【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
以下特大のネタバレが含まれるので未読の方はお気をつけて。
情報の開示の仕方と構成が独特で、最初は頭に「?」が浮かびながら読み進めました。
徐々に明かされていくのですが、珍しい描き方(組み立て方)をされているなぁと思いました。
亮の重い執着愛、可愛くて仲睦まじい亮と楓の学生時代、殺人、共犯、つかのまの逃避行。
正当防衛とはいえ、お互いがお互いを守るために人を殺めてしまっている作品なのでテーマが重いんですが、相反することを書くのだけど可愛いシーンもあって、可愛い印象も残る不思議な作品です。
エロも濃くて可愛くて満足でした。
亮は楓がいないと生きていけないし、楓も亮には自分がいないといけないと思っているので、愛し合ってるけど共依存感もあります。
ラスト、これは…楓だけ自首したんですかね?
お父さんのことはバレてないから告白しなかったのかな。
ハピエンなんだけど、闇を1つ抱えたままなのがほの暗くて、なんとも言えない後味を感じさせてくれました。
読み終えてみると『行方不明。』というタイトルに色んな意味がかかっていて秀逸だなと思いました。
同人誌が出ているそうで、読みたかったな〜と思っていたら、電子配信してくださっていたのでこれから拝見してきます。
ご興味ある方は併せてどうぞ。
シーモア→白抜き
春のkanipan祭りで『ないしょのマリーちゃん 新装版』と『スイートハプニング』を楽しく拝読しました。しばらく積んでいたこちらも拝読したのでレビューします。電子で208ページ。
内容的に前知識なしで読んだ方が良さそうと思い、ほぼネタバレなしで読みましたが正解でした。これから読まれる方にもネタバレ抜きでお読みになることをお勧めします。あまり決定的なネタバレはしないようレビューしてみます。
ストーリーは、亮と楓が8年ぶりに再会したところから始まります。仄暗い雰囲気で二人に何が起きたのか少しずつ明かされていくので、ちょっとミステリーっぽさもあって、読む手が止まらなくなりました。
二人の関係性も少しずつ説明されていきますが、特に亮が楓に強い執着を抱いており、過去二人に何があったのか、その点も非常に興味をそそられます。
二人が逃避行中に、まるで現実逃避するように何度も性行為をするのですが、この濡れ場が大変エロティックな描写でゾクゾクさせられました。
中盤からは8年前の二人の中学時代が描かれます。『スイートハプニング』でも思いましたが、先生の描く10代って、すごく可愛らしくて大好きです。特に楓がカワユイ!
可愛いですが二人とも不憫…。亮がある出来事の後、楓に抱きしめられるシーンの表情がとても印象的です。恋を自覚したのかな。でもその直後に…切ない…。
殺人犯を描くという内容だけに、最後どう着地するのか、ドキドキしていたのですが、爽やかなラストで良かったです。ちょっと甘い展開かなとは思いますが、あまり重苦しすぎるのもつらいので…。
執着攻めが好きなので、亮の闇を感じさせるド執着がとても良かったです。
ただ亮を養っていた女性がちょっと気の毒すぎる感じも受けました。
とはいえ二人の関係性にはとても萌えを感じて、大変面白かったです。
番外編2編も拝読しましたが、どちらもとても良かったです。本編を楽しまれた方にお勧めします。
春のkanipan祭りの『愛の実験 新装版』も読んでみようかと思います♪
シーモア 白抜き修正(かなり白くて形がわかりにくく、これどうなってる?と悩むコマもある残念な修正(泣)。他の方のレビューによると紙本が良修正だそうですね!買いなおすか…w)
kanipan先生の新刊が出たので読み返し。
同級生だった亮と楓。
拗れた過去がなければ新刊の二人のように
爽やかな青春時代を得て甘い恋人同士になれていたのかなと思うと泣ける。
とくに亮の爛れ方が不憫
最初読んだ時は楓への狂った執着愛に恐怖さえ覚えたのだけれど。
逃避行、現実逃避の溺れる日々
かわいそうで壊れてる亮、その亮を救いたい楓。
不安と焦燥の中にぎゅっと凝縮された切なさを感じる。
ふたりの刹那的な感情がヒリヒリします。
ラストで何度でも泣いて書き下ろしで何度でも笑う。
番外編も一気読み。は~~たまらないわ本当に。
甘い&エロい&不穏
最高でした。
穏やかになった亮を見たいようなそうでもないような気がします。
言葉責めがすぎて最高!☆電子白抜き
書籍の表紙神がかってます
それ以外は番外編含め全部楓が困り顔w
kanipan先生作品を読むのは「足りないふたり」に続き2作目です。
絵がきれいになり(a先生に似たテイストを感じます。楓の目じりとか)、セリフ少なめ、コマ割りがすっきりして見やすいですね。
現在と回想が交互に描かれ、過去に何があったか徐々にわかってくる構成もよかったです。
亮の目が露骨に不気味で怖い。二面性が極端で見るからに闇キャラですよと言われているみたいで。
闇執着とエロ。そこからの純愛。救済。のお話なんだなと序盤で嫌でも察してしまいました。
「足りないふたり」でも感じましたが、描かれたいことがわかりやすすぎるとどうもハマりきらないといいますか、とても客観的になります。
個人的にはもう少し多面性や深み、ドキドキ感があれば入り込めたかなと思います。
あれだけ楓に執着していた亮が楓の自首をすんなり受け入れたのが、あらそうなの?と意外に感じたのが拍子抜けしました。
私が読んだ前作よりは楽しめたので萌2とさせて頂きます。
2人の殺人犯の逃避行LOVE、衝撃の問題作…
…のお言葉で、勝手にイメージ膨らませて、勝手にちょっと違う…ってなってる。
絵が可愛いから、特に受けの楓が可愛いから、読み応えがふわふわする。
楓が言いたい事を言う前に、Hで、快楽で、なんだかよくわからなくなっちゃう、どうでもよくなっちゃう、その感覚を読むことで味わう。
人殺しも。
親殺しも。
施設暮らしも。
無断欠勤も。
ふわふわとどうでもいい。
楓をこんなにする亮は、頭が良かったはずなのに。
自分の欠落に、可哀想な楓、自分を見てくれる楓がぴったりはまって、楓とHすることばっかり。
要は、命懸け度。?みたいなもの?
緊迫感とか。
そういうのが足りなくて、だから逃避行感も薄口になってる。
これはこれでオリジナリティあります。こういうアプローチもいいんだけど、私が勝手に先入観持ってました。
楓の身体の線も細くて女性的すぎる。