「俺が、おまえが、Ωだったら―」 身体の関係から始まる、αとαのこじらせオフィスラブ

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たとえ運命じゃなくても愛してる

tatoe unmei ja nakutemo aishiteru

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表題作たとえ運命じゃなくても愛してる

渡瀬侑士、α、(高校生→)弁護士、結城の同僚/セフレ
結城湊也、α、(高校生→)弁護士

その他の収録作品

  • 描き下ろし(13P)

あらすじ

「抱かれてんじゃねぇ、抱かせてやってんだ!」

αで弁護士の結城(ゆうき)はある事件をきっかけに、同僚で同じくαの渡瀬(わたせ)とセフレ関係になっていた。
いつも抱かれる側に甘んじていることが不満な結城は、虎視眈々と逆転を狙っている。
一方、渡瀬は軽い態度で結城を誘いつつも、時折意味深な目線を結城に送っていて……!?

だれもが羨むエリートαのふたり。
この関係は、どちらかにΩの番ができたら終わる一時の戯れ、そう思っていたのに―。

作品情報

作品名
たとえ運命じゃなくても愛してる
著者
木沢さわき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
メディアソフト
レーベル
Charles Comics
発売元
三交社
発売日
電子発売日
ISBN
9784815502621
3.8

(14)

(3)

萌々

(6)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
54
評価数
14
平均
3.8 / 5
神率
21.4%

レビュー投稿数4

運命よりも大切な愛

弁護士として同じ職場で働く渡瀬と結城。
α同士のオメガバースでした。

渡瀬に対してあまりいい印象を持っていなかった結城ですが、街中でΩのフェロモンにあてられるというハプニングからから身体の関係を持つことになり、そのままずるずるセフレのようになってしまったふたり。
わりと早い段階で渡瀬の気持ちは結城へと向いていることがわかるけれど、結構わかりやすくアピールしても結城にはなかなか伝わらないのでヤキモキしながら、セフレ状態が続く中で少しずつ気持ちも変化していく様子を見守るような展開でした。

すんなり感情が交わってくれれば拗れずに両想いになったと思うのだけど、いい感じになりそうなところで渡瀬の運命の番が現れてふたりはすれ違ってしまうことに。
そうなってはじめて自分の気持ちを自覚した結城の諦めた表情がめちゃくちゃ切なかったです。

でも。渡瀬も結城もα同士なので番にはなれないことをお互い理解したうえで、それでも運命には負けたくないという強い想いを持っていたので、結果的に普通にくっつくよりも幸せな結末になっていたのが素敵でした。

王道っぽいところもありながら見どころはバッチリで、とても読み応えのある作品でした。

1

「運命の相手」とは

α×αのオメガバースものです。
ひょんなことから体の関係から始まってしまった二人だけれど、攻めが受けのこと実は大好きなんだな、っていうことが伝わってきてニヤっ( ̄∀ ̄)

結城(受)がなんと童貞だということが分かって興奮(心身ともに)しちゃってるのが可愛い攻め。

絵柄は若干、好みとは違ったかな…受けが社内でも憧れのかっこいいアルファ、とのことなんですが、いまいちその”カッコ良さ”は伝わってこなかったかなあ、と;

体の関係から始まる二人→攻めに運命の番が現れてすれ違い→そこからの互いの気持ち再確認…と、自然な流れの王道ストーリーで、読みやすいです。
途中に出てくる攻めの父親のバックストーリーは、どんな冤罪だったのかとか、もう少し詳しく知りたかったな…ちょっと都合のいい展開に思えてしまったので。ページ数的に厳しいのかなと思いますが;

「抱かれるのが嫌だって言うなら、善処、する…」って絞り出すように言う攻め様、絶対嫌だろうに、きちんと譲ろうと思えてるところがアルファの傲慢さを感じさせず、好きでした。優しい攻め様。

オメガバースだとどうしても痛く悲しく辛い展開、っていうのが多いかなと思うのですが、こちらはそういった痛みや辛さなしに楽しめるオメガバースでした◎

1

本能ではなく意志で愛そう

単話での連載時では「αとαの番い方」というタイトルでしたが、コミックスとしての発売時に改題したようです。
旧題からわかる通りオメガバース、しかもαxαの作品となります。

冒頭から攻x攻攻防的な始まりで、これはどっちが挿れる?のありがちケンカップルものか?と思いきやの。
攻防的なのははじめだけ。
Ωのフェロモンに反応してしまうαの本能を感じる度に、α同士である現実に八方塞がり感を感じ始める2人が描かれていく。
渡瀬は元々想いがあったのに偶然Ωのヒートに遭った事を利用して結城と関係を持ち、本気である事を言えなくなっている。
一方結城はこれまで生真面目すぎてDTであり、αとは番になれない以上恋などできない、と思い悩み。
…というように、誤解やすれ違い、両片想いもキッチリ絡め、オメガバースならではのハラハラもありかなり読み応えがあります。
特に、なんと渡瀬に「運命の番」が現れる!という大きなドラマチック展開も相まって、タイトルの「運命じゃなくても愛してる」という深い愛の成就へと向かうクライマックス。
攻x攻?αxα?いや、愛し合う2人。この流れがとても良かった。グッときました。

1

初心者にも気軽に読める「運命じゃない」オメガバ

初作家さん。
運命じゃないオメガバが好きで
α×αがなかなか見ない設定なので即購入。
体から始まる関係。
受け視点で物語が始まるが、攻めの受けへの一途な想いは割と早い段階で気づく。
思ったよりページ数もあり、受け側攻め側一回ずつ「危機」に襲われる。物語が進んでいくスピードがちょうどよくて、読み応えがある物語。
いい意味で物語が重すぎず、体関係から始まる設定だがエロ描写は多すぎずそして濃厚ではない、ふらった読める一冊。



以下はネタバレある感想です
αの固定観念に縛られてる受けだがだんだん自分の攻めへの気持ちに自覚する。割と序盤からこのセフレ関係はどっちかに番ができたら終わると思ってるところがあるが、攻めが好きだと自覚してからより意識して、そして自信を失う。
後半に攻め視点に移り、受けが好きになったきっかけ、本能より自分の思いを信じて大事にする。諦めずに受けに気持ちを告げて無事に結ばれてめでたしめでたし。

物語設定や、攻めが受けを好きになったきっかけやその思いなど結構よかったです。
受けはちょろくてかわいい頑張り屋さん。普段のオメガバで描かれるαよりはα色が薄めの印象。
せっかくどっちもα設定なので、もう少しα色が強い子にしたらよかったなぁと思いました。

2

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