電子限定描き下ろし付
初めの再会こそ不穏な雰囲気というか険悪な展開に発展するのかと思えばそんなことはなく。攻めが思っていた以上に受けを溺愛していることが、ページをめくるたびに伝わってきます。
そして、とにかく絵が綺麗だということから独特の世界観というのか、お話の雰囲気に強い印象も感じられました。
また、ストーリー重視だけではなくえろシーンもしっかりと導入されており。そういった行為の描写もしっかり描かれており、尚且つ受けの胸やら乳首やらがえっちで尚良かったです
次の先生の作品も楽しみです!
これがデビュ―作とは本当に!?
美しく繊細ながら、ド迫力満点の画力に圧倒されてしまいました…!
幼い頃から芸能界で生きてきた千颯は俳優引退を決意しますが、
事務所の社長である父から幼馴染みでモデルの紫苑のマネージャーに
任命されてしまい…。
子供の頃に運命的な出会いを果たした二人は成長と共に惹かれあうも、
若さゆえ苦い思い出を残して離れ離れに。
そして、3年が経ち…
感動の再会かと思いきや、顔を合わせるなり千颯を邪魔者扱いしてくる紫苑。
そんな彼の第一印象は偉そうでわがまま放題の典型的俺様攻め。
けれど、読んでいくうちあれ?なんか違うかも…?と漂わせ始め、
気付けば一途なワンコ攻めに変身を遂げておりました。
というか、素が溺愛執着攻めでそれを隠していただけ、
というのが正しいのかも?
強引な印象からは一転し、千颯に触れる手は優しく、
千颯を健気に想い続ける素顔は健気さと誠実さの塊でした。
一度一線を越えてしまえば千颯への激重愛はとどまることなく、
言葉で、身体でそれを表現せずにいられない紫苑。
綺麗な顔をしているのに千颯を前にすると獣の如く獰猛で過激に、
ねっとりと貪欲に求める紫苑の表情にぞくりとしてしまいます。
熱のこもった視線と刷り込むように執拗に繰り返される
「好き」にその愛の重みを感じさせてくれました…。
もはや「愛」と書いて「圧」と読むレベルの重量級?
そんな紫苑の激しい愛情にはじめこそ戸惑っていた千颯ですが、
次第に絆され、受け容れてしまうように。
蓋をあけてみれば、なんのことはない昔からの両片想いなわけですが、
どうして二人の関係が拗れてしまったのか、過去に何があったかについては
それとなく匂わせる描写はあるものの具体的に描かれることはなく
あくまで二人の口から語られるのみだったのが少しわかりづらかったです。
そして、そんな過去を乗り越えた後はただただ糖分過多でした(*´﹃`*)
それでいてただのバカップルにならず互いを尊重しつつ、
自分の仕事に誇りをもって全うする関係性もとてもよかった。
表紙のイメージからかもう少しシリアス&切ない寄りかと思い込んでいて
なんならもう少し焦らされるくらいの構えだったので、
想定外のイチャ甘が嬉しかったです。
仕事ではクールで、こんなに大きな図体をしておきながら
千颯の前では無邪気で見かけによらず甘えたな紫苑に
ニマニマが止まりませんでした♥
ラストではプロポーズまで成功まで描かれ、顧客満足度100%すぎました。
末永く幸せな二人の未来しか見えません…(* ´艸`)
次回作も楽しみにしております♪
トップモデルの紫苑と元俳優のマネージャー・千颯。
ふたりが3年ぶりに再会したところからお話は始まるのだけど、そこに再会の喜びはなく…
ピリピリしたムードと千颯の鋭い眼差しにちょっぴり怖気付きつつ読み進めました。
過去に"何か"があったふたりの間には最初から訳ありな空気が流れていたので、冒頭でも描かれていたその理由を少しずつ追っていくのかなと思いきや。
身体の関係を持つのも紫苑の気持ちが見えてくるのもわりと早めで、そこに合わせて千颯の想いもわかるので最初のピリピリした空気感はすぐに無くなっていったのでした。
でも。ふたりの間にあったわだかまりが解消されて両想いなことがわかっても、なんとなく幸せなように見えない彼ら。
立場上、千颯が色々と考えてしまうのもわかるのだけど、あんなに激しく求め合うようなセックスをしているのに腹を括れていない気がして妙にモヤモヤしてしまいました。
そして3年前の出来事や紫苑がアメリカに戻ったこと、千颯が俳優を辞めた理由など。
回収したいエピソードが順を追わずにバラバラに明かされていくので、ストーリーに繋がりがあってもこちらの気持ちが追いつかないところがあったのはちょっぴり残念な点でした。
でも絵はめっちゃくちゃ綺麗だしキャラも本当に格好良くてすごく好みだったので
また次の作品もまた読んでみたいなと思いました。
エロス度★★★★★★★★★★
紫苑と千颯が紡ぐ恋物語・・・開幕♡
おやおやおや、年下攻めや人気モデルとマネージャーの恋などによる萌えが素晴らしく、何よりも2人の肉体美が非常に垂涎でした。
未遂で終わってしまった行為。
それでも情欲と愛欲の炎は消えずに燻り続け・・・。
千颯が紫苑のマネージャーになったことで2人の間で炎が一気に燃え広がっていく様から目が離せず、お互いの立場を捨てて獣のように求め合う姿にウットリしてしまいました。
また、紫苑の成長や強気な千颯の男前な面などもたまらなく、2人が迎える結末に心が震えます。
思わず目を奪われるような瞳が印象的な作品でした。
荒々しさと繊細さ。
そのどちらもを感じる絵柄は好みが分かれるかもしれないけれど、これが描きたい!という勢いを感じて私は好きです。
芸能界・業界ものの定番を押さえながら、幼馴染の関係性ともどかしい恋。
そして、元俳優の受けが攻めのマネージャーになり同居…と、これはおいしい設定です。
紫苑から千颯への恋情と尊敬を込めた一途で強い想いと、誰よりも先に幼少期の千颯が見つけた、紫苑という原石が光を浴びて輝いていく姿を1番近くで見守る千颯の図もすごく良い。
そんなおいしいところと、ちょっと惜しいところが半々くらいだったかなと感じる1冊でした。
痒いところに手が届かない部分があるのが惜しい印象です。
受けが攻めを見初めた幼少期のエピソードは良かったですし、この2人の過去にいったいどんなことがあったのか?と、少しずつ焦らしながら期待させる引きもありだと思います。
でも、読みたかったここがあまり描かれていない+お仕事面もそこまで深くは描かれていないんですね。
お話は良かった。キャラクターも設定も絵も良かった。
しかしながら、読後に強く思い出せるのは濃厚なセックスシーンばかりなんです。
想いを伝え合う上でそちらももちろん大切だとは思うのですけれど、個人的には体の繋がりの前にもう少し2人の過去とここまで大きな想いになるまでが見てみたかったかな。