電子限定かきおろし付
エロス度★★★★★★★★
第3巻。おやおや。お兄ちゃんが馬族のクールなオレ様からアプローチされまくるのがかわいいですね。
光と流兎が紡ぐ祝福の恋物語・・・開幕。
発情期が来ずフェロモンが出せないことに焦り自己嫌悪に陥る真面目な流兎の気持ちが痛いくらいに切なかったですが、彼の体を発情させるため&自分の想いを受け入れてもらうために積極的に落としにかかる光がたまりません。
光に触れられて感じたり、フェロモンを放ち光を求める流兎の色香やそんな彼を前にして我慢する光の忍耐力もツボり、激しく求め合うふたりの姿が素晴らしい。
2巻と同時系列で裏ではこうなっていました〜という冬馬と流兎の話がおもしろい。同じ話でも視点が変われば見え方が違ってくるのが結構好きなので。
婚約パーティーに一世が乱入するシーンは2巻では見せ場だったけど本作では少しギャグっぽく描かれていたのが笑いました。
一世と兎和とは違い、冬馬と流兎は発情が後というか待ちという流れが対照的でした。でもって流兎が待ちに待った発情をしたものの今度は心が伴ってない!と冬馬が待つというなんだか違う作品を読んでいる?となりましたが。
結果的に種族とか関係なくお前だから好きなんだ!とめちゃくちゃしあわせそうになりよかったです。
一世が兎和のかわいらしさにやられて倒れそうになるさまが萌えでした。一世が爆イケで強いキャラなので萌え倍増です。
前巻のレビューで光たちのお話が読みたいと書いていたのですが、2020年の12月から結構時間が空いてましたね。光と流兎のお話が読めて最高でした。一途な歳下攻め大好物です。ありがとうございました♪
そしてあの兎和の光との婚約パーティーでの騒ぎを別視点で読めたのも良かったです。思っていたより複雑な人間関係があったんですね。
今回のお話の素晴らしい点は光の流兎への一途さとスパダリ具合に尽きると思いました。一世より光の方が私の好みでした。誰よりも流兎を理解していて彼の気持ちが追い付くまで待てる懐の広さは理想でした。そして流兎の可愛さに悶絶する様子が微笑ましいとさえ思いました。
そして思ったのは一族を守ろうとした大人たちの思惑によって、流兎と由仁が思いを殺した事によって身体に変調を来たしていたことです。良かれと思ってしていたことが、自らの首を締めることになってました。
その壁をぶち破ったのが一世でしたが、光と流兎も深く関わっていたことが今回でよく分かりました。
このシリーズ大好きなのでメインCPを変えて続いて欲しいと思います。今回、流兎の後輩で気になる子が登場したのでその子のその後とか読みたいです。
那木先生の絵が大好きなので、どのページ見ても美麗な絵で幸せでした。これだけで価値がある。
1巻、2巻の裏側でどんなことが進行していたのか、解明された3巻。
初対面でお互いのことをかっこいい、可愛い、と思ちゃう幼なじみ(でもお互いの婚約者は兄弟の別のほう)って最高。
冬馬めっちゃかっこいいし、本当に大好きになりました。目線が違えばこうなるんだな、という感じです。
この巻では他のCPもいくつかできていて、新たな恋が始まりそうな予感もありました。
既刊の1,2巻のストーリーの流れに乗せることに半分使ったなぁという印象。この2人のための1冊だったのか?という疑問とか、手放しに満足できない気持ちが残る。終盤には新たなCPの匂わせっぽいものもあり、程よく中継ぎに使われたように勝手に思ってしまう。
新刊と呼べるうちに買っただけあって、結構期待してたんですよ。特に今までの那木渡先生の作品に多い、ちょっと頭の弱い受けとはまた違う雰囲気の、ブラコンお兄ちゃんが気になって。ところが2人の過去なんかはハイライト的な省略された形でサクサクっと見せられて、話を進めることに重きが置かれていた感じで残念に思えてしまった。期待しただけに。