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表題作ベイビィラヴ

西尾孝文 音楽ライター
内田類 ピアノ弾きの家無し子

その他の収録作品

  • 白いパラソル

あらすじ

バーの片隅でピアノを弾いてる少年・内田類。
その音色と際立った容姿に心を奪われた西尾孝文は、帰る家がないという類と暮らすことに。
愛し合い、幸せな時間が流れていく。
しかし、類を愛しく思うほどすれ違いが生まれ、やがて二人の間が軋み始める…。
金丸マキが贈る書き下ろしセンシティブ・ストーリー。


作品情報

作品名
ベイビィラヴ
著者
金丸マキ 
イラスト
よしながふみ 
媒体
小説
出版社
スコラマガジン
レーベル
Rutile novels
発売日
ISBN
9784796204224
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

好きな空気だ

もう最初の10ページだけでぐーっと引き込まれていきました。
好きな空気だ、と思って嬉しくなって。
物語が進むにつれて、残念ながらストーリー的には失速してしまうのですが、それでも面白かったです。
金丸マキさんの作る「リアルなゲイ」って感じ(あくまでも“感じ”)が好きです。登場人物が疑問もなく総ホモ化してる系の作品より、こういうタイプの作品のほうが私は好きなんだよね。

ゲイバーで知り合い、すぐに惹かれあい、その日のうちにセックスし、同居まで決めてしまう――冒頭はかなり素早く展開です。
そうやって、軽く始まったはずの恋は、一緒に暮らすに連れて、深い愛情へと変わっていく。
ただ、それと同時に、攻めが持つ受けへのコンプレックスと、受けが持つセックスへの軽い気持ちが絡まって、関係が軋みはじめてしまう。
後半はホントに痛かったです。
嘘つきで尻軽な受けに対して「なんでだよー、いい加減にしろよ」と思いつつも、それ以上になぜか可哀想で愛しかった。
たぶん攻めも私と同じで、相反する感情のはざまで悩んでたんだろうな、と。

よしながふみさんの挿絵がぴったりでした。

0

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