電子限定おまけ付き
邦之と菊丸がお似合いで好きなんですけど、私の中では最後までそれが崩れずよかったです。
邦之は冷たくしながらも菊丸を好きなことがわかったので、本音をどう表すのか楽しみでした。
ストーカーから菊丸を庇って邦之が刺されるのはよくあるパターンではありますが、その後、素直に気持ちを伝えるのがそうきたか!とうれしくなりました。
菊丸は嫉妬などありながらもずっとまっすぐでよかったですし。
マヤが悪い奴じゃなくてよかった。マヤが嫌な奴だったら怖いですもんね。
最後の邦之の秘密は驚きましたが、私は本筋にはそれほど影響を感じなかったので、そうなのね〜タイトルがダブルミーニングなのはいいなと思ったくらいです。
2人のいちゃいちゃや菊丸をかわいい思う邦之をもっと見たくなりました。
ゲイと偽って菊丸に近づいた邦之は実はやっぱりゲイで、菊丸と同じようにノンケであると偽って女性と関係をもって生きてきた。
もうこの時点で地雷な人はいるだろうな。
まあそういう人は実在するからね…。
でもなー、その結果の「ゆりちゃん」の衝撃の事実はちょっと重すぎた。しかも13歳て…。
でもですね、もう一度最初から読むと所々に伏線があって、読み物としては面白かった。
なので最後の衝撃の事実と邦之の生き方に嫌悪感を抱かなければ面白く読めると思います。
評価が分かれる作品であることは間違いないかな。
あとやっぱ邦之の69がたまらなくエロかった!
下巻の感想。
下巻のメインは、菊丸へのストーカー問題。
なんやかんやで邦之の家を出てマヤの家に世話になる菊丸。
風呂でのシーンは、まあ、うん。そうなるよねって思った。菊丸流されすぎぃ…
(マヤのキャラ好きなんだよな…あの明るくとち狂ってる感じ)
マヤがつけたキスマを見て、なんかスイッチ入っちゃう邦之。
「マヤにハマったら云々」のセリフは、うるせぇお前が言うなって思った。
あゆみの婚約発言は…う~んなんか見苦しいな。負け惜しみにしか見えない。
いや、実際負け惜しみなんだよね。邦之がホントはゲイで女とのセックスがもう難しいのを知ってるし、菊丸にもあゆみ自身が喋ってるのだから、
「子供ができたら籍を入れる」なんて約束自体も、それを菊丸に言うことも何の意味があるのか…
なんだか上巻のときの印象と変わってしまった。
でも、あゆみへの邦之の発言、「頼んでない」はさすがに酷い。エース客に言っていい言葉じゃないよね?あゆみが邦之を刺しても驚かないレベル…
…で、なんやかんやでストーカー問題が解決し、
邦之とゆりは【兄と妹】でなく【父と娘】だったという衝撃の事実。
「戸籍上は親子になってる」とかかと思ったよ…まさかの実父。
いや、まあ、ゲイが若気の至りで子供こさえて、育てて、最終的に男の恋人作って幸せになったって良いと思うよ?
自分でお金稼いで、大事に守って育てたのは偉いよ立派。
でもさ、「自分がゲイだと認めたくなくて遊んだ結果女を孕ませた」過去がある人が、
金稼ぐ手段にホスト業選んで、金のために枕したり、エース客に結婚ちらつかせたりしたらダメでしょう…
「子供ができたら籍入れる」に至っては、最低すぎる。どういうつもりだったの?
なんだか、邦之の「女」への深い憎しみを感じてしまって吐き気がする。
多分、邦之の中では、子供ができたのも、若くして子育てに自由を奪われたのも、気の進まない情事も、恋愛感情を向けられることすら、全部「女のせい」なんだろうな…自覚はないかもだけど。
全部自分の責任なのにね…
(思えば、家が貧しかったのも父親が「外の女」に入れあげたからだったね…。これは邦之に責任はないし、邦之の憎しみはそのあたりからきてるのかも)
この男のせいで恋心弄ばれて傷ついたり、貢がされて破産した女がどれだけいるだろう。
復讐できてよかったね。夜道に気をつけろよ…
このあたりのドロドロをちゃんと描いてくれたらまだ楽しめたと思うけど、
子育て頑張った親と親を許した子供の美談みたいに描かれてしまったので、作品としての面白みもイマイチだった。
せっかく上下巻で邦之と菊丸の恋愛を描いたのに、最後の衝撃で全て霧散してしまった…
上巻は楽しかったし、下巻もマヤの絡みなどは楽しかったので、こんな読後感はとても残念。
ネタバレにチェック入れてる人、ちゃんとネタバレしてください。
ネタバレを書かないことによって大地雷踏む人大勢います。
上巻の感想も含む。
攻めがノンケならまだよかった。
ゲイなのに、ノンケとして生きてホストやって女も抱いて……って、さすがにいつもは守備範囲ゆるゆるの攻めキャラ設定をもつ私でも地雷だった。
性指向じゃない好きでもない女とアフターに行くとか……。
とくに不快だったのが、ずっと妹だと言ってたユリが、攻めが13の時にできた子供だったこと。
全くの別作品だけど、スメルズライクグリーンスピリットを思い出して気分悪くなった。
ゲイキャラの異性の肉体関係出して、何が、誰が興奮する? 萌える?
ただただ気持ち悪かった。
ガキの頃に女を孕ませて、子供を自分で育てて、大人になったらホスト初めて、アフターで女抱いて、これでゲイですって舐めてるのか。
試し読みとあらすじで、ノンケ攻めに一途なゲイ受けを期待してたのに。上下巻一気に買って金の無駄使いだった。
この作者の思考的に、他の作品は買わないだろう。
一刻も早く記憶から消したい。
くにが好きで好きでしょうがない菊丸。マヤと菊丸のえろシーンも出てきたりするのですが、マヤのキャラ性的に本気のライバルになるとかではなく、普通に違和感なく良かったですし、いろんな伏線がはられていたのが、あきらかになっていくのがまさに良かったです。
ホストものは正直タイプではなかったのですが今回のこの作品はホストメインというわけではなく。恋愛経験のないゲイでモデルの菊丸が、仮面をつけた優しいくにも、素の人を信用していないくにを一途に思い続けるお話がメインであり、他キャラたちも重要性もあり、とりあえず作中の皆んなの幸せを願いたくなるお話でもありました。スピンオフとかはマヤのお話が今後あるのならば出そうな感じはしました!