電子限定描き下ろしマンガ付
木下先生の作品はどの作品も本当に大好きなのですが、京極家シリーズは特別な存在です!
最初はぎこちない表情で結婚式をあげたふたりが一緒に生活するなかで愛を深め最終巻の表紙では幸せに満ちていて。。。感動しました。。。
特にふたりが喧嘩をしたエピソードが好きでBLの枠を超え家族のお話としてたくさんの方によんでもらいたいなと思うほどです!結婚生活にはいろんなことがあり今後も困難があるのでしょうけれど二人で乗り越えていくのだろうな。
このたびめでたく完結となりましたが、もっと二人の生活をみていたいので続きをまっています!
なかなかの衝撃的な展開でした
根底から覆るようなまさかの事態・・・!
1番肝っ玉が据わっていたのは芳子ちゃん!!
そして突如現れた大阪の母!!
更に侮れない空気の朝倉マダム!!
今回はこの3女傑のインパクトが強過ぎましたね(笑)
この巻でそもそもの始まりの謎が解けたのはいいけれど、逆に「これから」を考えるとそもそものきっかけがなくなるかも知れないのでだいぶ心配も感じる。。。
期間限定になってしまうのだろうけど、それを知った時の礼央くんはどう思うんだろう・・・?
そして守るべき礼央くんの秘密もなくなった尊と誠志朗は・・・?
この巻だけで言うならすごく純粋な愛を見れてうっかり涙ぐんでしまう程素敵な1冊だったのですが、その先がどう進んでいくのか?を考えると少し心配にもなってしまう・・・
とっても色んな意味で心揺さぶられる4巻でした
続刊があと少しで読める予定!!
ビシッと正座待機しております!!!
「純愛」というタイトルだけど、8割ぐらい「家族愛」という感じ。でも2割はしっかり「夫夫愛」! いろんな形の愛に溢れた1冊でした。
愛情の象徴、という感じで美味しそうな食べものがたくさん出てきたけど、単に「手作りこそスバラシイ!」だけじゃないのがいい。
料理が苦手な礼央母や尊母にもちゃんと愛があるし。売店で買った普通のチョコ一粒だって、愛が伝わる。
かといって、華麗なお料理を披露するマダムたちを悪し様に描くのでもなく。彼女たちも基礎的な料理を本当に美味しく作れる(そしてそこに尊がちゃんと気づく!)のが、これまた素敵でした。
大活躍してくれた芳子ちゃん。登場前の1・2巻では礼央に冷たい感じで印象悪かったけど、この巻では好感度爆上がりでした(考えたら、いきなり夫の隠し子が出てきたら最初はまともな対応なんてできないのが当たり前だしね……)。
すっかり礼央に肩入れしちゃって愛情深いところを見ると、誠志郎も子どもの頃はなんだかんだ芳子ママに守られて来たんだろうなって気がする。指輪を28回返したって言うのも、大部分それじゃないかな。
今回の誠志郎と尊の夫夫喧嘩も、まさに父親vs母親!って感じでした。
ただ私は誠志郎党員なもので、最初は尊の言い方が酷すぎて……
真面目で優しい誠志郎が板挟みで辛いことぐらい気づけよ!
誠志郎が礼央を大事にしてることも、重すぎる責任や使命感をその肩に負ってることも、側で見てたらわかるだろ!
不器用な受けの心に寄り添えないとは、攻めの風上にも置けんヤツ!
……と思っちゃったけど。
でもこれ、そういう話じゃなかった。お互いに足りないところがあって、すれ違って、ぶつかり合って、それでも相手を想いあって、歩み寄りあって、また連れ添って行く……そういう話なんだった。ふうふって、そういうのが大事。
朝倉さん、尊に気づきのヒントをくれたり、今回は芳子ちゃんと並ぶ大活躍だったけど……結局この人は何がしたいんだろう? 政治家としてのややこしい損得勘定(京極大臣の内情を把握するとか恩を売るとか…)もあるんだろうけど。
いちばん根っ子の部分では、やっぱり誠志郎をほんとに心配してくれてるのかな。オレの可愛い誠志郎が、また父上に無理難題やらされてるのか?! 胡散臭い男にたぶらかされてるのか?! ……なんて。
個人的希望としては、恋愛感情じゃなくてブラコンであってほしい。尊とおとな気なくマウント取り合うのが好き。朝倉さんに「嬉しいです…!」みたいな顔しちゃう誠志郎も好き。
礼央母はどうしようもなく愚かで浅はかだったけど、最後はきっぱり礼央を選んだのはまだ救いがありました。尊と誠志郎が言ってたように、礼央を見ていたらちゃんと親に愛されて育った子だとわかるっていうのもあるし。健気に頑張ってきた礼央がママの元に戻れる目処が立って良かった。
でもこれで、3人の親子生活はカウントダウンが始まってしまったのか……寂しい。
またこの3人が帰ってきて嬉しいです。尊と誠志郎の関係性は始まりが偽装だったとは信じられないほど、本当に温かさや思いやりが滲んでいて、尊い気持ちになれます。そして、このシリーズで一際大きな礼央の存在に、今回も考えさせられました。
オメガバースでなければ、同性カップルで両方と血が繋がった子供はあり得ない。礼央にはそれすらなかったことが分かり、一旦冷静にならざるを得なかった誠志郎。彼の気持ちも分かる。けっして保身ではなく、一緒にいたくてもそう簡単には許されないという葛藤だったと思います。正当な理由がなければ、認めてもらえない。そして、尊の怒りはそれを分かった上で、それでも一緒にいるためになんとか今できることを2人で考えたかったのかなと。どちらが正しい、悪いというわけでもない。子供を大切に想う気持ちがあれば、役所で堂々と言い張ることはできなくても、子供の前では親として胸を張って欲しいな。礼央の母親も一度は過ちを犯したけれど、これからきっと心を入れ替えてくれるはず。子供から学びながら、自分たちの愛の形を探っていって欲しいですね。
京極家シリーズ4作目は
結婚、初夜、蜜月…からの「純愛」です。
偽装結婚から始まった尊との夫夫関係も
幾多の試練を乗り越えて本物の愛となり、
異母弟である礼央を囲んで名実ともに“家族”となった京極家。
けれど、今回はそんな礼央の出生の秘密が明らかに…!
よそのおうちと少しばかり形は違えども、
家族3人で明るく楽しい日々を送っていた誠志郎と尊と礼央。
けれど、ある日、議員の朝倉によってもたらされた情報により
礼央の母親の居所が判明!
その上、礼央の母親は警察に追われる身になっているらしく…。
さらに彼らに追い打ちをかけるように再度の親子鑑定で
父と礼央の間に実の親子関係がないことが明らかになり…。
えええぇ…今更そんなこと言われてもどうしろと…
誠志郎父ほんと余計なことしかしねーな。。。
血縁関係がない以上、
礼央を保護者として育てる権利は失われてしまうわけで。
大黒柱であると同時にいち公人としての立場に
決心が揺らぐ誠志郎と気持ちがすれ違ってしまう尊。
ここにきて一家離散の危機!?
…そんな京極家の危機を救ったのは意外にも誠志郎の母でした。
前巻から登場し、そのただ者ではない存在感を
ちらつかせていたものの、今巻でも大活躍でした。
母の敵と警戒する礼央を手懐け、いつの間にか
「よしこちゃん」なんて呼ばれるまでに仲良くなってしまい、
のみならず、ぎくしゃくした誠志郎と尊の背中を押してくれ、
今回ばかりはよしこちゃん様様でした。
まさしく母は強し!
今巻は満を持して礼央の母も登場しましたが、
何やら厄介事を抱えているようで
礼央との3人暮らしもしばらくは続くようで安心いたしました。
ただ、今回の母の登場でいつかは訪れる別れのときも彷彿とさせ、
ちょっぴり寂しさも…。
あと、今回礼央の母についてずっと情報提供してくれていた
朝倉の存在についてちょっと気になっていたり。
これまでも子供の頃から親しくしてきた誠志郎の兄貴分として
誠志郎への執着をほんのりと匂わせてきた朝倉ですが、
今巻での尊に対する敵意から本当に兄貴分としてだけなのかな?と。
なんだかそれ以上のものを感じずにはいられないバチバチシーンに
どきどきしてしまいました。
そもそも誠志郎自身にとっては兄のような存在以外の何ものでも
ないのだから進展なんてしようもないのだけれど…気になります!