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小説
小説はほぼ読んで来なかったけど、椿先生の作品で気になったので買って見ました。読み始めたら凄く読みやすくてサクサク読み進める事が出来ました。数少ないイラストからめいいっぱい妄想を働かせて読んでました。Ωを隠して領主として頑張るアラン、アランを心配するお父さんがアランの為に使わしたライナス。ライナスはαで、アランは過去の出来事でαが嫌いでライナスにも冷たくあしらうけど、ライナスは人間が出来てるというか真面目で一生懸命。ライナスもまた過去にいろいろあるけど頑張って生きてる。最悪なヒル公爵のせいでライナスはアランの元を去ることになる。不本意にも里帰りで剣術大会でライナスと再会。そしてライナスが優勝。そこでもヒル公爵が邪魔をしてくるけど、今度こそライナスはアランを守る。凄く良い男ですねライナスは。そしてやっと2人は番う事が出来、ひと段落です。2人の結婚生活とか家族が増えるとかこれからの2人を見れたら嬉しいですね。
スオ村に篭りスオ村の発展に尽くすアランは素晴らしい。でも逆にスオ村って繭に守られてたのかなぁと思う。
日々を平穏に過ごしていた所に父が送りこんできたのが騎士のライナス。アランの対応は取り付くしまがないんだけど、アランに忠実にどんな仕事もこなすライナスは誠実で素敵だった。
過去の経験からアルファ嫌いのアランだけど、アルファ・ オメガにこだわりのないライナスはアラン自身を見てくれる貴重な人だと思う。
ヒル公爵のアランへの執着は怖かった。自分のコンプレックスもあったのか、自分を認められないのは悲しい。ライナスが付いてて暴いてくれて良かった。
中々素直になれないアランと直球なライナス、距離が近づくまではハラハラしたけど、想いが通じ合って互いに甘えられて素をさらけ出せる相手に出会えて良かった。父の思惑通りなのか想像以上かは分からないけど、信頼が気づけて良かった。
みなと商事コインランドリーの原作者のオリジナルノベル。デビュー作と同じナーロッパΩバース物。イラストレーターは有名なBL漫画家らしいけど知らなかった。ソファーから上半身生えてて怖い。受けが異常に短足に見えるのは無理に全身入れたからか。
そしてやっぱり年下攻め×年上受け。この作者の作品全般に言えるのだが、年上受けのトラウマや葛藤を表現するために、やたら攻めに対しツンツンさせる。それが行き過ぎてただの嫌味な奴、もっと言えばただの嫌な奴に成り下がってる。結果言動の全てが実年齢に比して子供っぽすぎ、全然共感できないし好感持てない。てかコミカライズ含めずーーっと同じパターンが続いてていい加減マンネリ。
受けが過去に可哀想な体験して、それを引きずって攻めに臆病だったり当たり散らすエピソードがずーっと続くのだが、10歳近く下の相手に何でこんな大人げない態度とるの?自分にぞっこんな攻めなら何でも無条件に受け入れてくれると思ってる?それはもう甘えとか依存じゃん……。
見た目もティーンで中身もティーンなら実年齢アラサーは蛇足。そこに乗れない。
ギャップ萌え改めギャップ萎え。自分みたいな強火年の差CPスキー(年上受け最高)からすると、一番大事な要素の「年上」受け部分が、死に設定で都合よく使い捨てられるのにイライラする。
で、Ωバースで発情時の受けが強姦・輪姦される展開はありきたり。なので「自分が嫌なことされたからって、事件と無関係な人たちにこんな当たり散らすの?」と引いてしまった。
実際ヤられてたら同情するけど未遂だし、父親を独善的に批判する自己本位な性格といい甘えたが過ぎる。
大前提として受けを年上にする意味あったのかな?
受けに年相応の分別なり大人げがあればともかく、見た目も行動も二十代半ばとは全く思えないし、逆に十代設定の攻めが老成しすぎでは……?と疑問。この内容なら受けと攻めが同い年か受けが年下の方が自然だし、十代の多感な時期の受けがそんな体験したら人間不信になるかな、と納得できないこともない。でも25……四捨五入すりゃ三十路……。
いくら受けが好きだからって、こんな扱いされてまだ耐え忍ぶの?って引っ掛かりが強くて、物語に没入できなかったのが惜しまれる。
椿ゆず先生の作品を読むのは、デビュー前に某webコンテスト入賞されたラブホのお話を読んで以来。
先生のオメガバは初な上に、挿絵が秋吉しま先生ということでどんなお話なのかとても楽しみにしていました。
オメガであることを隠しながら生きるアルファ嫌いの令息受けと、過去は決して白じゃないけれど実直な騎士のアルファ攻めの主従関係話BLでした。
受けはトラウマのせいで素直じゃなく、攻めや周囲に対してツンな態度が度を越してた感が否めず、読んでいてもどかしくもあり、けれど攻めはアレも大きい(アルファのなかでも大きいほうだと自己申告するセリフあり)けれど、人としての器も大きいが故に、成り立った関係でもあるのかなと思いました。
作中、オメガであることを隠していた受けが、公然の場でオメガであることがバレてしまった事件がありましたが、ドロドロせずわりとさっくり解決するなどの安心展開はさすがルビー文庫さんですね。
一途に受けを愛す攻めや主従関係、そしてまだBL小説初心者やオメガバ初心者のかたにはとても読みやすい1冊だと思いました。
初読み作家さまでした。ですがコミカライズ作品は一巻だけ読んでいます。タイトルの「寡黙な騎士」の部分に惹かれて購入しました。とても読みやすい文章でサクサク進む展開も良かったと思います。
ただ意地っ張りな受けの場合、いつトラウマになった事件を明らかにするかで印象は変わって来ると思うんです。それを先に伸ばせば伸ばすほどハードルは上がるわけで、とても匙加減が難しくて書き手の腕の見せどころだと思ってます。
正直に言ってしまうとアランが好きになれずに途中で何度か挫折しそうになりました。ライナスに対する態度もですが父親のドミニクに対する偏見に、この主人公好きになれないと思ってしまいました。
まぁ、最初からアランはドミニクに対して誤解があるだろうとは察しがつくんですが、10代でもあるまいしと思って興醒めしてしまうんです。
そしてアランのトラウマになった出来事が分かった時に、それが今まで読んで来たオメガバ作品の中でも大したことでなかったのと、ヒル公爵とのことをドミニクに黙ってたことでアランの印象は最悪になりました。
このアランの意固地さでヒル公爵の策略にハマってライナスを手放す時が最悪で、思考停止した愚かな人物として一切の共感が出来ませんでした。
終盤の剣術大会にライナスが出場した事に対するアランの疑問とかもワザとらしく感じてしまい、更にヒル公爵をやり込める場面も肩透かし感が強かったです。
ライナスがせっかく魅力的なキャラなのに、お相手のアランのキャラが受け付けなくて好きになれないお話でした。
コミカライズ作品も合わなかったし、私には合わない作家様なのだと思います。