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名倉先生の王宮もの、大好きです。
王道シンデレラストーリーなんですが、なにより読後感がいいですね。爽やかな気持ちになれます。
執着ありありまっすぐな金持ち王子攻め×健気不憫な貧乏王子な受け
今作、まず受けの境遇が可哀想で可哀想で。12歳から10年間、親元を離れ、まともに教育もされず、貧しい生活を強いられ、娯楽もほとんどなく…そんな境遇に不満を漏らさず、慎ましやかに生活する受け…。そりゃ攻めも好きになってしまいますよと。
こんな可哀想な受けが大国の王子に見そめられて、というお話になっていくんですが、自然と受けを応援する気持ちになってるんですよねぇ。シンデレラストーリー万歳
攻めも真っ直ぐで、しかも執着心バリバリでいいですね。お母様もいいキャラしてます。
受け攻め両視点あるので2人の心情がわかりやすく、だからこそ2人のすれ違いもわかって切なくなりました。
大変面白かったです!
執着攻めも好きなのですが、溺愛攻めも好きなまりあげは。
もっと言うと、すれ違いも大好物な腐の民なので、そういった観点からすると性癖がすべて詰め込まれた大好き作品でした。
CPは、アルキオ王国の第三王子×わずか12歳で、祖国から人質兼愛妾として後宮に入った元王太子。
このお話のなにがいいって、受けを利用して第一測妃の不貞を暴こうとしていた攻めが、いつの間にか受けのことを愛しすぎちゃって、手放せなくなってしまうほど、受けを大好きなことです。
受けも受けで、自分が利用されていることに気付いてしまいます。
しかし、それでも攻めの力になれたら…という、健気な姿がとても胸を打ちます。
いい人すぎるし、身の程を弁えすぎてますってば…涙
そして、とあることが起こり、受けも含めて愛妾たちが全員住まいを出ていかなくてはならなくなった折、攻めは自ら受けに逢いに行けなかったことで、後悔する出来事が起きてしまいます。
ちなみにこのあたりのシーンを外で読んでいたのですが、受けに逢えない期間、攻めが受けへ手紙を何回か書いていました。
けれど、これも攻めの周囲の陰謀によって渡されることがないと判明していた場面だったので、完全に激重愛と超絶切なターンのダブルコンボ(たとえるならば、肉二枚のビッ○マックのような!)に、今にもこぼれ落ちそうな涙をグッとひたすら堪えていました。
ですのでその後、攻めが自分の失敗に気付き、受けを追いかけるシーンは…さすがに涙腺崩壊しました。(さすがにここは家でに帰宅してから読んだ)
だからこそ、受け至上主義で、受けにだけ愛を捧げる、攻めの超溺愛に萌えまくりました。
最高です…!!
溺愛ラバーな方は、ぜひに読んでみてください。
手に汗握るハラハラドキドキするような超展開や、ものすごく強く印象に残るキャラクターがあるかというとそうではなかったのですが。
ちょっと何か読んでひと息つくのにぴったりの、重すぎず辛すぎずなちょうど良さの中に名倉先生らしさありの読みやすい1冊でした。
国内に蔓延る膿を排除するため、他国からやってきた王子であり、忘れ去られかけていた人質でもあるリクハルドを利用しようと近付く第3王子のフェリクス。
ところがどっこい!な展開は定番ではありますが、多くを望まないリクハルドのくどすぎない自然な健気さに触れ、転がるようにみるみると惹かれていくフェリクスの図ににやりとしてしまいます。
健気受けってどれくらい健気にするかの塩梅が非常にむずかしいと思うのですけれど、きちんとまっすぐとした芯があるリクハルドの健気受け具合がとってもよかったのです。
早くしあわせになってほしい受けというのかな。
両視点でそれぞれの葛藤と想いが追えるので、恋愛成就という名のゴールを見据えながら、その時がくるのをページをめくりながら待ち侘びる楽しさがあります。
内容的に特におもしろく感じたのは、その後の書き下ろしとなる後半部分。
いわゆるめでたしめでたしのその後が描かれていて、異例の存在となった受けの立場の自覚とサブキャラクターたちの交流がなんだか気持ちがよく好みでした。
うーん、フェリクス母の雰囲気が本当に素敵!
そして、素直なリクハルドに閨でいろいろと言わせたいフェリクスに名倉先生作品に登場する攻めの片鱗を感じて、これはきっと今後もっと溺愛盲目攻めになってくれるのではないかと期待をしてしまいます。
もうちょっとじっくり読みたいなと思うところもありましたが、サクサクとテンポ良く楽しむのならこれくらいの味付けのほうが読みやすいのかもしれませんね。
その後があったら追いかけたい2人のお話でした。
今後リクハルドはどんな絵を描いていくのかな。
名倉和希先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
健気 5
絆され 4
溺愛 3
エロ 3
な感じだと思います。
第三王子のフェリクスさん×人質兼愛妾のリクハルドさんのカプです。
人質兼八十七番目の愛妾として、後宮で孤独に暮らしていたリクハルドさん。そんなある日、第三王子のフェリクスさんがリクハルドさんの元を何度も訪れ、次第に親しくなる。しかし、フェリクスさんの目的は、第一側妃のシルヴィアの不義を暴く協力者を得る為にリクハルドさんに近付いたのだが…。
人質兼愛妾として後宮で暮らしているリクハルドさん。国王は異性愛者である為、伽を命じられることはなかった。しかし、後宮の金の分配は第一側妃のシルヴィアが行っており、後宮内で贅沢三昧のシルヴィアの所為で貧しい後宮生活を送っていた。
だけど、生活面も人質となったことにも文句や不満を言わないリクハルドさんが健気ですね。
そんなリクハルドさんを協力者とする為に近付いたフェリクスさん。それだけだとフェリクスさんが嫌な人になりそうですが、元々リクハルドさんに近付くことを提案したのは、近衛騎士団の団長グスタフなので、フェリクスさん自身はそんなに悪くないと思います。
フェリクスさんもグスタフの提案に、乗り気じゃなかったり、後ろめたい思いをすると分かっていたので、案の定健気で純粋無垢なリクハルドさんに絆されていきます。
野心家かもしれませんが、人となりが良いフェリクスなので、リクハルドさんに絆されて惹かれていった後の言動は溺愛っぷりが凄いですね。リクハルドさんの方もフェリクスさんに惹かれていくので、このまま上手くいく2人なのかなと思いましたが、やはり元々協力者にする為にリクハルドさんに近付いてきたことを知った時の落胆や周りの人達の策略で不憫な思いをするリクハルドさんが切ないです。
周りの脇役達の所為で不憫な思いや切ない展開もありますが、フェリクスさんもリクハルドさんもお互いを想い合う気持ちは強くて、通じ合ってからは溺愛されて敬愛されて少しずつ幸せになっていくので、是非とも読んでほしいです。
じわじわとした違和感が確定したとき。
ツメが甘いんだよ!フェリクス。なぜ自分の足と時間を使って直接伝えない?ぬるい!ぬるすぎる!いくら時間がないからって。
いきなりすみません。
主人公リクハルドの心の美しさ聡いところ。泣けて泣けて。全てを察しても…愛してるからと。この美しい想い出を一生大事にと。号泣でした。薄幸過ぎる!
なのになのに。まあ、うーん、良かったですね。
な前半でした。
なんか前半の始まりが胸糞で、途中からはそんなこと忘れてフェリクスがリクハルドに夢中になるんですけど…。
後半はフェリクスがそれはそれはリクハルドを愛しくて会いたくて抱いてたくてなお話でした。リクハルドの侍女達への言葉にこちらも泣けて泣けて。
これからは寒い部屋のかたいベッドの薄いシーツで震えて眠らなくていいね(泣)
好きなだけ絵を描いて本を読んで自由に過ごしてね。