BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
表紙に惹かれて購入しました。
雰囲気のある絵がいいですね。
惹かれ合い、距離が縮んでいく過程が自然で流れるように読めたのが心地よかったです。
途中、オメガバであることを忘れていましたが、随所にオメガバの設定が活かされていたのもいい。
オメガバといえばありがちなヒートからのエロ…は正直見飽きているのでこういうオメガバ好きです。
両思いになってからの2人がとてもしあわせそうでほっこりしました。
それまでの、好きなのに素直になれないもどかしさから解き放たれた笑顔がステキでした。前後の描き分けがすばらしい。
特に、後日談のニューヨークでの2人の雰囲気がとてもよかった。
仲睦まじく一緒に過ごしているのが伝わってきました。
望月の変な後ろ髪がなくなってすっきりかわいくなったなと思ったら、嚙まれていないうなじを見られるという描写があり、こういう見せ方いいな~となりました。
しあわせな2人は誰か(ジョナサン、アンディ)にやさしくできる余裕がある…とさらっと見せてくれるのが憎いです。
古いカメラを覗くと画像が見えるのはどういう仕組みなんでしょうか。
そこは北川の前世の記憶と同じような感覚でいいのかな。
タイトルは自己肯定感に満ち溢れた望月くんの先輩から。彼氏は三木くん。いいキャラだ。
今の自分を受け入れられるか、というテーマを感じました。合ってるかどうかはさておき、テーマを受け取りやすい作品は好きだな。描き下ろし部分もしかり。遠い過去の前世かもしれない人も、少し過去の自分の振る舞いも、そしてそれらが脈々と繋がって今生きる自分も、すべてを受け入れられるか、という。北川さんは「学があれば」を見事に昇華させてます。
保さんの「オレさ…捨てられるかも…」に見る狡さよ。そういう狡さがないから望月くんは幸せになれたのかな。望月がファインダーを覗きつつ憧れていたのが、静夫と保の2人ではないというのが面白い。
カメラと前世とオメガバースと、設定が渋滞気味である。オメガバース要素が使われていないとは言わないが、盛りすぎの感。
それはさておいて静かでありつつ情熱に溢れた良い作品だった。まさにマジックアワーという感じ。マジックアワーつながりで、漫画よりも映画の空気感を持っていたな。映画のポスターのような表紙、洒落たタイトルロゴにも好感。
萌2〜神
ドラマで見たいそんな作品。ページ捲るごとに色々と切なさが募っていくのだけれど、それでも二人には早く幸せになって欲しいと思いました
濡れ場はほぼになしに等しくて、なのでストーリー重視の人にはおすすめだと思いました。
前世では自身がαみたいにお金も力もなく好きな人と結ばれなかった攻めが、今世でそっくりな受けに出会う。
知れば知るほど似ていて、でも明確に違うところはちゃんとあり、攻めは前世のことがあって受けに惹かれたけれど、ちゃんと目の前にいる赤も好きなのだと分かって良かったなと思いました。
また、カメラ越しに前世の記憶が見えるっていう受けの設定も好きです♡
Ωのカフェ店員の望月はある日、暴漢に襲われたところを
常連客の北川に助けられ、以来彼に想いを寄せるように。
北川もまた望月を意識していたようで、
二人は次第に親密になってゆきますが、彼には秘密があり…。
“オメガバース”と“前世”という二重のロマンチックが詰めこまれた本作。
当然、望月と北川も運命の番なのだろうと思いかけてしまいますが、
その完璧な外見とは裏腹に北川はαではありませんでした。
けれど、その一方で北川の頭の中には前世の記憶が根強く残っており、
それによって前世での想い人だった望月に強く引き寄せられたのでした。
設定自体はとてもロマンチックではあるものの、
北川のように前世を覚えていない望月にとっては
北川の目に映っているのは自分自身ではなく、
自分を通して“前世の恋人”を見られているという葛藤があり、
切なくもありました。
パッと見はαな上にその中身までも紳士な北川ですが、
あまりにも完璧すぎて読み始めは実は本性を隠してる?なんて
疑ったりしてしまって…ごめんなさいでした。
望月を大切にするその姿もβながらスパダリ然としていて、
正真正銘の男前でした!
そんな北側に守られ愛でられまくりな望月はというと、
美人で儚げな外見でありながら、自分の意志をもって決断することのできる
強きΩでした。
「待っていてほしい」という北川に逆に「一緒に連れていって」と
自ら追いかけるシーンはぐっとくるものが。
オメガバというと過激やエロが前面に出がちではありますが、
本作については作中に流れる静かな空気感や時代を越えて実る純愛など、
王道から少し外れつつもじわじわと沁みいるような作風が
好ましく感じられました。
Ωとβの恋、前世での悲恋という切な要素もありながらも、
二人の間に流れる空気は激しさよりも穏やかで、
あたたかさが感じられる1冊でした。
北川(β)×望月(Ω)
平凡な恋のようでいながら、
前世の記憶と現在が交差する、
繊細で静かなオメガバースの切ない愛の物語。
カフェの店員・Ωの望月と、
医者で年上の常連客・βの北川。
望月が性被害から助けてくれて以来、
じわじわと普通に惹かれ合う2人だが、
望月が持つ壊れた古いカメラの中で映し出される知らない家族の写真と、
北川が持つ前世からの記憶が、
2人の運命的な愛の再生が浮かび上がらせる。
読み進むと、
80年前と現在の2人の関係性が明らかになっていく。
その過去の2人と現在の2人。
北川が望月をどれだけ大切に思っているか?
それが前世からの愛なのかーー?
望月が北川への信頼と不信から
徐々に愛情への自覚していく過程などに引き込まれる。
望月、
Ωである母親に育まれた。
不憫な境遇に置かれて
誰かを大切にする気持ちを心に秘めている。
北川と一緒にいると喜びで満たされる。
今を確信しているこそ、
北川が持つ前世の記憶に
北川の今の気持ちに不信感を抱くことに共感してしまう。
北川、
βだから(?)、
前世の経験から不器用な愛情表現や後悔、
果たせなかった愛に苦しんできた。
その過去の出来事が、今につながる感情が切ない。
今の真実の愛へと変わるという
愛が持つ不変の力が感動的。
時間を超えて繋がって、
2人の奇跡的な巡り合わせが、
静かに輝いているみたいで、
深く心に響く作品でした。
気になる点:
現在の北川がαではなくβであるという設定が何の意味があるのか理解できない。
βとΩの関係性、番を超える愛情などがもっと描かれてほしい。
少しでもいいから、エロがあったほうがいいかもしれない。
オメガバースの世界感がもうちょっと出てくれたら、もっと魅力的になると思います。