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表題作おれが殺す愛しい半魔へ

マレディクス(エンデ)
魔物と人間の間に生まれた半魔
リヒト
天涯孤独の神官見習い,10歳→18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

家族を殺した魔物を、一匹残らず狩り尽くしたい――天涯孤独になり、神殿に引き取られたリヒト。神官見習いとして修行に励むけれど、白魔術では低級魔物さえ祓えない。力を得るためなら、黒魔術をも習得してみせる!! 神殿から出奔したリヒトは、魔物さえ恐れる最強の魔人・マレディクスに教えを乞うけれど…!? 復讐を誓った青年と、人語を解し知性ある魔物――相反する二人の運命の邂逅!!

作品情報

作品名
おれが殺す愛しい半魔へ
著者
かわい恋 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011375
4.1

(32)

(16)

萌々

(9)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
130
評価数
32
平均
4.1 / 5
神率
50%

レビュー投稿数7

独りの辛い過去から、2人の明るい未来へ

かわい恋先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
強気 3
甘い 2
エロ 2
な感じだと思います。

エンデさん×リヒトくんのカプです。

家族を魔物に殺されたことから、魔物を殺したい、と神官見習いとなったリヒトくん。しかし白魔術では限界があり、黒魔術を学ぼうと、半人半魔のマレディクスに教えを乞うが…。

受けのリヒトくんは、幼い頃から口が達者でしっかり者で、成長してからもマレディクスのエンデさんに黒魔術の教えを断られても、館から出てくるまで、外で野宿しよう、と意外と脳筋っぽい?と思いましたね。エンデさんと会った時も強気な言動もするので、元気っ子ですね。

攻めのマレディクスことエンデさんは、半人半魔で、自身の出生やその所為で家族が亡くなってしまったことで、少し自己肯定感が低めです。それもあり、リヒトくんの正面から向き合う姿勢に徐々に惹かれていき、リヒトくんもエンデさんの真意を知り、エンデさんの罪悪感などを払拭していきます。

出会った時はギスギスしてたり、いつか殺す相手と思っていたのに、2人の想いが通じ合ってからは、リヒトくんを守ろう、エンデさんの為に強くなろう、とする2人の雰囲気が甘くなります。2人の恋愛模様の他に、ある者の暗躍を阻止しようも戦ったりするハラハラのバトル描写もあるので、是非とも読んでほしいです。

0

"男の子"受けだった!

表紙から黒髪美人が受けなんだろうなと思っていたのですが!
性格が予想以上に"男の子"で「俺が尻で抱いてるんだぜ!」みたいな気概を感じました笑♡
最後はリバ展開か!?とドキドキしましたが
それはまた先の話で一安心笑

神官目指して白魔術を学んでいたリヒトが
黒魔術の必要性も感じ、憎き相手であるはずの最強魔人マレディクスに弟子入り。
エンデに対する誤解が解けほっとしたのち、
まさかの神官長の黒魔術堕ちと両親の死の真実。

半人半魔のエンデが屈強な見た目に反して
めちゃくちゃかわいらしいです♡
そしてリヒトが男前な性格でぐいぐいいきます笑
DT同士のがっつく絡みもお楽しみください♡


0

半魔のエンデが魅力的!

今作はとても男らしいというか直情的な性格をした受けで、魔物に対する憎しみが酷くて序盤はなかなか好きになれませんでした。でも、エンデと行動を共にする様になってからのリヒトの成長は目を見張るものがありました。

なにせ、お世話になってるのにちょいちょい家族が殺された時を思い出しては、エンデに対して憎しみを思い出すので「ヤレヤレ」って呆れてしまいました。凄く目が曇ってる人物だなぁと…。でも、それでなかなかくっ付かないので、エロが少なかったのは良かったです。

そんなエンデとリヒトの良き理解者であり、緩衝材的な役割を果たしてたのがエンデの姉のアンリエッテでした。半魔のエンデの姉であるアンリエッテの秘密も驚きと悲しみに満ちていて胸を衝きました。

憎き魔物を根絶やしにすると意気込んでいたリヒトが、エンデとアンリエッタと森の中の館で暮らすうちに、守りたいのは人間であって魔物たちを虐殺したい訳じゃないと気が付いて行くのが面白かったです。そして終盤に魔物でも人間と共存出来たり、魔物より害悪な人間が存在するという事実が明らかになり、エンデとリヒトの未来に希望が持てるような終わり方でした。

個人的には純粋で健気なエンデが魅力的でした。リヒトとアンリエッタと同じく「可愛い」と思ってしまいました。

思わぬ人物があり得ない変貌を遂げるので、登場人物一人ひとりの台詞や態度を心に留めながら読むことをお勧めします。

2

後半の攻めがかわいすぎる

のっけからハードな展開が続きますが、スピード感があって読み応えありです。
想像していたよりもピリッとした部分もあり、全体的に好みのテイストで楽しめました。
男前な性格の受けの行動力や、悪だと思われている者の本当の姿…など、作中で新たなエピソードが明かされていくたびに、キャラクターへの印象が少しずつ変化していくのが見どころでしょうか。
魔法も魔物も登場するのだけれど、ファンタジーすぎず読みやすい塩梅だと思います。

受けのリヒトの真っ直ぐさと行動力の高さも良かったのですが、やはり今作は攻めのエンデが魅力的すぎて…!
とっつきにくそうな雰囲気の彼をよくよく見てみると、なんとまあものすごくかわいらしい性格でして。
あなたこんなにかわいい人だったの…?と、読み始めとのギャップがツボでした。エンデはかわいい。
不器用でやさしく愛情深い彼ですから、きっと家族から大切に愛されながら育った人なのでしょうね。
はじめは無理やりリヒトがエンデを追いかけるようだったのが、リヒトがエンデの手を取って救いあげ、暗闇から光のある方へ導いていくような構図の変化が素敵。
2人に明るくて楽しい未来が訪れますように!

ただ、恋愛関係になった後の2人のやり取りがどれも好みだっただけに、恋から体を重ねる関係性に発展するまでの描写はもう少しじっくり読みたかったなとこちらの評価に。
親しみからの想いの自覚→恋→体への流れがちょっと唐突に感じられました。
後半の2人の関係性が本当に良かったので、もっと自然なグラデーションで描いてほしかったかも。
今後逆転する可能性もありそうな発言に関しては、愛し合っている男性2人なのだからそれもありだし見てみたいと個人的には思いましたが、人によっては苦手な要素だったりするのかな。

2

半魔

みずかね先生おっかけで購入。攻め受けとも入れ込むところが無かったのと、少々苦手なスプラッタなところがあって思った以上にダークな感じだったので中立寄りの萌にしました。本編320Pほど+あとがき。

幼い頃に、目の前で魔物に家族を殺されたリヒト。神殿に引き取られ、神官を目指して勉強しています。家族の仇をうちたく、魔物に対峙する機会がある警護隊に入りたいと訴えますが・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
アンリエッテ(攻め姉)、カウゼル(受けの神官仲間)、ローマン(神官長)等。
アンリエッテがこの後も幸せでありますように。

++攻め受けについて

攻めは半魔。母が魔物に犯されて生まれた方。本人何も悪くないんだけど、体に紋様あるから魔物の血をひいているってバレバレ。そのため人から離れたところに姉とひっそり暮らしています。半魔なので身体能力は驚異的。あとキスで精気を分け与えることが可能です♡
生まれのせいか、自己肯定感は低いのが、やや珍しいか?

受けは家族を皆殺しにされ、魔物大嫌いという神官見習い。元気玉系統です。最後は自分から「欲しい」といって攻めに乗っかってましたよ。the男の子!という印象です。自分からはあまり言い寄ってこない攻めを、今後もリードするのかも。

元気玉な男の子受けが良いわ!と思う方でしたら是非。ちょっとスプラッタなところがありますのでご注意ください。

3

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