。

3

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